FIA世界耐久選手権(WEC)でデビューを果たしたフェラーリのLMH車両『499P』。来年以降の北米IMSA参戦も期待されているが、夏頃まで決断を先延ばしにするようだ。
フェラーリのスポーツカーレース責任者であるアントネッロ・コレッタは、WEC開幕戦セブリング1000マイルで499Pがデビューしたことを受けて、IMSA参戦の可能性について聞かれたが、「WECに完全に集中している」と強調した。
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「IMSAでの将来は、今この瞬間のテーマではない」
「IMSAは重要なチャンピオンシップであり、おそらく検討されることになるだろう」
「しかし、WECは最も重要な選手権であり、2023年はWECだけ、2024年は様子を見るというように、一歩一歩進んでいくことが望ましい」
「ハーフシーズン前に評価を下すのは不可能だと思う」
しかしフェラーリは2021年7月の時点で、IMSAでLMHを走らせることに興味を持っていると明かしており、「フェラーリにとって最大の市場」であるアメリカが重要であることを改めて強調した。
コレッタは、フェラーリがIMSAプログラムの運営にどのように取り組むか、WECのようにファクトリーチームとしてフル参戦するか、リシ・コンペティツィオーネのようなパートナーとセミワークスベースでチームを組むかについても今後決定することになると説明した。
リシ・コンペティツィオーネは、1990年代後半から様々なマシンで北米でのフェラーリのレース活動を代表しており、今年は新型の296GT3とファクトリードライバーのダビデ・リゴン、ダニエル・セラのコンビでIMSAに参戦している。
「リシは我々にとって、アメリカでの最も重要なリファレンスのひとつだ」
「しかしリシがプロトタイプに興味を持っているかは分からないし、第二に我々のプログラムも分からない」
WECとIMSAがLMHとLMDhの車両規定を収束させた結果、LMH車両はWECだけでなくIMSAに、LMDh車両はIMSAだけでなくWECに参戦することが可能になっている。実際、WECの開幕戦にはポルシェとキャデラックがLMDh車両を投入しているが、IMSAにはLMH車両が参戦していない。
フェラーリがこうした状況を変えることになるかどうかは、夏頃以降に決定されることになる。
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