■アメリカで一躍脚光を浴びた「“5ドアワゴン”GT-R」
日産が海外で展開している高級ブランド インフィニティは、米国カリフォルニアで開催される「ペブルビーチ・オートモーティブ・ウィーク2024」へ出展しました。
同ショー内で8月15日から18日まで開催されたイベント「ジャパニーズ オートモーティブ インビテーショナル(Japanese Automotive Invitational・JAI)」では、1997年式「ステージア オーテック バージョン 260RS」を展示。SNSなどではコメントが投稿されています。
【画像】超カッコイイ! これが「ワゴン版GT-R」です!(70枚)
ステージアは、「プレステージ・ツーリングワゴン」のコンセプトを掲げた高級ラージステーションワゴンとして1996年9月にデビューしました。
当時販売していたスポーツセダン・クーペの「スカイライン」(R33型)と共通する基本構成を持ち、ハンドリングに優れた後輪駆動方式や縦置き直列6気筒の高性能エンジンと、スポーティな走行性能を特徴としています。
主に2リッターと2.5リッターの直列6気筒「RB」型を基本搭載し、2.5リッターモデルにはターボを追加した高性能バージョンと4WDモデルが設定されています。
当時、ステーションワゴンブームの追い風と、上級セダンから乗り換えても遜色ない上質感や存在感、広いラゲッジスペースによる利便性などが評価され、人気モデルとなりました。
そして1997年11月、スペシャルモデルとしてステージア オーテック バージョン 260RS(WGNC34改)が発売されました。
日産の関連会社でカスタムカーなどを数多く手掛けるオーテックジャパン(当時・現:日産モータースポーツ&カスタマイズ)が製作を担当。
このクルマの最大の特徴は、ステージアのボディに4代目「スカイラインGT-R」(BCNR33型)のパワーユニットを押し込み、文字通り“ワゴン版GT-R”を実現した点です。
パワーユニットは、1989年に登場した“第2世代スカイラインGT-R”から採用された2.6リッター直列6気筒DOHCツインターボ「RB26DETT」型で、最高出力280ps・最大トルク37.5kg-mを発生。
5速MTとスカイラインGT-Rと同様の4WD制御システム「アテーサE-TS」、後輪操舵システム「スーパーHICAS」の組み合わせにより、圧倒的な動力性能を確保しました。
パワーユニットの増強に合わせて車体各部の剛性も大幅に向上させており、ブレーキにはブレンボ社製フロント4ピストン・リア2ピストンの大容量システムが採用されています。
さらに足回りは専用チューニングを施したサスペンションや、BBS社製の専用鍛造17インチアルミホイールにブリヂストン製ハイパフォーマンスタイヤ「ポテンザRE010」が標準装備されました。
エクステリアには専用のブラックグリルのほか、大開口部のロアグリルを持つ専用バンパー、専用サイドスカート、リアバンパーに加えて大型リアウイングを装備。通常のステージアではないことをアピールしています。
インテリアには専用スポーツシート、高回転型エンジンを物語る10,000rpmスケールタコメーターを備えた専用コンビメーター、専用3連メーターなどを搭載し、スポーティに仕立てられています。
なお、1998年8月にはステージアがマイナーチェンジされ、このステージア オーテック バージョン 260RSも10月に改良、フロントデザインの一新に加えて、MOMO社製専用スポーツステアリングが装備されました。
なお、今回展示されたのは1997年式のホワイトの個体で、現地メディアでは「人類が考え出した最高のスリーパー ビークル」と称するなど、注目の存在となっていたようです。
※ ※ ※
SNSなどでは「ステージア260RSいいよなぁ」「興奮する一台」「憧れる」といったコメントが見られ、スポーツカーファンからは現在もなお垂涎の的となっていることが伺えます。
また、「安定して速いGT-Rの血を継いだ260RS」「実用的かつサーキットも走れるハイパワー車」など、見た目や性能に関して評価する人も多いようです。
発売から25年以上経過した現在、映画やマンガ、アニメなどの影響から日本車の人気が世界的に高まっており、中でも1980年代から90年代の国産スポーツカーは高く評価を受けています。
スカイラインGT-Rも国産スポーツカーの大定番として極めて高い人気を誇っていますが、同じユニットを搭載するステージア オーテック バージョン 260RSも、同様に海外から注目を集めています。
過去には海外の中古車オークションでは新車価格の約440万円を大幅に超える価格で取引されるなど、その希少性については世界的にも熱視線が注がれています。
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みんなのコメント
今は只々残念
というかこの頃までの日産はマシな方だった
もう過去の話
今はね、買う気にはならん