フルモデルチェンジを果たしたステップワゴンとノア/ヴォクシー、日本を代表するミニバンの比較ポイントは？

日本を代表するミニバンがそろってフルモデルチェンジ！
2022年5月27日、ついに新型ホンダ・ステップワゴンが発売されました。ひと足早くフルモデルチェンジを果たしたトヨタ・ノア/ヴォクシーとの違いはどこにあるのでしょうか。

ミニバン大国と呼ばれることもある日本において、ミニバン人気をけん引してきたステップワゴン。1996年に登場した初代以来、どのモデルも堅調な人気を見せてきたステップワゴンですが、2022年5月27日に6代目へとフルモデルチェンジを果たしました。

6代目では「＃素敵な暮らし」をグランドコンセプトに、カタマリ感のあるボディによる安心感とシンプルで誰にでも似合うような自由なフォルムを表現したスタイリング、日本で発売されるホンダ車としては史上最大の室内空間、最新の安全運転支援システムを標準装備するなどを特徴に、発売直後から大きな人気を誇っています。

タイプはエアー（標準車）とスパーダの2種類
また、ユーザーのライフスタイルや暮らしのイメージによって選択できるよう「エアー」と「スパーダ」の2つのタイプが設定されています。「エアー」はクリーンでシンプルなデザインにメッキモールなどで上質感が、一方の「スパーダ」は、ワイドかつ重厚なフロントグリルとボディ下端全周に配置されたメッキのモールによって、より力強く品格あるたたずまいが表現されています。




対するノアとヴォクシーは、初代から受け継ぐパッケージングと使い勝手の良さをさらに進化させるとともに、最新の先進装備を採用することでミニバンとしての魅力がさらに追求されています。

ノアは「堂々・モダン・上質」と「王道・アグレッシブ」をキーワードに、ヴォクシーは「先鋭・独創」をキーワードに、それぞれの世界観が表現されていて、基本的には「エアー」とノアが、「スパーダ」とヴォクシーが直接のライバルとなります。




価格は互角も燃費ではノア/ヴォクシーが有利
ステップワゴンもノア/ヴォクシーも、ユーザーのニーズに合わせたさまざまなスタイルを選ぶことができるのが特徴です。

そのため、価格帯にも幅があり、ステップワゴンは299万8600円～384万6700円、ノアは267万円～389万円、ヴォクシーは309万円から396万円となっています。

一見するとノアがお買い得に見えますが、ノアのベースグレードである「X」は、ホイールがスチールとなっていたり（ヴォクシー、ステップワゴンは全グレードがアルミホイール）、スマートエントリーキーがオプションになるなど、装備がかなり簡素化されています。また、選択できるオプションも限られているため、実質的には297万円の「G」をエントリーグレードとして比較検討すると良いでしょう。






WLTCモード燃費は、ステップワゴンのガソリン車が12.9km/L～13.9km/L、ハイブリッド車が20.0km/L、ノアはガソリン車が14.1km/L～15.1km/L、ハイブリッド車が23.0km/L～23.4km/L、ヴォクシーはガソリン車が15.0km/L、ハイブリッド車が23.0km/Lとなっており、ノア/ヴォクシーに軍配が上がります。

ただ、使用方法によって実際の燃費性能は変化するため、あくまで参考値としてとらえるようにしましょう。

室内空間はステップワゴンに軍配！
ボディサイズを見ると、ステップワゴンは「エアー」が全長4800×全幅1750×全高1840mm、「スパーダ」が全長4830×全幅1750×全高1845mmとなっています。ノアとヴォクシーは全長4695×全幅1730×全高1895mmとなっており、ステップワゴンの方が全長と全幅がやや大きいことがわかります。

ステップワゴンの運転席周りは水平基調のすっきりとしたデザインに仕上げられているため、視界は良好で運転のしにくさを感じることはなさそうです。

一方、全体的な内装の質感については、シルバーの加飾を上手に配したノアやヴォクシーの方が上質と言えそうです。

室内寸法もステップワゴンが有利です。特に3列目シートの座り心地には大きな差があり、ステップワゴンとノア/ヴォクシーを比較する際のポイントとなりそうです。

また、ラゲッジルームの使い勝手にも違いが見られます。ステップワゴンでは3列目シートを床下に収納する設計となっており、収納時にはスクエアで広大なラゲッジルームを作り出すことができます。

一方のノア/ヴォクシーでは両サイドへ跳ね上げてロックする方法が採用されています。跳ね上げた際の張り出しそれほど大きくありませんが、ステップワゴンの方が広々としています。ただ、ノア/ヴォクシーでは床下収納が利用できる点がポイントです。

ミニバンはファミリーでの多人数乗車はもちろん、キャンプや車中泊などさまざまなレジャーや、あるいは多くの荷物や機材などを積載するようなビジネス用途にも利用することができます。

どのような利用シーンを想定するかによって、重視するポイントも変化するので、ミニバンを検討する際には実際の使い方をしっかりとイメージすることが重要です。






文：ピーコックブルー
写真：
1枚目：ステップワゴン エアー
2、3枚目：ステップワゴン スパーダ
4枚目：ステップワゴン エアーの内装
5枚目：ステップワゴン スパーダの内装
6、7枚目：ステップワゴン エアー
8、9枚目：ステップワゴン スパーダ
10、11枚目：ノア
12、13枚目：ヴォクシー

Comments

日本を代表するミニバンw
他の国ではミニバンなんてほとんど走って無いだろうに。

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