現在位置: carview! > ニュース > 業界ニュース > 【特別なロードスター NB編(5)】ロードスター初のナンバー付きレースベース車として登場した「NR-A」

ここから本文です

【特別なロードスター NB編(5)】ロードスター初のナンバー付きレースベース車として登場した「NR-A」

掲載 更新 5
【特別なロードスター NB編(5)】ロードスター初のナンバー付きレースベース車として登場した「NR-A」

NBロードスターの特別・限定・追加モデルを紹介するこの企画の第5弾は、2001年12月に追加されたモータースポーツ入門用ベース車の「NR-A」だ。

2002年から開催された「パーティレース」
1989年、ピュアライトウエイトスポーツカーとして誕生したロードスターは、その素直なキャラクターから「ドライビングテクニックを磨くのに最適な練習車」として評価が高かった。実際、各地のサーキットやジムカーナ場などで開催される走行会には、4世代のロードスターがズラリと顔を揃え、ドラテク磨きに精を出しているユーザーが大勢いる。

【くるま問答】交通取締りで警察官がする質問「過去1年以内に違反をしたことは?」の意図とは!

そして自分のドライビングテクニックが向上すれば、サーキットで腕試ししたくなるのが世の常である。そんなユーザーニーズに応えるかのように、国産車初のナンバー付きJAF公認Nゼロレース、ロードスターパーティレースが2002年から開催されるようになった、その競技車両として誕生したのが「NR-A」だ。

2002年から筑波サーキットで開催されたロードスターパーティレースの競技車両を統一した理由は、イコールコンディション化を図り、高いと言われるモータースポーツの敷居を低くし、参戦費用を少しでも抑えるためだ。よって純粋にドライバーの腕だけで戦えるようにと、パワートレーンは1.6Lエンジン+5速MTとした。

サーキットデビューしない人にも大人気
NR-Aの専用装備だが、まずフロント&リアパフォーマンスバーをはじめ、トラスメンバー、フロント大径スタビライザーなどでボディ強化を図っている。さらに、カタログモデルのRS系にしか装着されていなかった、ビルシュタイン製ダンパー、トルセンLSD、フロントサスタワーバー、大径ブレーキディスク、15インチアルミホイール等々が搭載された。さらにエンジン&デフマウントの強化、ラジエータ容量アップと、サーキット走行に適したパーツが惜しみなく投入されている。

またインテリアも専用メーター、ナルディ製ステアリングホイール、レッドのクロス製バケットシートなどを装備することで、見た目も中身もレーシーな雰囲気にまとめられていた。

これだけ多くの特別パーツを装備しているにもかかわらず、204万8000円というスペシャルプライスだったため、「レースには参加しなしがスポーツ走行は楽しみたい」「より完成度の高いスポーツ性能を味わいたい」というユーザーからも支持された。

サーキットでの走りと日常での乗り心地を両立
実際に試乗してみるとノーマルのロードスターと比べると、一体感が違う。とくに大きな差がつくのがコーナリングで、NRAは適度にロールが抑えられているためにライントレース性が向上し、シャキッとしつつもニュートラルなフィーリングで、気持ちよく攻め込むことができる。またコーナーの立ち上がりでも、駆動力を積極的に前へと押し進めるようなドライビングフィールが楽しめるので、クルマを操っている手ごたえがある。つまりパワー以上に、ピュアスポーツであることを堪能させてくれたのだ。

さらに乗り心地は、日常使いでも納得できる範囲に抑えられているのは、やはりナンバー付きモデルだ。よくできたスポーツカーは「しなやかさが重要だ」ということが、きちんと具現化されていたのである。

実際にレースに参戦するユーザー向けに、6点式ロールゲージ(乗降部着脱タイプ)、4点式シートベルト/シートベルトアンカー、前後大型牽引フックがセットになった、ディーラーオプションの「マツダスピードNR-Aパック」が用意されていた。しかし、これを装着しても普段の足として使えるナンバー付き車両であることに変わりはないので、このオプションを装着するユーザーも多かった。

NR-A 車両価格(当時・税別)
204.8万円

ベース車両
ロードスター標準車・改 1600・5速MT

NR-A専用装備
ラジエータ容量アップ
トルセンLSD採用
エンジン&デフのマウント強化ビルシュタイン製ダンパー
フロントサスタワーバー
トラスメンバー
F/Rパフォーマンスロッド
F大径スタビライザー
大径ブレーキ
15インチタイヤ
新デザインアルミホイール
専用メーター (6時位置0置針)
ナルディ製ステアリング(赤/黒)
赤色シート

マツダスピードNR-Aパック(装着によりレース参加が可能)
6点式ロールケージ
4点式シートベルト
シートベルトアンカー
前後大型牽引フック(JAF公認)

その他のオプション
マツダスピードスポーツシート
ブレーキパッド(B-スペック)
クラッチディスク&カバー

マツダロードスター(NB6C)主要諸元
●全長×全幅×全高:3955×1680×1235mm
●ホイールベース:2265mm
●重量:1010kg
●エンジン型式・種類:B6-ZE・直4 DOHC
●排気量:1597cc
●最高出力:125ps/6500rpm
●最大トルク:14.6kgm/5500rpm
●トランスミッション:5速MT
●タイヤサイズ:185/60R14



[ アルバム : ロードスター NR-A はオリジナルサイトでご覧ください ]

こんな記事も読まれています

6速MTで745馬力 フェルナンド・アロンソ「傑作」と称賛 英アストン マーティンから限定モデル登場
6速MTで745馬力 フェルナンド・アロンソ「傑作」と称賛 英アストン マーティンから限定モデル登場
AUTOCAR JAPAN
「鉄仮面」から「ハコスカ」に乗り換え! あえて「R仕様」にせずノーマルの日産「スカイライン2000GT」を維持しているワケとは
「鉄仮面」から「ハコスカ」に乗り換え! あえて「R仕様」にせずノーマルの日産「スカイライン2000GT」を維持しているワケとは
Auto Messe Web
鹿島とボードリー、民間初の自動運転「レベル4」運行許可を取得 羽田エリアで
鹿島とボードリー、民間初の自動運転「レベル4」運行許可を取得 羽田エリアで
日刊自動車新聞
いい波に乗って、メダルを持ってまた戻ってきたい! ストラーダイメージキャラクター「松田詩野選手 パリ2024オリンピック壮行会」リポート
いい波に乗って、メダルを持ってまた戻ってきたい! ストラーダイメージキャラクター「松田詩野選手 パリ2024オリンピック壮行会」リポート
月刊自家用車WEB
JAF神奈川、JAF会員特別メニューが楽しめる「JAF神奈川支部 120万会員記念イベントin富士サファリパーク」を開催
JAF神奈川、JAF会員特別メニューが楽しめる「JAF神奈川支部 120万会員記念イベントin富士サファリパーク」を開催
カー・アンド・ドライバー
メルセデス・ベンツ CLEにAMG53 4MTAICモデルを追加
メルセデス・ベンツ CLEにAMG53 4MTAICモデルを追加
Auto Prove
円急落、38年ぶり一時160円台後半、自動車株は全面安[新聞ウォッチ]
円急落、38年ぶり一時160円台後半、自動車株は全面安[新聞ウォッチ]
レスポンス
夏のカーエアコンで燃費が悪化! 「25度設定」が良い理由は? 押すと燃費が悪くなる“意外なスイッチ”とは?
夏のカーエアコンで燃費が悪化! 「25度設定」が良い理由は? 押すと燃費が悪くなる“意外なスイッチ”とは?
くるまのニュース
バイクのウインカーの謎! クルマみたいに自動で戻らないのはなぜ?
バイクのウインカーの謎! クルマみたいに自動で戻らないのはなぜ?
バイクのニュース
BYD『シール』、欧州ではEVモード80kmの電動SUV設定 9月発売
BYD『シール』、欧州ではEVモード80kmの電動SUV設定 9月発売
レスポンス
日々の暮らしに笑顔をもたらすニューモデル!ホンダ、三代目「フリード」を「エアー」と「クロスター」の2シリーズ構成で発売
日々の暮らしに笑顔をもたらすニューモデル!ホンダ、三代目「フリード」を「エアー」と「クロスター」の2シリーズ構成で発売
LE VOLANT CARSMEET WEB
フェルスタッペン、2025年のレッドブル残留を明言「すでに来年のマシン開発にも取り組んでいる」
フェルスタッペン、2025年のレッドブル残留を明言「すでに来年のマシン開発にも取り組んでいる」
motorsport.com 日本版
ヤマハとJAF、電動ゴルフカートで「移動支援」と「地域活性化」へ 広がる低速モビリティの輪
ヤマハとJAF、電動ゴルフカートで「移動支援」と「地域活性化」へ 広がる低速モビリティの輪
レスポンス
【セミナー見逃し配信】※プレミアム会員限定「池田直渡の着眼大局セミナー」第4回 ティアフォーにおける自動運転事業と開発の現場
【セミナー見逃し配信】※プレミアム会員限定「池田直渡の着眼大局セミナー」第4回 ティアフォーにおける自動運転事業と開発の現場
レスポンス
日本を代表するハーレー・エンジニアと所ジョージさん 2人の深い関係を示す1台のカスタムバイク
日本を代表するハーレー・エンジニアと所ジョージさん 2人の深い関係を示す1台のカスタムバイク
バイクのニュース
5速MT搭載! 三菱が新型「軽トラック」を発表! ワイルドな「角張りボディ」採用した商用モデル「新型ミニキャブ」に反響続々!
5速MT搭載! 三菱が新型「軽トラック」を発表! ワイルドな「角張りボディ」採用した商用モデル「新型ミニキャブ」に反響続々!
くるまのニュース
【人とくるまのテクノロジー展2024 NAGOYA】過去最高の389社が出展して開催 7月17-19日
【人とくるまのテクノロジー展2024 NAGOYA】過去最高の389社が出展して開催 7月17-19日
レスポンス
BYDの日本導入モデル第3弾で、“e-スポーツセダン”を謳う「シール(SEAL)」が発売
BYDの日本導入モデル第3弾で、“e-スポーツセダン”を謳う「シール(SEAL)」が発売
カー・アンド・ドライバー

みんなのコメント

5件
  • このレースに出たくて、Bライセンスまで取りましたが、その先に進めませんでした。予算の関係でスズキケイスポーツRのワンメイクにターゲットを変えましたが、シリーズ自体が消滅してしまいました。ロードスターは筑波メディア対抗耐久とか、今でも続いていて素晴らしいですね。流石に毎年5月5日の筑波のレースは今年はコロナで無しですね。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

289.9368.0万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

25.0586.0万円

中古車を検索
ロードスターの車買取相場を調べる

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

289.9368.0万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

25.0586.0万円

中古車を検索

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離(km)

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村