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10月の新車販売 なぜ2ケタ増? 「2018年10月に売れた日本車」

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10月の新車販売 なぜ2ケタ増? 「2018年10月に売れた日本車」

Q:10月の新車販売が前年同月比で2ケタ増を達成した主要因は?

text:Naojiro Onuki(大貫直次郎)A:昨年10月は、日産が出荷停止を行ったため。

10月の輸入車登録はプラス スポーツカーは? 「2018年10月に売れたインポートカー」

2017年の10月は日産自動車が検査不備による出荷停止を行い、結果として全体の販売台数を大きく落としていたため、その反動が2ケタ増となって表れた。また、夏から秋にかけて発売された新型車が、10月の販売台数の引き上げに貢献した。

10月の新車販売、2ケタ増 1年4カ月ぶり

日本自動車販売協会連合会と全国軽自動車協会連合会がまとめた2018年10月の全体での国内新車販売台数は、前年同月比12.5%増の41万8986台と2カ月ぶりに前年実績を上回った。

2ケタの伸びは今年初で、しかも1年4カ月ぶりの好記録である。カテゴリー別では、

・登録車:同13.0%増の26万1554台(3カ月ぶりの前年超え)
・軽自動車:同11.7%増の15万7432台(4カ月連続のプラス)

を記録。軽自動車は10月としては過去最高を成し遂げた。

登録車のブランド別新車販売台数では、eパワー・モデルの販売が好調な日産自動車が速報値で前年同月比122.4%増(2万8346台)、ホンダが同10.2%増(3万901台)、スズキが同17.0%増(8974台)、三菱自動車が同38.7%増(2979台)、ダイハツが同44.5%増(3789台)の好成績を記録。前月は北海道胆振東部地震の影響で生産ペースを落としたトヨタ自動車も、同6.8%増(12万5401台)とプラスに転じた。一方、ブランドイメージの悪化が長引くSUBARUは同6.0%減(1万516台)と12カ月連続での前年割れとなる。

軽自動車のブランド別では、速報値でスズキが前年同月比9.2%増(4万5230台)、ホンダが同7.8%増(3万2942台)と好セールスを達成したものの、シェアトップには同7.4%増(5万2642台)を記録したダイハツが3カ月ぶりに返り咲いた。

市場の動向について業界団体の関係者は、「10月の新車販売は、1年4カ月ぶりに前年同月比で2ケタ増を達成した。昨年の同月は日産自動車が検査不備による出荷停止を実施していたため、全体の販売台数が大きく落ち込んだ。その反動が今年の2ケタ増となって表れた。また、夏から秋にかけて発売された新型車、とくに軽自動車の新型車が販売台数を押し上げた」と解説する。

今後の展開に関しては、「月販目標台数を大きく上回る受注を獲得した新型車が数多く登場しており、また販売を伸ばしそうなニューモデルが年末に向けてデビューする予定なので、全体としてはプラスを維持する公算が大。一方、新たにエンジンのバルブスプリングの不具合や検査の不正などによるリコールが発生したSUBARUの動向は気になるところ。

新中期経営ビジョン“STEP”の実施や新型フォレスターの発売などで出直しを図っているだけに、ブランドイメージの復活は今後の注目点になるだろう。また、アメリカ発の貿易問題の成り行きやイラン制裁に起因する原油価格の高止まり、それに伴う株価の乱高下などによって消費マインドがどうなるかは不確定要素」との見方を示した。

2018年10月 車名別販売台数ランキング

(日本自動車販売協会連合会/全国軽自動車協会連合会)1位 ホンダN-BOX 2万512台
2位 ダイハツ・ムーヴ 1万1820台
3位 スズキ・スペーシア 1万1813台
4位 ダイハツ・タント 1万1559台
5位 日産デイズ 1万1332台
6位 トヨタ・アクア 1万405台
7位 トヨタ・シエンタ 9840台
8位 日産ノート 9740台
9位 ダイハツ・ミラ 9441台
10位 トヨタ・プリウス 8792台

11位 トヨタ・カローラ 8644台
12位 トヨタ・ヴォクシー 7831台
13位 スズキ・ワゴンR 7422台
14位 ホンダ・フリード 6751台
15位 トヨタ・クラウン 6715台

ホンダN-BOX 14カ月連続首位

月間の乗用車の車名別ランキングでは、“軽高登低” の配置が続く。トップについたのは昨年9月に全面改良を行ったホンダN-BOXで、前年同月比3.4%減ながら全車種のなかで唯一2万台オーバーの2万512台の販売を成し遂げて14カ月連続での首位に立った。続く第2位には、同15.4%減の1万1820台を販売したダイハツ・ムーヴが4つ順位を上げてランクイン。第3位には同72.1%増の1万1813台を記録したスズキ・スペーシアが前月と同様に入る。さらに、第4位には同8.4%増の1万1559台でダイハツ・タントが、第5位には同90.1%増の1万1332台で日産デイズがランク入りし、トップ5を軽自動車が独占した。

登録車で首位のトヨタ・アクアは、同3.7%増の1万405台で6位どまり。また、9月に2列シート車を新設定するなどマイナーチェンジを実施したトヨタ・シエンタは同47.0%増の9840台で第7位、9月にeパワー・ニスモSを追加した日産ノートは前年の出荷停止の反動もあって同255.3%増の9740台で第8位、トコットの販売が好調なダイハツ・ミラは同26.2%増の9441台を記録して第9位に食い込む。トップ10を一覧すると、登録車は4車種で、残り6車種が軽自動車。この比率になるのは、12カ月連続である。

話題のニューモデルの成績を見ていこう。6月にハッチバックモデルのスポーツ、8月にスポーツのMT車を追加したトヨタ・カローラは前年同月比32.9%増(8644台)を成し遂げて第11位に、6月末にフルモデルチェンジを実施したトヨタ・クラウンは同193.5%の大幅増(6715台)で第15位に、9月に仕様の一部向上を行った日産セレナは前年の出荷停止の反動もあって同374.4%の大幅増(6409台)で第18位に位置。

10月末に一部改良を行ったトヨタ・アルファードは同119.1%の大幅増(5818台)で第21位、トヨタ・ヴェルファイアは同22.0%増(3788台)で第31位に、10月にマイナーチェンジを敢行したトヨタ・パッソは同9.1%増(4452台)で第27位、兄弟車で新グレードのスタイルを追加したダイハツ・ブーンは同162.6%の大幅増(1447台)で第51位に入る。

また、7月にフルモデルチェンジしたスバル・フォレスターは同328.0%の大幅増(3985台)で第30位に、8月にSKYACTIV-G1.5を搭載するなど商品改良を実施したマツダ・デミオは同36.7%増(3482台)で第36位に、7月にフルモデルチェンジしたスズキ・ジムニーは同62.5%増(1851台)で第47位に、3列シートクロスオーバーSUVのマツダCX-8は11月末に商品改良を控えているにもかかわらず月販計画1200台を上回る1396台を販売して第52位に、8月末にまずガソリン車を発売した新型ホンダCR-Vは1129台を登録して第57位に、9月に最上級グレードのS4 STI Sportを追加したスバルWRXは同17.9%増(1007台)で第60位につける。7月に登場した新型軽バンのホンダN-VANは、月販計画3000台を上回る5523台の販売台数を達成した。

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