■従来の画像センサーより約30度の広角化を実現 AIを活用し誤検知も抑制
自動車部品メーカーのデンソーは2022年9月27日、安全運転支援の補助をおこなう新型の画像センサーが、同年9月15日にスバルが世界初公開した新型SUV「クロストレック」に採用されたと発表しました。
この画像センサーは、4月発表の北米仕様「アウトバック」にも採用されています。
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新型クロストレックは コンパクトなボディにスバルのシンメトリカルAWDを組み合わせ、タフな外観のクロスオーバーSUV。これまで日本市場でラインナップされていた「XV」の後継モデルにあたります。
新型クロストレックの特徴として、3眼カメラとなった新世代の「アイサイト」が搭載されました。画角が2倍となったステレオカメラユニットが搭載されたほか、国内で販売されるスバル車として初めて広角単眼カメラを搭載。この広角単眼カメラにデンソーの新しい画像センサーが使われています。
今回画像センサーを改良した背景として、道路脇からの飛び出し事故が多いことが挙げられます。
12歳以下の子どもの事故では7割が飛び出しによるものといわれており、これらの状況を踏まえ、画像センサーの画角を従来の100度から128度へと広く取ることにより、低速走行時に自転車や二輪車、歩行者を認識しやすくなりました。
一方で、広角化は両刃の剣で、危険でないものを誤検知するというデメリットがあります。危険ではない場面で衝突被害軽減ブレーキが作動すると、ドライバーが不愉快になるだけでなく、予想外の車両の動きにより別の事故などの危険が発生する場合もあります。
そこでデンソーはAI技術を活用。早期に対象物を検知し、動きの推測などをおこない、危険な状況となるかを見極める機能も搭載。AI機能により広角化のメリットを高めつつ、実用性の両立を実現しました。
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新型クロストレックに搭載されるアイサイトは歴代最高の安全性を誇るといいます。同車の日本市場導入は2023年春頃の予定となっています。
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