イタリア現地時間の2019年5月20日~21日の2日間、ランボルギーニは、同社初の女性向けイベント「Lamborghini FAB EVENT in Italy」を開催した。会場は、サンタ―ガタ・ボロニェーゼ(イタリア・ボローニャ県)にあるランボルギーニ本社と本社工場、そしてイモラサーキットだった。
FABとは「Female Advisory Board」の略称だ。ランボルギーニ初の女性役員(CMO=Chief Marketing Officer)を務めるカティア・バッシ氏が中心となり、さまざまな分野で活躍する女性を応援するプロジェクトである。
究極のランボルギーニは乗り手を選ぶ──ランボルギーニ アヴェンタドールSVJ試乗記
今回おこなわれたイベントの前にも、世界9都市で、さまざまな分野で活躍する女性たちを招待し、ビジネスやラグジュアリーブランドの定義などについて意見交換会をおこなった。東京では2018年5月、15名が招待されて開催された。なお東京のほか、シンガポール、ロサンゼルス、シドニー、ドバイ、ニューヨーク、香港、ミラノ、ロンドンでも開催されている。
現在、FABにかかわるメンバーは世界中で67名だ。メンバーのなかには、ランボルギ―ニ・オーナーもいるが、ランボルギーニに乗った経験のない女性もいる。職業も、会社経営者、デザイナーなどさまざまだ。
今回は67名のなかから、13名が「FABアンバサダー」としてイタリアに招待された。簡単にいうと“ランボルギーニ女子会の世界版”である。
Lamborghini FAB EVENT in Italy 1日目は、ランボルギーニの本社と本社工場、ミュージアムを見学した。
工場内で最初に向かったのは、「URUS」の文字が掲げられた建物だ。ランボルギーニのSUV「ウルス」の生産工場である。建物内の階段には、ウルスのスペックが書かれており、2階にあがると、通路の両側にはウルスの大きな写真が数点ずつ飾られていた。
ランボルギーニは、ウルスを生産するにあたり、2017年、4億ユーロを投じ工場の敷地を16万平方メートルに拡げ(従来の2倍)、建屋も増築したという。
ウルスの組み立てラインには、約200名が従事する。23の作業工程は、それぞれ約32分で組み付けをおこなうそうだ。結果、1日に約26台のウルスが生産されるという。手作業部分が多いものの、最新のロボット(3台)も活躍する。工場の製造ラインは残念ながら写真撮影不可だったが、施設内はとにかく明るく、そして清潔感があったのが印象的だった。
そのあと、「ウラカン」と「アヴェンタドール」の組み立てラインも見学した。こちらはウルスとおなじく23工程であるものの、1工程は約45分と10分以上長いそうだ。さらに、ユーザーの希望に応じてカスタマイズする「AD PERSONAM(アド・ペルソナム)」の工場も見学した。
工場内に併設されているデザインセンター「Cento Stile」ではウルスのデザイナーを務めたミルティア・ボルケルト氏によるプレゼンテーションもあった。
ミルティア氏は、「ランボルギーニは、エンジン・スイッチを押すだけでドキドキするような、刺激を与えてくれるクルマをつくる必要があります。それはエンジンのみならず、デザインもおなじです。プロポーションにこだわり、レーシーかつ刺激的なデザインを目指しています。ウルスも、これまでのランボルギーニとおなじく刺激的かつドキドキするようなSUVを目指し開発しました。ただし、SUVはランボルギーニ初のプロダクトだったため、毎日が挑戦でした」と、述べた。
2019年4月にリニューアルしたランボルギーニのミュージアム「MUDETEC」も見学した。
入り口を進んですぐのところには、ランボルギーニが1964年に初めて作ったスポーツカー「350GT」をはじめ、ランボルギーニの名前を世界にとどろかせた1「ミウラ」(1966年)や「カウンタック」(1971年)、「ディアブロVT」(1993年)、「アヴェンタドール」(2011年)などが展示されていた。
2階には現在のラインナップ・モデルにくわえ、ランボルギーニ50周年記念車や世界に2台しかないコンセプト・カーなども展示されていた。また、“ランボルギーニ・ミュージアムのシンボル”と、言われている、壁に掛けられたアヴェンタドールは、リニューアル後も健在だった。
さらに、新設された「ブレーンルーム」では、バーチャル映像によって、ランボルギーニの世界を楽しめる演出も。
なお、本社工場やミュージアムは環境も意識したつくりとなっている。たとえば、太陽光発電で蓄えた電力によって、全使用電力の約30%を賄っているという。また、ミツバチの飼育によって、環境状況をチェックしているという。ちなみに、ランチで供されたハチミツは、ここで飼育するミツバチによってつくられたものだった。
本社工場やミュージアムを終日見学したこの日の夜、我々は素晴らしいディナーを味わった。なんといっても場所がすごい。アヴェンタドールやウラカンを製造する「ハイパフォーマンス・ライン」がディナー会場だったからだ。
ランボルギーニCEOのステファノ・ドメリカリ氏をはじめ、ランボルギーニ首脳陣も駆けつけたディナーは、ソプラノ歌手による生オペラをはじめ、さまざまな工夫が凝らされていた。そうした、特別な演出のなかで食べるディナーは格別であった。
翌日は、イモラサーキットでランボルギーニをとことん体験した。
参加者のなかには、ランボルギーニ・オーナーゆえ、サーキット走行経験者もいたが、ほとんどがサーキット初体験、かつランボルギーニでのドライブも初体験だった。
そのため、ヘルメットの装着方法やドライビングポジションの設定などといったサーキット走行の基礎部分が丁寧に説明された。さらにサーキットでは、インストラクター用1台につき、参加者1台のみがうしろを走行する贅沢な内容だった。
試乗車はウラカンEVO、アヴェンタドールSVJ、ウルスだった。個人的には、最初に乗ったウラカンEVOがベストだった。アヴェンタドールSVJは、バケットシートやハンドル位置などが、私の体型にどうも合わず、ドライビング・ポジションの設定に苦戦したゆえ、サーキット走行を存分には楽しめなかったのが残念だった。
ウルスは、ウラカンやアヴェンタドールに比べると、フロントヘビーなため、サーキットを速く、そして楽しく走るにはちょっと向かないかもしれない。ただし、悪路走破性はほかの2台より圧倒的に高いから、オフロードを走らせればとことん楽しめるはずだ。
最後、「ホットラップ」と呼ぶ同乗試乗を体験した。運転するのはプロのインストラクターだ。体験を終えた参加者のひとりは「運転が上手い人は、やっぱりかっこいいですね。どんな人(インストラクター)かはよくわかりませんが、惚れてしまいそうです(笑)」と、述べていたのが、なんとも女性らしいなぁ、と思うのであった。
なおランボルギーニは、今後もFABを積極的に進めていくという。2020年には、「フューチャーFABアワード」という30歳未満の女性をサポートするプログラムも開始するとのこと。ランボルギーニのFABプロジェクトに、今後も注目だ!
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