■ついに「セリカ」復活か!? どんなクルマになる?
2024年11月21日から24日まで愛知県・岐阜県で開催される「ラリージャパン2024」は、大きな盛り上がりで幕を閉じました。
期間中には、トヨタによるスペシャルトークショーが開催され、かねてから噂されている「次期セリカ」に関する話が飛び出しました。果たして次のセリカはどうなるのでしょうか。
【画像】超かっこいい! これが「次期セリカ?」 画像を見る!(50枚)
2024年のWRCフォーラムエイト・ラリージャパンから1週間が経過。4日間の来場者数は有料来場者/イベント広場/沿道応援を含めて54万3800人と前年を上回る結果となりました。
これはコアなファンのみならずライトなファンが増えた事が大きいと筆者は分析。つまり、ラリーを起点にした“お祭り”のような感じに成長し始めていると思います。
メイン会場となった豊田スタジアムではラリー期間中に様々なイベントが行なわれましたが、その1つがモリゾウ氏と自動車専門誌「ベストカー」の本郷氏によるトークショーでした。
筆者は普段から本郷氏の軽妙なトークに惑わされモリゾウ氏が思わず本音をポロリと言うシーンを何度も見ていますが、その中で以前から様々なウワサが飛び交っている「次期セリカ」の話になりました。
ちなみに以前からモリゾウ氏は事あるごとにセリカへの想いを語っています。
「ラリーファンにとってはヤリス、カローラと来れば、やはりセリカだと思います。
トヨタはこれまで様々なモデルを廃止してきた反省があります。
そういう流れを佐藤新社長が引き継いでくれるのでは……と、淡い想いで期待をしております(新城ラリー2023のトークショーにて)」
「次期セリカがどうなのか?
それはトヨタ自動車に聞いてください。僕は執行の立場じゃないので。でもお願いはしています。
ここがラリー会場だから言うわけじゃないですけど、デモランに招待したカンクネンさん=セリカです。
4回のチャンピオンはセリカで獲得しています。
なぜ、私がここまでカンクネンさんを使っているか、考えてみてください! 共感してみてください!(ラリー北海道2023のトヨタイムズ生放送にて)」
セリカに想いを寄せているのはモリゾウ氏だけではありません。
現社長の佐藤恒治氏の人生の夢は「セリカ復活」です。以前、筆者にこのように話をしてくれました。
「シャシ設計時代にセリカに乗っていました。
当時は『走りは足が大事』と思っていたので、スーパーストラットサスペンション(ホンダの4輪ダブルウィッシュボーン式サスの対抗するために開発された究極のストラットサス)に興味がありました。実際に運転するとFFとは思えないハンドリングに驚き、より愛着が湧きました。
私の中でこの時の体験が『セリカ愛』に繋がっています」
そんな佐藤氏は現在、プライベートでセリカGT-FOUR(ST165前期型)のレストアを行なっている最中です。
ただ、両氏の想いはあくまでも「1人のクルマ好き」としての発言。
それだけで開発GOになるほどトヨタ自動車は甘くありません(笑)。
自動車産業はビジネスであり収益性はスポーツカーでも無視できない状況です。
そんな中、今回のトークショーではその確信に振れる発言が出ました。
次期セリカの話が盛り上がる中、モリゾウ氏は壇上から副社長の中嶋裕樹氏を見つけ、「それなら実際に聞いてみましょう」と。
ちなみに中嶋氏は副社長兼CTO(チーフ・テクニカル・オフィサー:技術のトップ)の役割です。
その人柄から「トヨタのジャイアン」と呼ばれていますが、気持ちが昂ると必要以上に話をしてしまう……と言う悪い癖が(笑)。今回もそうでした。
「モリゾウさんが色々な所で、『セリカ、セリカ』と言われます。
影も形も何もないのに、僕にプレッシャーばかり与えるわけです。
クルマの開発は色々苦労がありますが、これ言っていいんですかね?
公開宣言になりますが、セリカやっちゃいます!」
実は中嶋氏もセリカへの想いを持っていますが、2人とはちょっと違う考えです。
「セリカは元々スペシャリティカーとして生まれたのがスタートです。
もちろんモータースポーツの“硬派”な部分は絶対に欠かせませんが、個人的には“軟派”な要素も大事だと思っています。
要するに両方の魅力がないとセリカと言えないかな……と」
では、次期セリカはどのようなクルマになるのでしょうか。
ここからは筆者(山本シンヤ)が今あるトヨタの技術やリソース、更には過去の歴史を元に妄想してみることにします。
セリカ復活のためのヒントは歴代モデルにあります。
1つは「メカニズムの汎用性」です。
歴代セリカはその時代に大衆モデル(カリーナ/コロナ、カローラなど)のメカニズムを上手に活用しながら開発されています。
となると、次期セリカはGRヤリス/GRカローラのメカニズムを活用するのは当然の流れですが、単なる“着せ替え”ではセリカの意味はないです。
きっと、「セリカならでは」を盛り込む必要があるでしょう。
ちなみにセリカの歴史を振り返ると、フルチョイスシステム、ツインカムターボ、アクティブサスペンション、4WSなど、様々な挑戦が行なわれてきましたが、次期セリカも同じ道を歩むべきでしょう。
そこで筆者が提案するのが「ミッドシップレイアウト4WD」です。
トヨタのミドシップと言うと1984年に登場したMR2を思い出しますが、このメカニズムはFF化されたカローラ(5代目:80系)のコンポーネントを前後逆にして開発されましたが、次期セリカもその考えを応用、簡単に言うと、GRカローラを前後逆転させたレイアウトにするのです。
ちなみにトヨタのミドシップ4WDと言えば、1980年代半ばに計画されていたWRCのグループB規定からグループS規定への変更に合わせ、MR2をベースに500psの2Lターボ(3S-GTE)をミドシップに搭載したプロトタイプ「222D」を思い出します。
このモデルは1987年のデビューに向けて開発が進められていましたが、1986年のツールドコルスでグループBマシン大事故を受けてグループB規定の廃止を決定、それに続くはずだったグループS計画もご破算、222Dはお蔵入りに。
この222Dは「トヨタ究極のラリーマシン」と呼ばれていますが、次期セリカがGRヤリス/GRカローラと異なるラリーウエポンになるためには、これくらい大胆な挑戦は必要だと思っています。
ただ、ミドシップレイアウトを採用すると基本的には2シーターになるはずです。
恐らくラリーウエポンとなるモデルはこれでもいいでしょうが、普通のモデルはそうはいきません、狭いながらも後席は必要でしょう。
ちなみに1995年東京モーターショーに「MR-J」と言うミドシップレイアウト×4シーターのコンセプトカーを発表していますが、現在のパッケージ技術ではこれ以上のスペースを確保できるでしょう。
それはパワートレインの革新が可能にしてくれると思っています。
トヨタは現在2つの新ガソリンエンジンを開発中。これは「BEV最適プラットフォームに収まるエンジン」で、低いボンネットや短いオーバーハングにも搭載できる事が特徴です。
これを応用すれば、ミドシップレイアウト×4シーターも実現できるうえにBEVならばその自由度は更に上がる事はず。
言うなれば「パワートレインのフルチョイスシステム」です。
筆者は現在のトヨタに足りない物は「マルチパスウェイの象徴」だと思っていますが、それは次期セリカが担うべきだと思っています。
となると、モリゾウ氏が想う次期セリカはGRヤリス/GRカローラ譲りの直列3気筒1.6Lターボ(G16E)+GR-FOURで、佐藤社長/中島副社長が想う次期セリカはトヨタの電動ユニットのフル活用(=HEV/PHEV/BEV)がふさわしいかなと。
このように色々と書きましたが、それくらい次期セリカに対する期待値が高いと言うことです。
今回正式にと「復活宣言」をした以上は、我々ユーザーを「アッ!」と驚かせるようなモデルであってほしい、いやそうでなければダメでしょう。
何はともあれ、今後の進展を首を長~くして期待しましょう。
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みんなのコメント
当時、セリカなどスペシャリティカーは200万円程度で乗ることができました。
4WDターボで1000万円越えになりそうなラリーマシンはGRセリカとして出すとして、
FFノンターボでいいからノーマルセリカを300万円台位から出して欲しいな。
セリカもいいけど、S-FRもお願いします。