30分で即完売！ 世界初「ドライブインお化け屋敷」が東京に ウィズコロナの新ホラー体験とは

■思いっきり叫べる！ 世界初「ドライブインお化け屋敷」とは

　2020年夏、東京都港区東麻布で世界初の「ドライブインお化け屋敷」が開催されます。他者との接触の機会を少なくできる自家用車で楽しむことのできるお化け屋敷として多くの注目を集めています。新感覚の恐怖体験とは、どのようなものなのでしょうか。

　コロナ禍の影響により、数多くの業界で3密を避けた新しい試みが展開されるなか、ついにホラー業界にも新しいスタイルの恐怖体験が誕生します。

　ドライブインお化け屋敷とは、コロナ禍の影響によるさまざまな制約が原因で、残念ながらお化け屋敷本来の魅力が失われつつあるなかで、3密を回避する新しいスタイルのお化け屋敷です。

　ドライブインお化け屋敷の特徴は、車内で恐怖体験を味わうため、人と接触することなく、思う存分叫ぶことができます。3密ルールを徹底しながら、お化け屋敷本来の魅力を味わえるようになっています。

　現在、ドライブインお化け屋敷は、都内にあったタバコ屋をガレージに改装した場所で実施。みるからにお化けが出そうな雰囲気漂う場所を用意しています。ここにクルマを停め、ガレージのシャッターを閉めると屋内が真っ暗になって、イベントがスタートします。

　停車した車内では、リアルな怪談を聴きながら、そのストーリーに合わせた車外の怪奇現象を楽しむことができ、襲いかかってくる亡霊たちは、鍛錬を積んだ役者陣を用意しているので、その迫真の演技に思わず息を飲んでしまうこと間違いありません。

　希望者には、クルマを血まみれにできるオプションも用意されています。イベント終了後に記念撮影をすることも可能です。最後は、スタッフの手によって車道を問題なく走行できる程度までに血を拭き取ってもらえます。

　世界初のドライブインお化け屋敷について、運営する株式会社怖がらせ隊のプロデューサーは、次のように話します。

――ドライブインお化け屋敷を実施するきっかけを教えて下さい。

　コロナの影響により、2019年度と比較すると売上が80％近く減少しています。また、私たちの業界は、夏と秋が一番の書き入れ時です。

　この状況では、経済的によろしくないと考えた結果、緊急事態宣言解除の兆しが見えてきた段階で、今回のプロジェクトを考えました。

　その大きなきっかけとなったのは、ドイツで開催されていたドライブインによる音楽祭です。これが、大きな反響を集めていたため、ドライブインがこれからくると感じたことから今までにないおばけ屋敷として、ドライブインおばけ屋敷の企画を提案しました。

――ドライブインお化け屋敷の反響はどうなのでしょうか。

　まず、初開催は2020年7月4日、5日に実施する予定で、こちらはすでに完売しています。第2弾は、もう少し日数を増やして、7月18日、19日、25日、26日、の4日間開催となり、こちらも予約開始30分で完売しました。これだけの反響があるので、引き続き8月も開催を予定します。

　また、今回の予約開始により、キャンセル待ちが100件以上となり、人数にすると500名以上のお客さまが待っている状況です。

――どんな人が利用するのでしょうか。

　現在、ドライブインお化け屋敷を利用されるお客さまの多くは、10代後半から20代前半のもともとホラーや怖いイベントが好きな人ばかりです。

　価格も20分8000円とやや高めに設定されていることから、マニアの人向けとなります。逆に、家族連れなどの利用は今のところ多くはありません。

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　新しいお化け屋敷の形として誕生した「ドライブインお化け屋敷」は、これまでに類をみない恐怖体験へのこだわりが詰まっています。

　株式会社怖がらせ隊のプロデューサーによると、とくに力を入れている部分について、ストーリーと演出だといいます。

　今回のプロジェクトで展開される怪談話は、実際に身の回りに起きていることをモチーフに、意外な方向性へと進んでいくドンデン返しがポイントです。

　車外では、そのストーリーとシンクロするように、鍛錬を積んだ役者たちによる恐怖体験が演出されるため、20分間という時間すべてを飽きずに楽しめるのが魅力です。

　なお、ドライブインお化け屋敷を楽しむポイントとして、「軽自動車のようなサイズが小さいほど、車外の演出をより身近に楽しめる」といいます。

■今後、ドライブインお化け屋敷はどのように展開してくのか？

　今回のドライブインお化け屋敷によって、これまでより多くのユーザーに大きな反響を及ぼしているようです。

　この実績をふまえ、今後はどのように展開を繰り広げていくのでしょうか。前出の株式会社怖がらせ隊のプロデューサーは、次のように話します。

「今後は、遊園地やショッピングモールなど、幅広い場所への展開も検討しています。

　現状、体験できるのは1回につき1台ずつとなっています。恐怖に対する迫力が増す分、回転率が悪いので価格設定もやや高めです。

　しかし、今後は3台から10台など同時に楽しめるシステムを展開し、その分単価を大幅に下げることも考えています。時々の状況などに応じて、プログラム内容を変更しながら、より一般大衆向けに展開していきたいです。

　また、ドライブイン・シアターも流行しているので、上映映画のシーンに合わせた演出も考えています。たとえば、ゾンビ映画のワンシーンで街中がパニックになっている場合、車外でもパニックを起こした人々が走り回っているなど、映画と現実がシンクロした世界を再現していきたいです」

　コロナ禍によって誕生した世界初の「ドライブインお化け屋敷」は、すでに大きな反響を呼んでいます。

　現在は、ホラー好きのマニア層への需要が高いものの、今後は一般ユーザー向けにもこうしたイベントを展開していきたいと担当者は語ります。

　近い未来、遊園地やショッピングモールなどの施設で、新たなお化け屋敷の形を体験できるかもしれません。

Comments

ガラスに手脂付くだろがっ！ボンネット凹むだろがっ！

目の前にBMWが蛇行運転しながら出てきて、キャップ姿にグラサンかけたオッサンが怒鳴ってくるっていうアトラクションどうですか。