K6AにロトレックスC15-16スーパーチャージャーを合体!
ツインチャージ化で驚異の低中速トルクをゲット
現行型の爆発的ヒットを機に、改めてその価値が見直されてきた先代ジムニー(JB23W)。それをベースに魔改造を施したのが、オフロード系やKカーのチューニングを得意とする“トライフォースカンパニー”だ。
中でも注目はエンジン。直3DOHCターボエンジンのK6Aに、パワーエンタープライズと共同開発したオリジナルのスーパーチャージャーシステムを装着。そう、ツインチャージャー化が図られているのだ! 実はこれ、ジムニーでは業界初の試みだったりする。
純正タービンに組み合わせるスーパーチャージャーは、ロトレックス社の遠心式C15-16。トルク感応型の常時過給となる。アクセルオンと同時にトルクが立ち上がるのはもちろん、ルーツ式と比べて機械抵抗が小さく、高回転時にターボへの影響が少ないのもポイントだ。
吸気系には、トライフォースオリジナルのファンネルスロットルチャンバーも装備。スロットル直前に設けたチャンバー室によって吸気脈動を低減する他、内部のファンネル形状が吸入空気流速を高める。アイドリングから高回転域まで、全域でのトルクアップを実現するアイテムだ。
排気系パーツはデュアルサイレントマフラーをはじめ、等長ステンEXマニ、スポーツキャタライザー、フロントパイプ、センターパイプと全てオリジナルを装着。車検対応を前提に、パワーと消音効果の両立をコンセプトに開発されている。
制御はサブコンが担当。インジェクターは380ccの大容量タイプを投入する。これらのチューニングにより、パワーとトルクはノーマルの64ps/10.5kgmから、80ps/13.1kgmまでアップする。
足回りは、オリジナルのスーパーレーシングサスペンションキットで、車高を約6cmアップ。オフロードコースでのクルマの大きな傾きや、急激な荷重の変化に対応するためのストローク量を確保するのはもちろん、リフトアップによる腰砕け感を無くすため、バネレートにも拘った。
リフトアップに伴い変化する車軸とキャスター角を補正するために、オリジナルのラテラルロッド&リーディングアームを投入。どちらも調整式で、ハードな走行を想定した剛性アップも図られている。
ホイールはペニーレインの+スポーツR1(FR16×5.5J)。タイヤはヨコハマのオフロード用モデル、ジオランダーMTプラス(FR6.50)をチョイスしている。
オフロード走行では、首が痛くなるほどの激しい衝撃が襲ってくるシーンも多い。そのため、ブリッドのフルバケとウィランズ4点式シートベルト&クロッチベルトでガッチリ固定する。
エクステリアは、フロント&リヤバンパー共にジムオート湘南のcore-jをチョイス。リヤウイングはペニーレインのREX-Rで、リヤビューのスポーティさをグッと高めている。
エンジン特性はパワフルながらマイルド。アクセルオンとほぼ同時にブーストが立ち上がり、高トルクを持続しながらストレスなく吹け上がっていく。試験的な取り組みとはいえ、K6Aのツインチャージャー化が想像以上に効果的であることを証明してみせた意欲作だ。
●取材協力:トライフォースカンパニー TEL:0267-32-1395
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みんなのコメント
その割りにパワーは控えめにしているんだね。車の性格上、理解できる。