■2000GTがオークションに登場! 落札価格はなんと1億円!
トヨタ「2000GT」は日本を代表するクラシックスポーツカーの一台で、世界に誇る名車と言えます。
生産台数はわずか337台と非常に希少性も高いことから、オークションに投稿するたびに、高額な落札価格で取引されます。
【画像】「えっ…!」こりゃスゴい! 50年ぶりの復活!? 謎の「2020GT」を見る!(30枚)
1967年に登場した2000GTは、世界のスポーツカーと戦える性能を誇る国産スポーツカーの原点的存在です。
世界に通用するクルマを作ることをコンセプトに開発が進められました。
当時、すでに高性能なバイクエンジンの製造で多くの実績を残していたヤマハとの共同開発で誕生したこのクルマは、「ロングノーズ・ショートデッキ」と呼ばれる伝統的なスポーツカーの外観です。
1960年代はイギリスがスポーツカー市場で猛威を振るっており、そのデザインとテイストを取り入れつつも、国産としての頑丈さや信頼性の高さを有する、まさに「いいとこ取り」を実現しました。
エンジンはヤマハによりチューニングされた2リッター直列6気筒を搭載。最高出力150馬力を発揮し、最高速度は時速220kmと当時の国産車からは到底考えられない性能を誇ります。
そんな2000GTは、1967年に238万円の販売価格で登場。現在の約1500万円相当と言われる価格帯で、これまたほかの国産車を大幅に上まわるものでした。
こうして限られた生産台数のなか337台生産された2000GTは、世界のスポーツカーと同等に戦えるモデルとして、多くのファンを集める存在となります。
その影響から、コレクターの間では所有欲が極めて高い一台でもあり、市場に出回れば数千万円超えはもちろん、1億円にも登る価格で取引されています。
今回オークションに登場した個体も例外ではありません。1967年式のこの個体は最も人気が高いと言われている、233台生産された初期型のモデルです。
エクステリアカラーの「ペガサス・ホワイト」は傷ひとつない状態に磨きがかかっており、光沢のあるボディはあらゆる自動車ファンを魅了します。
内装は全体的に使用感が少ない状態が保たれており、ブラックのシートはクラシカルなスポーツシートになっています。
インパネはウッド調で仕上げられており、クルマの総合的な質感の高さを表現しています。
当時のクルマからするとまだまだ高級品であったエアコンなども搭載されており、性能だけでなく全体的なクオリティの高さがうかがえる仕様です。
エンジンルームには2リッター直列6気筒エンジンが綺麗な状態で眠っており、長年に渡って大切にメンテナンスされてきたことが一目でわかる状態といえます。
メンテナンスレコードなどの書類も付帯されており、コレクターにとっては内外装のコンディションはもちろん、車両の基幹部分も申し分ない状態です。
そんな極上のコンディションのまま維持されているこの個体は、世界的有名オークション「RM Sotheby’s」にて62万3750ユーロ(約1億114万円)という驚きのプライスタグで落札されました。
※ ※ ※
2000GTは現在、TOYOTA GAZOO Racingが展開する「GRヘリテージパーツ」の対象にもなっています。
これは廃版となってしまった補給部品を復刻し、純正部品として再販売する取り組みで、愛車をより長く乗り続けることができるサービスです。
希少性の高い2000GTにもこのようなサービスが存在するというのは、オーナーにはありがたいことだと言えそうです。
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ウッド調でなくウッドだった