ベントレーは、同社史上最強のW12エンジンを搭載した『バトゥール・コンバーチブル』の最終テストを開始した、と発表した。このモデルは、ベントレーの特注部門であるマリナーが手がける3番目のコーチビルト・ファミリーの一員で、生産台数は16台に限定される。
バトゥール・コンバーチブルは、ベントレーのW12エンジンを搭載する最後のモデルとなる。同社はすでに、W12エンジンの生産終了を発表している。16台の顧客向け車両には、750psを発生する過去最強のW12エンジンが搭載される。
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最終テストでは、エンジンと車両全体の耐久性、環境適合性、日光シミュレーション、高速安定性、空力特性、騒音と振動、走行ダイナミクスなどが検証される。ゴールド製の「オルガンストップ」換気コントロールの表面仕上げの品質から、新しいW12エンジンのハードウェアとソフトウェアまで、120以上の個別テストが予定されている。
実走テストは、実際の使用条件を想定した5カ国にまたがる3000kmの欧州ドライブから始まった。ルートはドイツを出発し、イタリア、フランス、スペインを経由して山岳地帯、高速道路、都市部を走行。モナコで写真撮影のため短時間停車した後、スペインのイディアダにある私有テストコースでの高速テストに向かった。
テストコースでは、ハンドリングトラック、混合路面条件、高速テスト、過酷な路面条件での7週間の耐久テストが行われる。これらの活動中、データとフィードバックが収集され、技術目標が達成されているかが確認される。
バトゥール・コンバーチブルは、クーペ版で導入された革新的なデザインDNAをさらに発展させ、ベントレーの将来のモデルデザインの指針となる。マリナーによって製作されるこのモデルは、『バカラル』と『バトゥール・クーペ』に続く、真に個性的な車両となる。
最後となるW12エンジンは、6.0リッターツインターボの750ps仕様で、過去20年間ベントレーの成功を支えてきた。コンバーチブルルーフは、19秒で開閉可能で、時速50kmまでの走行中でも操作できる。これにより、ラグジュアリーなクーペからオープントップのグランドツアラーへと、ボタン一つで変身する。
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