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新型スイフトはスズキの“歴史”と“伝統”を強調する!

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新型スイフトはスズキの“歴史”と“伝統”を強調する!

スズキが発表した新型「スイフト・コンセプト」は、期待のコンパクト・ハッチバックだ! 今尾直樹が考えた。

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スズキがジャパンモビリティショー2023で公開するというスイフト・コンセプト。現行スイフトの発表は2016年末で、翌年1月の発売である。スイフトは7年でモデルチェンジしているから、おそらく年内にもこのコンセプトが次期スイフトとして正式に発表されることになるのだろう。

スズキはデザインのねらいを「ハッとするデザイン」「多面体をモチーフとして未来的で個性的なスタイリング」としている。私的にはハッとはしたものの、むしろ懐かしい、1950年代の「DKW3=6」みたいな、クラシックなたたずまいを感じさせると思った。DKWはフォルクスワーゲン「ビートル」にちょっと似た、丸っこいかたちの小型車で、2ストローク・エンジンを搭載する、前輪駆動の先駆でもあった。

そのDKWとスイフト・コンセプトのどこが似ているかというと、フロントのノーズがデコッパチのおでこみたいに丸くなっていて、その丸くなったノーズの横にヘッドライトとフェンダーが独立してあるみたいで、それがボディとフェンダーが一体になったフラッシュサイドの前の時代を彷彿させるのである。

それと存在感のあるフロントのグリル。あえてブラックのメッキが施してあるようにも見えるこのグリルが、そのすぐ上のスズキのSマークと一緒になって、なにかを訴えている。そのなにか、とは私的には“歴史”と“伝統”であるように思える。

四輪のメーカーとしてはもちろん戦後の出発だけれど、スズキは1920年創業の100年企業である。その100年企業が100年に一度の大変革期を乗り越え、次の100年を迎えるために、ここらあたりでウチは老舗です。と、主張しておくのもよきことである。

それと、ヘッドライトのすぐ上からボディをグルッと1周する、特徴的なラインが、次期スイフトを個性的に見せている。この1周のラインの一部が、フロントのボンネットの切り欠きになっていて、それがSマークのすぐ上をさりげなく横にスーッと通っている。あくまでさりげなく通っている。ようだけれど、このラインの位置は慎重に検討されたにちがいない。根拠はないのですけれど、そういう気がする。

世界戦略車の未来全体に現行ミニに雰囲気が似ている。特にCピラーとリヤの曲面、タイヤの位置関係。あ。似ているというのは、悪い意味ではない。サイズの制約がある小型車ではよくあることだろうし、私が申し上げたかったのは、新型スイフトになるのであろうこのスイフト・コンセプトのスタイリングが小型車の“伝統”と“歴史”を踏まえたものである、ということなのだ。

なんとなれば、スイフトはスズキ初の世界戦略だから、である。

世界戦略車としてのスイフトは2004年に国内発売された2代目から始まった。スズキとしては初めて世界4カ国でほぼ同時に生産を立ち上げたモデルで、いささか古いデータながら2016年4月に世界累計販売500万台(スズキのプレスリリースより)に達している。そのうちの53.7%がインドで、17.2%がヨーロッパで販売されており、日本は10%にすぎない。新型スイフトのデザインは、インド人もびっくり!! を、狙ってもいえるのかもしれない。

国内においてスイフトはメジャー・プレイヤーではない。それでも現行型の人気は堅調で、モデル末期だというのに本年上半期(1~6月)の販売台数(一般社団法人日本自動車販売協会連合会調べ)は1万3967台、乗用車ブランド通称名別順位で26位になっている。ちなみにスイフトの下にはスバル「インプレッサ」、マツダ「CX-5」、マツダ「2」などの名前があった。

そんなわけで、ジャパンモビリティショー2023が楽しみである。

文・今尾直樹 編集・稲垣邦康(GQ)

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みんなのコメント

6件
  • ***************
    同期がイエロースイフト乗ってたわ。。。何回ガードレール弁償したことか・・・
  • ....
    かっこいい
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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