12月17日、ロードレース世界選手権のMotoGPクラスに参戦しているヤマハ発動機株式会社は、2025年からアウグスト・フェルナンデスとテストライダー契約を締結したと発表した。
アウグスト・フェルナンデスは、2022年にMoto2チャンピオンを獲得すると、翌2023年から最高峰クラスへステップアップし、GASGASファクトリー・レーシング・テック3からMotoGPデビューを果たした。
ヤマハ、プラマック・レーシングと複数年契約。2025年からファクトリー仕様のYZR-M1は4台に/MotoGP
MotoGPクラス2年目となった2024年シーズンは、レッドブルGASGASテック3と名前を変えたチームから引き続き参戦。チームメイトのペドロ・アコスタが、ルーキーながら優勝争いする走りを見せた一方、アウグスト・フェルナンデスはポイント獲得も苦戦。最終的に27ポイント獲得してランキング20位となり、2025年のフル参戦シートを得ることはできなかった。
今後の去就を明らかにしていなかったアウグスト・フェルナンデスだが、2025年シーズンからテストライダーとしてヤマハMotoGPに加わることが発表された。
2025年シーズンのヤマハは、新たに『プリマ・プラマック・ヤマハ』がサテライトチームとして加入。ファクトリーチームのモンスターエナジー・ヤマハMotoGPチームと併せて、4台のファクトリー仕様のヤマハYZR-M1を走らせることになる。
ヤマハ・モーター・レーシングのマネージングディレクターのリン・ジャービスは、「アウグスト・フェルナンデスがテストライダーとして正式にヤマハに加わることをうれしく思う」と語り、もうひとりのテストライダーのカル・クラッチローが腕や体調の問題があったとして、「2024年は、カル(・クラッチロー)だけではすべてのテストをこなすことができなかったため、ふたり目のテストライダーが必要だった」と起用の背景を説明した。
なお、ヤマハは、アウグスト・フェルナンデスのテストライダーとしてのコース上での初仕事を明かしており、2025年1月31日からマレーシアのセパン・インターナショナル・サーキットで行われるシェイクダウンテストでヤマハYZR-M1を走らせる予定だ。
ヤマハに加わることになったアウグスト・フェルナンデスは、「2025年のテストライダーとしてヤマハに加わることができ、とてもうれしく興奮している。ヤマハ・ファミリーの一員になれたことをとても光栄に思うし、それを実現してくれたすべての人に感謝したい」と語っている。
「この素晴らしい新しいプロジェクトで、ヤマハが本来あるべき姿に戻れるよう、全力を尽くしたいと思う。一緒に旅を始めるのが待ちきれないよ!」
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