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【懐かしの国産車 38】フルモデルチェンジしたマツダ デミオは、クラスを超えた走りの良さが光っていた

掲載 更新 9
【懐かしの国産車 38】フルモデルチェンジしたマツダ デミオは、クラスを超えた走りの良さが光っていた

今から20年ほど前、新しい世紀に変わる頃。クルマに対する考え方も変わり始めていた。そんな時代のニューモデルのインプレッションを当時の写真と記事で振り返ってみよう。今回は「マツダ デミオ」だ。

マツダ デミオ(2代目:2002年)
1996年にデビューした初代デミオは、使い勝手の良さでそれまでのコンパクトカーの概念を大きく変えたといってもいいだろう。スペック的に突出したものはなかったが、アイポイントの高さやラゲッジスペースの広さ、シートアレンジなどが評価され、マツダとしては久々の大ヒットモデルとなった。その後、多くのライバルがデミオを手本に登場することになる。

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そんなデミオが、2代目にフルモデルチェンジされた。スタイリングは先代同様の5ドアハッチバックを踏襲しながら、躍動感のあるものに進化している。サイズ的には先代よりひとまわり大きくなり、ホイールベースも100mm延長されているが、立体駐車場に入る車高(1530mm)と取り回しの良い最小回転半径(4.9m)は受け継がれている。

ボディの拡大に伴い、室内空間も広くなった。フロントシートの幅は拡大されスライド量やリフト量も十分とられているので、身長150~190cmまでの体格のドライバーに対応できるという。リアシートも分割可倒式で前後スライドも可能だから、ラゲッジスペースのアレンジも多彩だ。

エンジンは完全新開発された、1.3Lと1.5Lの直4 DOHCを搭載。アルミ製のブロックにS-VT(シーケンシャル バルブタイミング)機構も採用している。トランスミッションは5速MTと電子制御の4速ATが組み合わされる。

新型デミオは、アスリート系の「SPORT(スポルト)」、癒やし系の「Cozy(コージー)」、そして「Casual(カジュアル)」の3つのバリエーションをラインアップするが、今回は1.5Lを搭載したスポルトを中心に試乗した。ミッションは、このクラスのコンパクトカーとしては貴重になってきた5速MTだ。ストロークは少し大きめだが思ったよりタッチはしっかりしている。

新開発のエンジンは飛び抜けて優れた印象はないが、フラットトルクでどの回転域からでも加速する力強さがある。SーVT機構や吸排気系のチューニングが、パンチ力ではなく扱いやすさをしっかりと生み出しているようで、ひとクラス上のエンジンのような印象さえ与えてくれる。

ハンドリングは兄貴分のアテンザとイメージが似ている。コーナーに入ってからもアクセルを踏んでいきたいようなときでも、サスペンションの剛性の高さで粘ってくれて、高い旋回Gを保ちながら狙いどおりのラインをトレースしてくれる。AT車では全車にDSC(ダイナミック スタビリティ コントロール)がオプション設定されているのもいい。

スポルトという名から硬い足まわりを想像してしまうが、適度に締まった乗り味で、高速での乗り心地もワインディングでの走りも両立させたセッティングだ。ブレーキのコントロール性も高い。

1.3Lのコージーも乗り味はけっこうしっかりしており、街中でも高速でも不満ない走りっぷりを見せてくれる。走りも使い勝手の良さも先代以上に進化したデミオは、ライバルたちにますます影響を与えそうだ。

■マツダ デミオ スポルト 主要諸元
●全長×全幅×全高:3925×1680×1530mm
●ホイールベース:2490mm
●車重:1100kg
●エンジン形式:直4・DOHC・横置きFF
●排気量:1498cc
●最高出力:83kW(113ps)/6000rpm
●最大トルク:140Nm(14.3kgm)/4000rpm
●ミッション:5速MT
●タイヤ:185/55R15
●当時の価格:153万5000円

[ アルバム : マツダ デミオ(2代目) はオリジナルサイトでご覧ください ]

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みんなのコメント

9件
  • 車検証にはステーションワゴンと記載されていた通り、スペースユーティリティに優れたクルマだった。
    今、マツダに必要なのは、安価でスペースユーティリティに優れた小型車なんではと思う。
  • 今まで乗った車で一番運転しやすかった。ポジション、視界、サイズ、全てジャストな感じ。今のは視界悪い。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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