■新型IS世界初公開、2026年に発売へ!
レクサスは2025年9月9日、同ブランドを代表するコンパクトスポーツセダン「IS」のビッグマイナーチェンジモデルを世界初公開しました。
【画像】超カッコイイ! これが“世界初公開”のレクサス新型「IS」です!
発売は2026年初頭以降、順次各地域で予定されており、四半世紀以上にわたり進化を続けてきたISシリーズが、新たなステージへと踏み出すことになります。
同ブランドを代表するコンパクトセダンですが、どのような特徴を持つクルマで、今回何が進化したのでしょうか。
ISの歴史は1999年にまでさかのぼります。初代モデルは「アルテッツァ」として日本市場に登場し、欧州市場ではISの名で展開されました。
コンパクトなサイズに後輪駆動レイアウトを組み合わせ、「操る楽しさ」を前面に押し出したそのキャラクターは、瞬く間に若い世代や走りを愛するドライバーを中心に支持を集めました。
以降、ISはレクサスブランドにおけるスポーツ志向の象徴として進化を重ね、スポーティな走行性能と洗練されたデザインの両立によって、世界で累計約400万台が販売されています。
レクサスのラインナップにおいて、ISはフラッグシップセダンの「LS」やスポーツクーペ「RC」とは異なり、日常的に扱いやすいサイズ感とアグレッシブな走りを両立した存在です。
つまり、ラグジュアリーとドライビングプレジャーの両面を高い次元で融合させた、ブランドの「走りのDNA」を体現するモデルといえるでしょう。
今回の新型モデル開発において、レクサスは「熟成(Maturation)」をキーワードに掲げています。
これは単なるモデルチェンジにとどまらず、過去四半世紀にわたり培ってきた「ドライバーとクルマとの対話」をさらに深化させる取り組みです。
レクサス・インターナショナルのチーフエンジニアである武藤康史氏は次のようにコメントしています。
「ISを熟成するにあたり、『ドライバーの意図がクルマに、また、クルマの挙動がドライバーに正確に伝わる対話』を念頭に置き、さらなる高みを目指して妥協なく開発を続けてきました。
ISの特徴でもある上質な乗り心地と優れた車両コントロール性を進化させるのはもちろんのこと、細部にこだわったインテリアデザインの刷新、Lexus Safety System+の予防安全技術の進化、最新マルチメディアシステムの採用などにより、車室内でも操る楽しさを感じられるモデルへと進化を遂げました」
■新型ISはどのように進化した?
ボディサイズは、全長4720mm(+10mm)×全幅1840mm×全高1435mm-1440mm、ホイールベースは2800mmと、従来型に比べて全長が延長されているのが特徴です。
エクステリアは低重心かつワイドなスタンスはそのままに、フロントフェイスを刷新。
新デザインのスピンドルグリルを中心に精悍な顔つきとアグレッシブさを強調し、なかでも「F SPORT」グレードには新形状のリアスポイラーを装備して空力性能を向上させています。足回りには18インチまたは19インチのアルミホイールを採用。
ボディカラーは「ニュートリノグレー」を新たに加えた計8色が設定され、スポーティな世界観を表現しています。
インテリアも大幅に進化しました。ドライバーが運転に集中できるコックピットデザインを追求し、センターディスプレイは全車12.3インチタッチパネルに統一。
液晶メーターも全車フル液晶の12.3インチに拡大し、視認性と操作性を高め、ドライバーが必要な情報を直感的に把握できる環境を整えています。
さらに、コンソールやスタートスイッチベゼルには新規開発の竹素材「Forged bamboo」を市販車で初採用。
竹繊維の陰影が、力強さと躍動感を演出し、サステナブルな素材活用も実現しています。
インテリアカラーには、新開発の「PROMINENCE(プロミネンス)」を設定し、太陽の紅炎を思わせる深みのある色調でスポーティかつアグレッシブな空間を演出しています。
オーディオやマルチメディアも最新仕様となり、全車標準でレクサスプレミアムサウンドシステムを装備。
USB端子やワイヤレス充電の配置も見直し、利便性を向上させています。
また、ドライバー視線移動を考慮したレイアウトで、操作性とデザインの両立を実現しました。
そして、走りの質感にも磨きをかけており、電動パワーステアリング(EPS)は従来のラック同軸式からラック平行式へ変更。
バリアブルギアを採用することで、リニアでスムーズな操舵フィールを実現し、コーナー連続のワインディングロードや高速道路でのレーンチェンジなど、あらゆる場面でハンドリングの自然さと安定性を提供します。
また、リニアソレノイド式アクチュエーターを採用したサスペンションにより、減衰力応答性を向上。
フラットな乗り心地と路面入力のショック低減を両立し、快適でスポーティな走行を可能にしています。
さらに、安全性能も飛躍的に向上しており、予防安全技術「Lexus Safety System+」は、歩行者、自転車運転者、駐車車両への支援範囲を拡大し、交差点での対向車注意喚起やフロントクロストラフィックアラート、ドライバーモニターとの連携など新機能を搭載。
高度運転支援技術「アドバンストドライブ」は高速道路・自動車専用道路でのハンズオフ支援が可能となり、渋滞時の運転負荷を軽減します。
OTAによるソフトウェアアップデートも可能で、最新機能を常に維持できる点も魅力です。
パワートレインは、ハイブリッドモデル「IS300h」とガソリンエンジンモデル「IS350」からなる2種類のパワートレインを用意。
駆動方式はFRのほかIS350にはAWDが設定され、トランスミッションは電気式無段変速機(IS300h)および6速AT(IS350 FR)8速AT(IS350 AWD)を採用しています。
グレード構成は、標準モデルのほか、ラグジュアリー性を高めた「Version.L」と、スポーティな「F SPORT」の3系統が設定され、幅広いドライビングシーンに対応します。
なお、日本市場ではIS300hのみを展開する予定です。(くるまのニュース編集部)
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みんなのコメント
廃盤にされても仕方ない販売台数のこの車を
フルモデルチェンジまでは厳しくてもアップデートして出してくれるのは
好感しかないけどなあ。
体力のあるトヨタにしかできませんよ。