ラッセル・クロウがホラー映画に初主演！ 実在の悪魔祓い神父を熱演する『ヴァチカンのエクソシスト』

　少女に取り憑いた悪魔と闘う神父の姿を描いた『エクソシスト』（1973年）は観る者すべてにとてつもない恐怖と衝撃を与え、世界的大ヒットを記録。世界中に「エクソシスト（悪魔祓い）」という言葉を知らしめ、ホラー映画の新たなジャンルを打ち立てた金字塔ともいえる重要な一作です。そんな初代の『エクソシスト』の誕生から50年後にあたる2023年に公開される新たなエクソシスト映画が『ヴァチカンのエクソシスト』なのです。

　本作の主人公は、生涯で＜数万回の悪魔祓い＞を行った実在のエクソシスト、ガブリエーレ・アモルト神父（1925年誕～2016年没）。カトリック教会の総本山ヴァチカンのローマ教皇に仕えるチーフ・エクソシスト（主席祓魔師）であり、エクソシスト界では知らぬ者のいないレジェンド的存在の彼が記録した回顧録より誕生した本作は、彼が実際に経験した＜壮絶な悪魔祓いの一部始終＞を描きます。

　主人公アモルト神父役は、『ビューティフル・マインド』『シンデレラマン』などでも実在の人物を演じ、『グラディエーター』でアカデミー賞主演男優賞を受賞したラッセル・クロウ。アモルト神父は、ローマ教皇から直接依頼を受け、憑依された少年ヘンリーのもとへ「悪魔祓い（エクソシズム）」に向かいます。

　そこで少年ヘンリーの変わり果てた姿、絶対に知りえないアモルト自身の過去を話す姿を目の当たりにし、これは病気ではなく“悪魔”の仕業だと確信したアモルト神父。若き相棒のトマース神父とともに本格的な調査に乗り出しますが、その先で衝撃の光景を目にすることに……。

　実はホラー映画を観るのは怖くて苦手というラッセル・クロウですが、『プロヴァンスの贈りもの』（2006年）ではハーレーダビッドソンのFLSTSヘリテイジスプリンガーに乗る勇ましい姿を見ることが出来ます。そしてプライベートでは、母国オーストラリアで開催されたオークションに、自身が所有するオレンジ・カウンティ・チョッパーズ製作のカスタムチョッパーを出品したこともあります。

『ヴァチカンのエクソシスト』は2023年7月14日（金）より全国公開中です。