DTMドイツ・ツーリングカー選手権とシェフラーは、9月3~5日にオーストリアのレッドブルリンクで開催されるDTM第5戦で、2023年の投入に向け発表した電動レーシングカー『DTMエレクトリック』を自動運転による無人走行でデモランさせると発表した。
9月3~5日に開催されるDTM第5戦では、今季初めてファンに向けてパドックを開放するなど、新型コロナウイルス禍以降日常を取り戻しつつあるなかでのレースとなるが、このレースで、DTMの将来への取り組みのひとつを新たな機構とともに披露することになった。
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2020年オフに、GT3カーの採用による新生DTMの発表を行った際、過去のDTM参戦車両を使う『DTMクラシック』などとともに発表されたのが、2023年の導入を目指す電動レーシングカー『DTMエレクトリック』だ。DTMを運営するITRとイノベーションパートナーであるシェフラーが緊密に協力して作り上げたマシンで、1200馬力を目指す。
そんなDTMエレクトリックが、9月3~5日にレッドブルリンクで開催される第5戦でデモランを行うことになったが、ユニークなのは、この車両が無人で走行することだ。車両はレッドブルリンクから82km離れた場所にある、DTMのオフィシャルパートナーであるAVLのシミュレーターから操作され、DTMトロフィー王者のティム・ハイネマンがリモートでドライブするという。
「DTMエレクトリック・リモートランは、完全に電動化されたハイパフォーマンスシリーズへの次なるステップだ。このプロジェクトでは、実績あるDTMとともにDTMエレクトリックで確立したい、まったく新しいグローバルな刺激的な要素を示している。将来のモビリティに向けた開発に向け、我々のプラットフォームがどれほどのイノベーションをもっているか示すことができる」とDTMを運営するITRノベネディクト・ボーメマネージングディレクターは語った。
DTMエレクトリックの自動運転に向けて導入する機構のうち、シェフラーが開発したドライブ・バイ・ワイヤシステムはすでにDTM車両の一部に導入されており、セーフティカーラン中などのリモートコントロールなどにも用いる可能性を指摘する。
今回のデモランにあたっては、ドイツのリーデル・コミュニケーションズが無線通信、データ通信にカッバレッジとセキュリティ保護を担当。アメリカのシスコがSD-WAN接続のテクノロジーを提供。5Gテクノロジーで車両の制御を保証するとしている。また数多くの企業がこの活動に技術提供を行う。
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