2021年1月20日、メルセデス・ベンツはEQCに続くフルEV(電気自動車)の第2弾として、「EQA」をオンラインでワールドプレミアした。EQCよりコンパクトなSUVで、日本にも導入されれば人気を集めそうだ。
まずは140kWの「EQA250」からヨーロッパで発売
EQAは、その名が示すようにEQCより小さいコンパクトSUVのフルEVだ。全長4463×全幅1834×全高1620mm、ホイールベースは2729mm(ドイツ本国仕様)という外寸は、ベースとなったGLAとほぼ同じサイズだ(GLAの日本仕様は4440×1850×1605mmと2730mm)。
●【くるま問答】ガソリンの給油口、はて? 右か左か、車内からでも一発で見分ける方法教えます(2020.01.21)
前後のアンダースポイラー、ほぼフラットで密閉されたアンダーボディ、エアロホイールなど、空力に優れたボディの開発はフルデジタルで行われ、Cd値は0.28を達成している。
今回発表されたモデルは「EQA250」で、140kW/375Nmを発生する電気モーターで前輪を駆動する。100km走行あたりの合計消費電力は15.7kWh、CO2の排出量は0グラム/km、NEDCに準拠した航続距離は486kmとされている。しかも、0→100km/h加速は8.9秒、最高速度は160km/hというパフォーマンスを発揮する。将来的には、2モーターで200kW以上のハイパワーで4輪を駆動するモデルなど、バリエーションの拡大が計画されている。
バッテリーは、押し出し成形されたセクションで作られた特別に開発されたフレーム内に収められ、前面にはバッテリーガードも備わる。徹底した衝突実験プログラムも実施され、バッテリーや電気系統のコンポーネントはクラッシュ時に生じる損害を防ぐことができる。
発売記念の「エディション1」も登場する
AIを活用したナビゲーションシステムも搭載し、充電時間を考慮して目的地に最も速く到着するルートを計算してくれる。もちろん、交通状況やドライバーの運転スタイルなどの変化にも対応する。
EQAはヒートポンプを標準装備し、パワートレーンの廃熱を利用して室内を暖めることができるため、暖房使用時のバッテリー電力の消費が大幅に削減されている。
アクティブセーフティに関する装備では、アクティブレーンキーピングアシストとアクティブブレーキアシストを搭載。さらに運転支援パッケージでは、レーンチェンジアシスト機能、緊急回避機能、ドライバーに自転車または車両の接近を警告する機能、および横断歩道の近くで歩行者が検出された場合の警告機能などが備わっている。アダプティブ クルーズコントロールのディストロニックも装備される。
パッシブセーフティでは、運転席&助手席エアバッグ、運転席用ニーエアバッグ、サイドウインドウエアバッグを標準装備。オプションのプレセーフと組み合わせたフロントシート用電動リバーシブルシートベルトテンショナーも装備される。
エクステリアでは、EQC同様のブラックパネル グリルや、光ファイバーで左右が繫げられたヘッドランプ&テールランプなどが特徴的だ。これはデイタイムランニングライトも兼ねている。EQのアイデンティティとして、フルLEDのヘッドランプには青い帯が入る。
インテリアでは、エアコン吹き出し口やシート、イグニッションスイッチなどにロゼゴールドの装飾が施される。発売記念の「エディション1」では、パンチングレザーのシートも採用されている。ラゲッジスペースは、フル乗車時で340L、リアシートバックを全倒すれば最大1320Lまで拡大する。
標準モデルのEQA250でも、アダプティブハイビームアシスト付きLEDヘッドランプ、電動開閉式テールゲート、18インチ アルミホイール、リバース用カメラ、本革巻きマルチファンクション ステアリング、そしてMBUX(メルセデス・ベンツ ユーザー エクスペリエンス)などを標準装備する。
EQA250のドイツ本国での価格は、4万7540.5ユーロ(約600万円)から。他のメルセデス車と同様に、AMGラインなども設定されている。(ここで紹介している内容は、すべてドイツ本国仕様のものです)
メルセデス・ベンツ EQA250(ドイツ本国仕様) 主要諸元
●全長×全幅×全高:4463×1834×1620mm
●ホイールベース:2729mm
●車両重量:2040kg
●モーター:交流同期電動機
●最高出力:140kW(190ps)
●最大トルク:375Nm
●バッテリー総電力量:66.5kWh
●航続距離:486km(NEDC)
●駆動方式:FWD
[ アルバム : メルセデス・ベンツ EQA はオリジナルサイトでご覧ください ]
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みんなのコメント
魅力的な車には見えない。
ゲームチェンジは恐ろしい。