■カラーのチョイスなどセンスの良さが伺える1台
関東エリアにおけるランボルギーニのディーラーとして、2006年にオープンした「ランボルギーニ麻布」が、世界限定19台となるマニア垂涎のモデル、ランボルギーニ「シアン・ロードスター」を納車した。
●世界限定19台のシアン・ロードスターが日本に降臨
シアン・ロードスターは、その名のとおりのオープントップボディを持った、ハイブリッドスーパースポーツカーだ。
ハイブリッドシステムには、リチウムイオンバッテリーの10倍の電力を貯蔵するという、世界初となるテクノロジー「スーパーキャパシタ」を採用していることで話題を呼んだことは記憶に新しい。
搭載されるパワーユニットは、6.5リッターV型12気筒エンジンが577kW(785ps)を発生し、モーターが33psを生み出すことで、トータル出力は602kW(818ps)/720Nmという強大なものとなっている。
このモーターは、ドライブモードの選択によってシフト特性が変化する7速ISR(インディペンデント・シフト・ロッド)トランスミッションの、シフトチェンジ時のブーストとして作動する。リチウムイオンなどの2次電池と比べて、大電流をレスポンスよく放出できる、スーパーキャパシタの特性を活かしたセッティングといっていいだろう。
シフトアップ時、レシプロエンジンは回転数がドロップすることで、出力が一時的に落ちてしまう。そのパワーの低下をモーターがカバーすることで、滑らかかつ切れ目のない加速フィールを実現しているわけだ。
このシステム全体を見た場合のパワーウエイトレシオは2.0kg/psで、0-100km/h加速は2.8秒、最高速度は350km/h超と発表されている。
デザイン面は、クーペモデルの流れを受け継いだものとなっている。6角形のエキゾーストパイプやY字型のヘッドライト、前面や側面の大開口エアインテーク、初代カウンタックを思わせる6連のブレーキランプなどは、クーペボディのシアンと同じテイストだ。逆にいえば、オープントップだからといって、デザインバランスが崩れないどころか、より洗練されるというのが、ランボルギーニの特徴だろう。
今回納車されたシアン・ロードスターのカラーリングは、シックでありながらゴージャスな玄人好みといえる。深みのあるチャコールグレー系のメタリックに、部分的にカーボンファイバーを組み合わせるという同系色でのレイヤーでまとめた点は、素晴らしいチョイスといえる。
また、ホイールやフロントアンダースポイラーなどにはカッパーゴールドをバランス良く配しており、19台しか生産されないシアン・ロードスターのなかでも、かなり上品にまとめられた1台に違いない。まさしく、ランボルギーニのファイティングブル・クレスタのイメージそのままの仕上がりだ。
最後に、ランボルギーニ・シアン・ロードスターの主な諸元は以下のとおりだ。
・エンジン:V型12気筒エンジン、60度、MPI(マルチポイント・インジェクション)
・最高出力:819cv(602kW)/8500rpm
・最大トルク:720Nm/6750rpm
・最高速度:350km/h
・総排気量:6498cc
・乾燥重量:1645kg
・駆動方式:全輪駆動(リア機械式セルフロッキング・デファレンシャル付き電子制御システム)
・トランスミッション:7速ISR(インディペンデント・シフトロッド)
・0-100km/h加速:2.9秒
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