歴史をもつプレミアムSUV
半世紀以上、最高峰SUVに君臨するレンジローバーは5世代目を迎えた。
とはいえ、追従を許さない高級路線へと一気に舵を切ったのが2002年に登場した3代目のレンジローバーからといっても異論はあるまい。
BMWからフォードへと傘下の変更はあったが、基本設計のクオリティは高かった。
その継承は4代目、5代目へと伝わっていることはデザインを見ても明白である。
3代目も寛容なサスペンションストロークと独立懸架になって一気にロイヤルワラントにふさわしい乗り心地となった。
4代目となってさらにレンジローバーというアイコンが強調され、エンブレムがなくても見ればレンジローバーだと理解できるフォルムを作り上げた。
私が試乗した中で、東京~京都をADAS(高度運転支援システム)を使わずに往復し、最も疲れないモデルこそレンジローバーである。
風格を感じるデザインと走り
前置きが長くなってしまったが5代目となっていかがなのであろうか。
期待が高まる中、今回は軽井沢での試乗の感想をお伝えしたい。 まず、ボディを一周見回すととにかく作りは素晴らしいにつきる。
とてもじゃないけどこれだけ思い切ったクオリティを加飾でごまかさないプレス構造物を作るのは他のメーカーでは見たことも触れたこともない。それほど素晴らしいプレス技術と精度を感じるのだ。
プレミアムカーの真髄を知っていなければこのような作りこみはできないであろう。この製法は高級車のベル・エポックのド級のモデルのみに使ったカロッツェリアがこしらえたような作りこみだ。
わかりやすく言えばショーカーのクオリティというべきだろうか、初代レンジローバーから流れる水平基調のインテリアは装飾を可能な限り少なくしたエクステリアとの関連性がうかがえる。 レンジローバーが素晴らしいのは、5mを超える全長と2m以上の幅を感じさせない視覚性にある。これはデザインによるところも大きい。 続いて、ワインディングでの走りはどうか。
基本的にガソリンモデルの試乗を中心に行った。
グレードはP530でBMW製の4.4L V型8気筒ツインターボエンジン。
車内の静粛性はとにかく抜群だ。内燃機関においてこれ以上の静粛性は存在する意義さえも分からないほど静かである。
出力は530馬力、トルクも76kg・mを超えた値をわずか1850回転から発揮している。
およそ2.7トンあるボディを考えると王者の風格を体感させるには必要なパワーなのであろう。上り坂も余力をもって静かにそして力強く走る。
8速ATのあんばいは緻密で動力とギアの関係性が最適に保たれており、どこからでも加速し、エンジンがビジーにならない懐の深さを感じさせる。 サスペンションストロークは計り知れない奥行き感があり、それでいて追従性は抜群だ。中速コーナーが連続するところも、ロールを適度にさせて抑えながら身体を安定させ曲がる。
大きな船に乗れば、波のうねりもなんのそのという印象である。
続いて20cm長いロングホイールベース仕様にも試乗した。
期待は大きい。なぜならLWBとなればボディ剛性が高ければ、路面からのうねりに対してキャビン内の乗員の動きは少なくなるからだ。 通常のホイールベースモデルが良かっただけに「もっと良くなっちゃうの?」という期待感が高まる。
しかし、動きだして感じるのは思った以上に乗り心地がよいわけではなかった。それが正直な印象だ。理由は定かではないが、ボディのバイブレーションが感じ取れたのだ。
LWBのメインは後席だから代わりに運転してもらい後ろに座ってみたが、広々としてゆったりはしているものの期待以上ではなかったのは「期待しすぎ」からくるものだろうか。
とはいえ、無二のプレミアムSUVとして文句のつけようがない。すべてにおいてのクオリティの高さがうかがえる。50年以上の王者はやはり王者であった。
過去にこれほど乗り心地と運転のしやすさを兼ね備えたSUVは乗ったことがない。
素晴らしいにつきるモデルといえる。 文/松本英雄、写真/尾形和美
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
愛車管理はマイカーページで!
登録してお得なクーポンを獲得しよう
“生産版”「“R36”GT-R」公開に反響絶大! 日産の「旧車デザイン」採用&4.1リッター「V6」搭載で「借金しても欲しい」の声! 1000馬力超えもあるArtisan「“和製”なスーパーカー」が話題に
オヤジむせび泣き案件!! ホンダの[デートカー]が帰ってくるぞ!! 新型[プレリュード]は究極のハイブリッドスポーツだ!!!!!!!!!
トヨタ新型「ミニアルファード」登場は? 「手頃なアルファードが欲しい」期待する声も!? 過去に"1代で"姿消した「ミドル高級ミニバン」があった!? 今後、復活はあるのか
「黄信号だ。止まろう」ドカーーーン!!! 追突されて「運転ヘタクソが!」と怒鳴られた…投稿に大反響!?「黄信号は止まるの当たり前だろ」の声も…実際の「黄信号の意味」ってどうなの?
「中古車を買いに来たら『支払総額表示』で売ってくれませんでした、詐欺ですよね?」 「別途費用が必要」と言われることも…! 苦情絶えないトラブル、どんな内容?
「高いのはしゃーない」光岡の55周年記念車『M55』、800万円超の価格もファン納得の理由
オヤジむせび泣き案件!! ホンダの[デートカー]が帰ってくるぞ!! 新型[プレリュード]は究極のハイブリッドスポーツだ!!!!!!!!!
「子供が熱を出したので障害者用スペースに停めたら、老夫婦に怒鳴られました。私が100%悪いですか?」質問に回答殺到!?「当たり前」「子供がいたら許されるの?」の声も…実際どちらが悪いのか
スズキが新型「ソリオ」1月発表!? “迫力顔&先進機能”採用!? 既に予約した人も!? 何が変わった? 販売店に寄せられた声とは
27年ぶりにあの懐かしいスターレットが戻ってくる!? ヤリスより小さいリッターカーは2026年登場か!?
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!
みんなのコメント
この記事にはまだコメントがありません。
この記事に対するあなたの意見や感想を投稿しませんか?