現在位置: carview! > ニュース > 業界ニュース > EV合戦到来か? 競合多い中国市場で公開されたレクサス「UX300e」ってどんなクルマ?

ここから本文です

EV合戦到来か? 競合多い中国市場で公開されたレクサス「UX300e」ってどんなクルマ?

掲載 更新
EV合戦到来か? 競合多い中国市場で公開されたレクサス「UX300e」ってどんなクルマ?

 レクサスは、2019年11月22日に開幕した広州モーターショー2019において、「UX300e」を発表しました。同ブランド初となる電気自動車(EV)とは、どのようなクルマなのでしょうか。

 レクサスは、同年10月に開催された東京モーターショーで、今後に向けた電動化ビジョン「Lexus Electrified」を発表しています。
 
 Lexus Electrifiedについてレクサスでは、次のように説明しています。

威圧感、凄っ! レクサス新型「LM」とトヨタ「アルファード」どっちが欲しい?

「ハイブリッドで培ったモーター制御技術を軸として、パワートレーン・ステアリング・サスペンション・ブレーキなどを統合的に制御。

 これにより走行シーンに応じた駆動力コントロールを行うことで理想的な車両姿勢を実現し、より安心安全で運転する楽しさを感じられるクルマを提供することを目指します」

 今回、発表されたビジョンを具現化したUX300eは、その第一弾となります。

 UX300eのデザインは、基本的には既存のUXを踏襲したものとなっています。パワートレーンは、フロントに最高出力204馬力、最大トルク300Nmを発揮するモーターを搭載し、車体下部に容量54.3kWhのリチウムイオンバッテリーを搭載した結果、航続距離は400km(NEDC計測値)となっています。

 400kmという数字についてレクサスでは「不自由なく日常の移動が可能な航続距離」と説明。また、低音/高温下でも正常に動作するようバッテリーに温度調整機能を備えるほか、過充電防止システムや、多重監視のセーフティネットを用意することで、高い信頼性を実現しました。

 走りの面では「すっきりとした奥深い走り」と「レクサスがDNAとして持つ優れた静粛性」を両立することを目指しているといいます。

 GA-Cプラットフォームを採用し、ブレースの追加やショックアブソーバーの減衰力最適化など、EV化による運動特性の変化に合わせたチューニングが施されているほか、モーターやバッテリーを車体下部に配置することで低重心化を実現し、前後重量配分や慣性モーメントの最適化されています。

 また、静粛性を向上させるために、床下バッテリーに遮音壁としての機能をもたせたほか、エンジンやトランスミッションのないEVだからこそ聞こえてしまう風切り音や小石の巻き上げ音にも配慮した設計がなされています。

 加えて、ドライバーの自然な運転感覚を重視し、アクティブサウンドコントロール(ASC)が採用されました。これは、車両の走行状況を感じられる快適なドライビング環境を実現するために、車両から発せられるモーター音などの音にあらかじめ用意された音を機械的に融合することで、ドライバーや同乗者に心地よいサウンドとしての走行音を提供するものです。

 これらの各技術によって、レクサスとしては初のEVでありながら、既存のレクサスユーザーでも違和感の少ないモデルとなっています。

 では、UX300eの日本発売はあるのでしょうか。広州モーターショーの会場では、当然中国市場向けのアナウンスのみでしたが、レクサス広報部は「2021年春に発売予定」と明かしました。なお、価格は未定です。

 ちなみに、トヨタでは上海モーターショーにおいて、「CH-R」のEV版である「CH-R EV」と兄弟車の「イゾアEV」を発表しています。

 2020年に販売を開始するこの両車も中国初投入となるEVです。UX300eと同じく小型クロスオーバーSUVベースのEVとなりますが、CH-R EV/イゾアEVとの関係性については「まったくの別物(レクサス広報部)」です。

 実際に、UX300eの生産は、レクサスの生産をおもにに担うトヨタ自動車九州によっておこなわれ、CH-Rとは異なります。

 モーターショー会場のプレゼンでは、現地重役による「レクサスのEVが他ブランドのEVと異なるのは、EVであってもレクサスであることだ」という強気な発言もありました。果たしてEVとなってもレクサスらしさがあるのか、日本への上陸が楽しみです。

【キャンペーン】第2・4 金土日はお得に給油!車検月登録でガソリン・軽油5円/L引き!(要マイカー登録)

こんな記事も読まれています

約183万円! 三菱「新型“5ドア”軽SUV」発表に反響多数! 「走りがいい」「好き」の声!半丸目もカッコイイ「ミニ」が話題に
約183万円! 三菱「新型“5ドア”軽SUV」発表に反響多数! 「走りがいい」「好き」の声!半丸目もカッコイイ「ミニ」が話題に
くるまのニュース
新車99万円! ダイハツ「“最安”ワゴン」どんな人が買う? イチバン安い「国産乗用車」は装備が十分! 超お手頃な「ミライース」支持するユーザー層とは
新車99万円! ダイハツ「“最安”ワゴン」どんな人が買う? イチバン安い「国産乗用車」は装備が十分! 超お手頃な「ミライース」支持するユーザー層とは
くるまのニュース
2025年は赤・黄・黒の3色 スズキ「V-STROM 250SX」2025年モデル発売
2025年は赤・黄・黒の3色 スズキ「V-STROM 250SX」2025年モデル発売
バイクのニュース
「高いのはしゃーない」光岡の55周年記念車『M55』、800万円超の価格もファン納得の理由
「高いのはしゃーない」光岡の55周年記念車『M55』、800万円超の価格もファン納得の理由
レスポンス
KTM1390スーパーデュークGT発表!カテゴリーで最も過激なスポーツツアラーを標榜するGTが1390系エンジンでバージョンアップ
KTM1390スーパーデュークGT発表!カテゴリーで最も過激なスポーツツアラーを標榜するGTが1390系エンジンでバージョンアップ
モーサイ
新しい2.2Lディーゼルエンジンと8速ATを搭載したいすゞ「D-MAX」および「MU-X」がタイでデビュー
新しい2.2Lディーゼルエンジンと8速ATを搭載したいすゞ「D-MAX」および「MU-X」がタイでデビュー
カー・アンド・ドライバー
新型「メルセデスCLA」のプロトタイプに試乗!次世代のメルセデス製電気自動車の実力やいかに?
新型「メルセデスCLA」のプロトタイプに試乗!次世代のメルセデス製電気自動車の実力やいかに?
AutoBild Japan
紀伊半島の「最南端」に大変化!? 無料の高速「串本太地道路」工事進行中! 関西エリアの交通を一変する「巨大ネットワーク計画」とは
紀伊半島の「最南端」に大変化!? 無料の高速「串本太地道路」工事進行中! 関西エリアの交通を一変する「巨大ネットワーク計画」とは
くるまのニュース
ホンダ、栃木県とスポーツ振興協定を締結…ラグビーとソフトボールで地域活性化へ
ホンダ、栃木県とスポーツ振興協定を締結…ラグビーとソフトボールで地域活性化へ
レスポンス
軍用車マニアはたまらない!? 大戦中の1942年に製造された“フォード製ジープ”をオークションで発見 フォード「GPW」ってどんなクルマ?
軍用車マニアはたまらない!? 大戦中の1942年に製造された“フォード製ジープ”をオークションで発見 フォード「GPW」ってどんなクルマ?
VAGUE
ズボラ派にもバス&タクシーにもうってつけ! 洗車後の拭き取りをサボれる純水洗車にメリットしかなかった
ズボラ派にもバス&タクシーにもうってつけ! 洗車後の拭き取りをサボれる純水洗車にメリットしかなかった
WEB CARTOP
スズキが新型「ソリオ」1月発表!? “迫力顔&先進機能”採用!? 既に予約した人も!? 何が変わった? 販売店に寄せられた声とは
スズキが新型「ソリオ」1月発表!? “迫力顔&先進機能”採用!? 既に予約した人も!? 何が変わった? 販売店に寄せられた声とは
くるまのニュース
カワサキ「Z2」エンジン お気楽過ぎる「丸塗り」では後々後悔 可能な限り緻密なマスキングを目指す!! ~日本の至宝「空冷4発」を未来へ継承~Vol.23
カワサキ「Z2」エンジン お気楽過ぎる「丸塗り」では後々後悔 可能な限り緻密なマスキングを目指す!! ~日本の至宝「空冷4発」を未来へ継承~Vol.23
バイクのニュース
[DSP大全]「位相」を合わせられれば、“一体感のあるサウンド”を獲得可能!
[DSP大全]「位相」を合わせられれば、“一体感のあるサウンド”を獲得可能!
レスポンス
ノリス、ラスベガス初日は上位タイムも低グリップに手を焼く「市販車の方が速い気がする……」燃料多載での走行にはまだ課題も?
ノリス、ラスベガス初日は上位タイムも低グリップに手を焼く「市販車の方が速い気がする……」燃料多載での走行にはまだ課題も?
motorsport.com 日本版
アドベンチャーツアラー「V-STROM 250SX」が色変更!新設定「ソノマレッドメタリック」の鮮やかな赤が眩しい!   
アドベンチャーツアラー「V-STROM 250SX」が色変更!新設定「ソノマレッドメタリック」の鮮やかな赤が眩しい!   
モーサイ
初代日産リーフは「普通に乗れる」電気自動車だった【10年ひと昔の新車】
初代日産リーフは「普通に乗れる」電気自動車だった【10年ひと昔の新車】
Webモーターマガジン
【最新モデル試乗】すべてがグレードUP! 理想の選択肢、三菱アウトランダーPHEVの驚く完成度
【最新モデル試乗】すべてがグレードUP! 理想の選択肢、三菱アウトランダーPHEVの驚く完成度
カー・アンド・ドライバー

みんなのコメント

この記事にはまだコメントがありません。
この記事に対するあなたの意見や感想を投稿しませんか?

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

379.5万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

-万円

中古車を検索
ビジョンの車買取相場を調べる

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

379.5万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

-万円

中古車を検索

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村