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トヨタ・ノア&ヴォクシー新型へ  どちらが売れていた? 歴史を振り返る

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トヨタ・ノア&ヴォクシー新型へ  どちらが売れていた? 歴史を振り返る

堂々「ノア」 独創「ヴォクシー」

トヨタから第4世代となる新型ノア/ヴォクシー兄弟が登場した。

【画像】どう変わった? じっくり見たい新型ノア/ヴォクシー【ディテール】 全113枚

ノアとヴォクシーは、兄弟車と呼ぶように、基本的なメカニズムは2モデルともに同じで、異なるのはデザインのみとなる。

今回の新型モデルではノアは「堂々かつモダンなスタイル」、ヴォクシーは「先鋭かつ独創的なスタイルを追求」というデザインとなっている。

実際に見てみれば、ノアは太く大きなグリルが特徴的であるし、ヴォクシーは左右のウインカーが一直線につながっており、ヘッドライトがグリル内に設置される。

説明のとおりに、いかにもミニバンの王道というノアと、独創的なヴォクシーという違いになっている。

では、過去のモデルはどのような違いがあったのか。

まず、2014年1月に発売開始となった先代モデルはどうであったのか。

リリースを見ると、ノアは「ミニバンの王道をいく『堂々感』を表現」、ヴォクシーは「『毒気』のあるカッコよさ」を狙ったという。

具体的なデザインをいえば、ノアはフロントの上から下までの伸びる大きなグリルが特徴的で、ヴォクシーは逆にグリルが小さく、バンパーが大きい。

また、ヘッドライトはノアが大きく、ヴォクシーは上下に細い。ぱっちり目のノアと、切れ長の目のヴォクシーという違いだ。

王道のノアと、独創のヴォクシーという対比は、新型モデルと同じだ。

つまり、最新モデルは、先代となる3代目モデルの路線を踏襲しているのだ。

どちらが売れていた?

そんなノアとヴォクシーは、どちらが売れていたのか。

といえば、2014年から2021年までの3代目は、圧倒的なまでにヴォクシーの方がたくさん売れていた。

デビューの2014年はノアが約6万9000台だったのに対して、ヴォクシーは約10万9000台。4万台ほども差ができてしまったのだ。

また、2015~2021年も3~4万台ほどの差でつねにヴォクシーが、より多く売れていたのだ。

マーケットは切れ長ヘッドライトのヴォクシーを支持していたのだ。

では、そのさらに前となる2代目モデルは、どうであったのか。

2代目モデルは2007年6月に発売開始された。

そこでの2台の違いは、ノアが「上質で親しみやすいデザイン」、ヴォクシーは「クールで個性的なデザイン」を追求したと説明されている。

やはりヘッドライトはノアが上下に大きく、ヴォクシーは若干細い。

またバンパーの下側がヴォクシーの方が大きい、いわゆるエアロ風になっているのも特徴だ。2台の狙う方向性は、3代目や新型と同じだ。

そんな2代目の売り上げはどうだったのかといえば、やっぱりヴォクシーの方が多かった。

ただし、3代目ほどの差はなく、年間で1~2万台弱の差だ。

初代から受け継がれる個性

そして初代。

ノアとヴォクシーの初代モデルは2001年11月に誕生している(タウンエース・ノアはそれ以前に存在した)。

このときの2台の違いは、ノアは「堂々とした存在感の中に親しみやすさを追求」、ヴォクシーは「鋭く、迫力のある引き締まったデザインで若々しく」というものであった。

ノアが「堂々」で、ヴォクシーが「鋭い」というのは、最新モデルにも引き継がれた2台のキャラクターだ。

また初代モデルのデザインは、大きなヘッドライトとはっきりとしたグリルのノア。

それに対してヴォクシーは、ライト部とウインカーを上下に分け、小さなグリルとしていた。このデザインも最新モデルに通じるものがある。

つまりは、2台のキャラクターとデザインの方向性は、この初代からすでに決定づけられていたことになる。

しかし、売れ行きは、2代目や3代目とは異なる。

初代ではノアの方がたくさん売れていたのだ。

2002年の通年では、ノアは約9万7000台の販売に対して、ヴォクシーは約7万8000台。

2万台近い差があったのだ。さらに翌2003年は、さらに差が広がり、ノアが3万台ほど多く売れていた。

初代のころは、「堂々とした」ノアの方が人気は高かったのだ。

ところが、2代目以降は立場が逆転。

つねに独創的なデザインを採用したヴォクシーの方が売れるようになっているのだ。

そういう意味では、今回の新型モデルも売れるのは、独創のヴォクシーということなのか。1か月後には、初期受注の数字が発表されるはず。数字に注目したい。

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みんなのコメント

40件
  • 口にブロワー当てた時のカオみたい…笑
  • 車体カラーと違う色だから、大型グリルは目立つね
    ミニバンの様な箱型だと悪目立ちしちゃう
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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