■都会を颯爽と走るクロスオーバー!
スイス・ジュネーブで開催されている国際自動車ショーで、レクサスが新モデルを世界初お披露目しました。「UX」と命名されたそれは、コンパクトなボディを持つクロスオーバーカーです。会場では圧倒的な人気でした。
C-HRのレクサス版! 新型コンパクトSUV「UX」のデザインを初公開」
今回発表されたモデルは、このところ世界で販売が期待されているクロスオーバーというジャンルに属するモデルです。
SUVという名前を聞いたことのある方も多いかもしれませんね。比較的車高が高く、走りと荷室などに余裕があるスタイルをしています。ですが、道なき道を突き進むような荒々しいモデルではなく、都会を颯爽と走るのが相応しいクロスオーバーという新ジャンルに挑戦したのです。
車格で言えば、レクサスRXとNXを含めた三兄弟の三男坊となります。エンジンは2リッターのガソリンエンジンと、2リッターのハイブリッド仕様がラインナップされています。
NXよりも全長と車高は低いのですが、幅はそれほど小さくなっていません。ただ、NXサイズを小さくしただけのモデルではないようです。
■「UX」開発責任者はスポーツカー好き
開発責任者の加古慈(カコ チカ)氏は、こう語ってくれました。
「けっしてRXやNXの相似形ではありません。走りの性能を意識しているのです。SUVはもちろんのことハッチバックモデルにも負けない走りの性能を盛り込んだつもりです」
それはドライビングポジションにも表れています。ステージに展示されているモデルに腰掛けただけでしたが、クロスオーバーとしてはシート位置が低いのです。スポーツカーを運転するときのような感覚が確認できました。
重心が低く、前後の重量配分が理想的になるようなGA-Cという新しいプラットフォームを採用しています。ドアやフェンダーは軽量なアルミを採用し、走りの要素に拘っていることがわかります。
エンジンは驚くようなパワーを発揮するわけではなさそうですが、カーブを曲がるような時には、軽快な走りが期待できそうです。
それでも2リッターガソリンモデルには発進用のギアを追加していますし、e-Fourという四輪駆動モデルも選択できるようになっています。走りの性能が高いことを想像させます。
加古氏は、実はハッチバックでドライブするのが好きだといいます。キュートで清楚な女性なのですが、内面はスポーツカー好きとのことです。
「私は女性ですが、あえて女性らしさを意識して開発したわけではありません。もちろん女性ならではの発想はありますよ。身長が低いですから、圧迫感を感じる事があります。シートを前にしますので、シフトレバーの操作などがしづらいこともあります。それを取り除いたのは女性だからなのかもしれません。ですが、あくまでクロスオーバーとしての魅力を高めたのが UX なのです」(加古 慈氏)
ボディデザインは力強い印象ですし、コクピットもスポーツカーのような攻撃的な雰囲気です。老若男女に愛される車のような気がしました。
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