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一挙4台! トイファクトリー、デュカト・キャンパー公開 ジャパンキャンピングカーショー2023

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一挙4台! トイファクトリー、デュカト・キャンパー公開 ジャパンキャンピングカーショー2023

日本のキャンパーを変える?

キャンピングカー専門店のトイファクトリーが、2022年9月にステランティスグループとフィアットプロフェッショナル正規ディーラー契約を締結。

【画像】トイファクトリーのデュカト! 4車種 内装/スペック【じっくり見る】 全138枚

国内最大級のキャンピングカーイベントであるジャパンキャンピングカーショー2023において、ベストセラー商用車であるデュカトをベースとしたニューモデル4台を一挙に発表した。

正規輸入車として国内初となるデュカトベースのニューモデルたちは、欧州プレミアムモーターホームブランド「HYMER(ハイマー/ドイツ)」のメインデザイナーを務めたフランク・ヴェンダー氏と、トイファクトリーのデザインチームのコラボレーションによって生み出されたもの。

デザイン性や品質の高さはもちろん、トイファクトリーの特徴でもある高断熱加工による優れた快適性も全モデルで特長となっている。

オリジンから「アソボット」まで

4台の内訳は、ミニマルな装備の「オリジン」、プレミアムな時間を愉しめる「ダヴィンチ」、ファミリーでの旅のスタイルにマッチする「ユーロバーデン」、そして、衝突安全性に優れたドイツの車両用キャビネットシステムであるbott(ブート)でオリジナルカスタムを施した「アソボット」というラインナップだ。

まず、シンプル装備の「オリジン」のプランニングからスタートし、シャワー等のサニタリールームを完備する最上級クラスレイアウトを採用した「ダヴィンチ」も並行して開発。

その後、デュカトの標準仕様は2名就寝なので、ポップアップルーフ無しで4名就寝が可能となる「ユーロバーデン」を製作することにしたそうだ。

ユーロバーデンの開発時には、トイファクトリーがハイエースモデルのバーデンで培ったノウハウが余すところなく活かされ、見事にコンセプトが移植されている。

藤井代表、元HYMERのデザイナーがタッグ

かつてHYMERのメインデザイナーだったフランク・ヴェンダー氏とトイファクトリーの藤井代表が登壇したトークショーでは、今回のコラボレーションが実現した経緯や各モデルの特徴が語られた。

ヴェンダー氏によると、現役時代は日本のRV業界とのつながりはなく、独立後にいい出会いがあって、日本市場のことをよく理解しようと思ったのだという。

トイファクトリーに魅せられたのは、取り扱っているクルマ、社屋のデザイン、ショールームなどのすべてがハイスタンダードだからで、藤井代表のレベルが高く、家具の優れたレイアウトなども欧州でも通用すると考えているそうだ。

藤井代表によると「来日したヴェンダーさんによるビルダー訪問の最後にトイファクトリーに来ていただいて、日本の文化を見てもらい、一緒にやることになりました」とのことで、以前からHYMERは夢の存在だったという。

そのような憧れの存在であるHYMERのヴェンダー氏に対して藤井代表が伝えたデュカトの内装デザインコンセプトは、明るい色を基調とした“モダンカントリーバンライフスタイル”と、シックなダークカラーを基調とした“モダンシティライフスタイル”という2つ。

後者はオーバーヘッドコンパートメントまでコンセプト通りに仕上げられているという。
そして、両コンセプトとも間接照明になっており、あたたかみのある空間を目指したそうだ。

「オリジン」 ポイントは自由度

各キャンピングカービルダーがオリジナリティ溢れるデュカトを発表している中でトイファクトリー製モデルの特徴はとにかく断熱がしっかりしていることで、ヴェンダー氏によると、天井やフロアに新しい断熱素材を採用したそうだ。

そして、家具を軽量化した点もポイントで、新しい技術と素材で、デュカトのスムーズかつ力強い走りをスポイルしないようになっているという。

藤井代表が補足するかたちで「断熱は業界一のこだわりで施工しており、ヨーロッパ車よりも強いので、世界一ということだと思います。軽量化は従来比で30%減を実現しました」

「デュカトは車重があるので、従来の技術や素材では重くなってしまい、燃費や操縦安定性が悪くなってしまいます。軽量化の効果は、乗っていただければ分かります。もちろん、デュカトならではの雰囲気を崩さないようにすることも心がけています」と語っていた。

ヴェンダー氏によると、「オリジン」は“人気のあるという意味でのクラシック”な室内レイアウトを参考とし、乗車/就寝人数の確保を重視し、キッチンなどを割愛。

取り外し可能なシートを採用することでレイアウトや乗車人数の自由度を高めており、室内を大きなカーゴルームにすることも可能なのだという。ポップアップルーフを装備すれば、4~5人での就寝も可能になるそうだ。

「ダヴィンチ」 車名の意味は?

「ダヴィンチ」のコンセプトは、ヨーロッパで製作されているデュカトキャンパーによくあるヨーロピアンスタイルで、室内の広さを活かした“王道スタイル”で仕上げたのだという。

藤井代表によると、ドイツのRV専門シートサプライヤーであり、ヨーロッパNo.1メーカーであるaguti(アグチ)社のシートを採用しており、トイファクトリーが日本総代理店になったので、今後、キャンピングカー業界で同メーカーのシートを普及させたいそうだ。

ダヴィンチの外観は、藤井代表からヴェンダー氏に、デュカトが「イタリアから日本に上陸したことが分かるようなデザインにしてほしい」というリクエストがあったため、同じイタリアで生まれたレオナルド・ダ・ヴィンチにちなんだロゴを採用したそうだ。

芸術家、科学者、発明家として歴史にその名を遺したダ・ヴィンチの行動理念と“はじまりはいつもトイファクトリー”というトイファクトリーの行動指針が見事にマッチしたことも「ダヴィンチ」というモデル名にした理由なのだという。

「ユーロバーデン」 日本市場の声を形に

藤井代表によると、「ユーロバーデン」はバーデンのノウハウをデュカトで実現してほしい、というユーザーからのリクエストに応えるかたちで製作したモデルで、ジャパニーズスタイルをデュカトにうまく落とし込むことできたそうだ。

「今後、人気シリーズのコンセプトやレイアウトをデュカトに採用することがあるかもしれません。今回のジャパンキャンピングカーショー2023の期間中に、さらにさまざまなリクエストをいただくことになると思います。ヨーロッパ車は大先輩のクルマで、優れた走行性能やインテリアデザインなど、学ぶところもありますが、日本人のモノ造りは丁寧なので、それを伝えていきたいです」とのことだった。

ジャパンキャンピングカーショー2023に展示された各モデルの価格は下記。

「オリジン5.4」が1358万5880円、「ダヴィンチ6.0コンセプト」が1531万1670円。

「ユーロバーデン5.4」が1283万2930円、「アソボット5.4」が963万4900円。

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みんなのコメント

2件
  • いくら何でも高すぎる。中古車が高騰し過ぎてるのに売れるからビルダーが、新車の値上げを。
    10年前の値段からしたらとんでもない値上がり。今は静観が吉。
  • 本物のキャンパーはこんなクルマ買わないよ
    プロボックスはキャンプ慣れした感じてちょうどいい
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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