ロサンゼルスの街を走るHiro仕様の街道レーサー
いわゆる「族車」と呼ばれるような「暴走族スタイル」は日本ではあまり見かけなくなったので、懐かしいと思う人も多いでしょう。ところがこの日本独自の改造文化が海外で旧車ブームも相まって注目され、大人気となっています。そんなジャパニーズ改造カルチャーに感化された米国・ロサンゼルス在住のハビエル・バンデラさんが所有するのはトヨタ「クレシーダ」です。当時の姿を徹底追求した完成度の高い1台を紹介してもらいました。
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海外から脚光を浴びる日本独自の改造文化「族車」
その佇まいと存在感が魅力という理由から現在流行中の1980年代を代表する昭和スタイル「ハイソカー」。当時流行ったこの仕様は、カスタム好きなアメリカ人にとってアメイジングなジャパンカルチャーとして注目され、今、そのクルマが超クール! と評判を呼び、日本と同じ仕様を求め、盛んに改造を楽しむカスタムフリークが海の向こう側で急増中だ。
日本独自の改造文化である「暴走族スタイル」「ヤン車」「族車」と呼ばれる特別仕様のマシンは、近年のSNSを通じて世界に拡散。日本では激減しているヤンチャな暴走族スタイルだが、逆に海外においてはカッコ良いと評判! 今や全米が注目するジャンルにもなっている。
今回はそんな改造車フリークをロサンゼルスで発見。俗にいうJDM仕様の中でも、さらに特殊で異色! そんなジャパニーズ改造カルチャーを楽しむアメリカの若者たちを訪ねてみた。
マークII三兄弟の海外仕様車クレシーダとは
暴走族や街道レーサーについてはYouTubeの動画を見て知り、自分のクルマもこんなスタイルで乗りたいとのめり込んで勉強したというのは、米国ロサンゼルス在住のハビエル・バンデラさんだ。
「日本のカスタマイズのレベルは極めて高く、それぞれ個性を出すための工夫を施している点が超クールでカッコ良い。自分にとって街道レーサー・ハイソスタイルは憧れなんですよ!」
と話す彼の愛車はトヨタMX73系「クレシーダ」であった。
このクレシーダというクルマは、日本では「マークII」、「クレスタ」、「チェイサー」のいわゆる「マークII三兄弟」と共通車両と考えてよい。フロントフェイスはクレスタ風だが、じつはマークIIが本当のベース車で、この北米仕様では、日本仕様よりも豪華な装備が魅力。ミラーヒーター、本革シート、オートマチックシートベルトを標準装備し、後期モデルには時計、カレンダー、平均速度、燃料消費量、エンジンオイル交換時期などを知ることができるスーパーモニターも搭載。誕生日になるとメロディ機能が作動し、バースデーソングが流れる粋な演出もある。
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当時、爆発的ヒットした名門Hiro製で仕上げた街道レーサー
そんなハビエルさんの愛車クレシーダは、1980年代ハイソカー好きとして、その時代に流行ったスタイルを追求すべく、数あるパーツの中でもとくに人気が高かった部品を調べまくって厳選。アメリカで入手不可能な改造パーツばかりなので、パーツ集めは友人を頼ってヤフオクで購入した物もあれば、地元ロサンゼルスのカスタムショップにお願いして日本から取り寄せてもらったパーツもあるということだった。
当時の街道レーサー、そして、当時のハイソカー仕様に詳しい人をも唸らせる見事な仕上がりを見れば、ハビエルさんが日本の改造文化を猛勉強し、本気で取り組み続けたことは一目瞭然だ。なにせ装着しているパーツは、ハイソカー黄金期を迎えた当時の定番仕様。おそらく、街道レーサー好きであれば、憧れるボディキットの構成は、当時、爆発的大ヒットを記録した名門Hiro製を中心に、スリットライトマスク、スリットスポイラー、フロントバンパー、サイドステップ、ボンネットスクープ、ブーメランアンテナ、延長リアスポイラーをセット。そして、アルミホイールもゴールドディスクのHiro V1-R 14インチを履かせているのがセンスの鋭い選択といえるだろう。
当時感の再現度の高さは日本人以上!?
また、内装に目を向けると、純正シートにはハーフレースのシートカバーをさりげなく掛け、オーディオはアルパイン製MDデッキをセット。さらにダッシュボードにマウントしたパイオニアのパワーレベルインジケーターによって、リズムに合わせてグラフィックイコライザーを踊らせる演出も懐かしい。そして、センターコンソールには自動車電話、ルームミラーにはパールネックレスをぶら下げるなど、我々が忘れかけていた当時感を徹底的に演出する。
アメリカにいながら、よくこんなに当時物を集め、街道レーサー仕様として作り込んだと感心してしまうほどの出来栄え。日本人の我々が見ても、このスタイルの随所に懐かしさを感じる部分が数多くある。
今、ハビエルさんの地元ロサンゼルスでは旧車が大ブーム。その中でも当時の貴重なパーツで改造を楽しむ昭和スタイルが流行している。このクレシーダを作り、乗るようになってからは、どんどん仲間も増えて、今はクルマだけでなくバイク、原チャリなんかも、日本でいうところのヤンチャな暴走族スタイルが注目され流行っているそうだ。
日本ではやや冷めた目で見られがちな改造車、そして暴走族スタイルは、海の向こう側ではクールなカスタムとして憧れの眼差しでファン達を魅了しているわけだ。
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