現在位置: carview! > ニュース > 業界ニュース > ジムニー5ドア日本なら240万円以下!? 2024年に発売が濃厚か?

ここから本文です

ジムニー5ドア日本なら240万円以下!? 2024年に発売が濃厚か?

掲載 46
ジムニー5ドア日本なら240万円以下!? 2024年に発売が濃厚か?

 バカ売れ必至のジムニー5ドアだが、気になるのが日本導入時期。それと価格。一体どの程度の値段となるのか!? コスパの鬼が勝手に大予想!! 200万円台かもよ~。

文:渡辺陽一郎/写真:ベストカーWeb編集部

ジムニー5ドア日本なら240万円以下!? 2024年に発売が濃厚か?

■15年前比で最大1.4倍!! 止まらない新車価格高騰

 今は国内市場を含めて、SUVの人気が世界的に高い。そのためにトヨタ クラウンクロスオーバー、日産 エクストレイル、マツダ CX-60、スバル クロストレックなど、各メーカーから新型SUVが活発に発売されている。

 SUVの中で売れ行きの好調な車種は、トヨタのヤリスクロス/カローラクロス/ライズ、ホンダ ヴェゼルなど、ボディのコンパクトな車種だ。全長を4500mm以下に抑えたSUVなら、混雑した街中でも運転しやすい。価格も割安だ。

 特に今は、クルマの価格が15年ほど前の1.2~1.4倍に高まった。ミニバンなども含めて、価格の割安なコンパクトな車種に人気が集中している。

■5ドアになっても悪路走破性は不変!! ジムニーらしさ満載

アプローチアングル及びデパーチャーアングルは3ドアと同じ。異なるのはランプブレークオーバーアングルだ

 そこで注目される新型SUVが、先ごろインドで公開されたジムニー5ドアだ。ジムニーの小型車版となる3ドアのジムニーシエラをベースに、ボディを伸ばして5ドア化されている。

 ジムニー5ドアのサイズは、全長3985mm×全幅1645mm×全高は1720mmで、ホイールベース(前輪と後輪の間隔)は2590mmとされる。3ドアのジムニーシエラに比べると、5ドアは全長が435mm、ホイールベースは340mm拡大された。全幅は変わらず、全高も5ドアが10mm低い程度だから、5ドアは全長とホイールベースの拡大版と考えれば良い。

 5ドアでは、荷室の両側に縦長のサイドウインドーも装着した。ボディ側面のウインドーが3分割される「6ライト」の外観に仕上げている。

 悪路走破力にも配慮され、最低地上高(路面とボディの最も低い部分との間隔)は3ドアと同じ210mmだ。悪路の急斜面を登り始める時の走破力に影響を与えるアプローチアングルは36度、急斜面を下り終えた時に効果を発揮するデパーチャーアングルは50度と十分に確保され、この数値は3ドアと共通だ。

 下まわりの擦りにくさを示すランプブレークオーバーアングルは、ホイールベースの拡大により、3ドアの28度に対して5ドアは24度と減っている。それでもSUV全般で見ると、ジムニー5ドアはデコボコを乗り越えやすい。

■後席スペースアップだけじゃない!! 乗り心地も爆上がりの予感

非常に細かい話だが、フロントのパワーウィンドウスイッチはインパネ下部に設置されるが、後席のスイッチはセンターコンソールに設けられる

 5ドアボディの機能的なメリットは、3ドアに比べると、当然ながら後席の乗降性が向上することだ。全長が435mm、ホイールベースも340mm拡大されるから、後席の足元空間も広がる。

 それでも全長とホイールベースの拡大寸法をすべて後席の足元空間に充当するわけではない。荷室長にも振り分けるから、居住性と積載性が両方とも向上する。

 そしてこのレイアウト変更により、リヤサスペンションに対する後席の取り付け位置が前側へ寄せられるから、乗り心地でも有利になる。現行型の3ドアボディでは、後席が後輪の車軸とリヤサスペンションの真上に位置するから、後輪で受けた路面からの振動を直接伝えてしまう。そこが5ドアなら、後席が後輪の前側に移るから、荷室長の拡大と併せて後席に座る乗員の突き上げ感も抑えられる。

 またホイールベースが伸びるとピッチング(前後方向の揺れ)も小さくなるから、乗り心地が総合的に向上する。この違いは大きい。

■マニュアルも存在!! 安定性もアップか!?

3ドアの日本仕様にラインアップのないレッドも用意されるなど、カラバリなど細かい点で差別化を図る模様

 走りについては安定性に優れた効果をもたらす。ジムニー5ドアでは、前後のオーバーハング(ボディがホイールから前後方向に張り出した部分)をあまり変えずにホイールベースを拡大するから、カーブを曲がったり車線を変える時に慣性の影響を受けにくい。

 ジムニー5ドアのエンジンは直列4気筒1.5Lで、トランスミッションは5速MTと4速ATを選択できる。4WDシステムは、副変速機を備えたパートタイム式だ。これらのメカニズムと、ラダー(梯型の)フレームを使うボディの構造は、3ドアのジムニーシエラと基本的に同じだ。ボディを伸ばしたと考えれば良い。

■未だ3ドアでも納車まで1年以上!! 5ドア導入は24年か?

インパネ形状は3ドアと大きな差はないが、後席及びラゲッジスペース拡大に伴いファミリーユースでもしっかり使える仕様に

 以上のようにジムニー5ドアは、3ドアをベースにしながら、ファミリーユースを含めた機能を幅広く向上させる。日本では前述の通りコンパクトSUVの人気が高く、ジムニーの売れ行きも堅調だ。従ってジムニーシエラ5ドアを発売すれば、売れ行きをさらに増やせる。

 そこでスズキの販売店に、今後のジムニーシエラ5ドアの見通しを尋ねると、「ジムニー5ドアに関するお客様からの問い合わせは時々受けるが、メーカーからは何も聞いていない」と返答された。

 ジムニーの納期を尋ねると「軽自動車のジムニー、小型車のジムニーシエラともに、今でも1年以上を要する」という。ジムニーとジムニーシエラの納期は、2018年の発売直後から、1年以上に達していた。

 その後に生産規模を拡大したから、2022年の1か月平均販売台数は、コロナ禍の影響を受けながらもジムニーは発売直後の1.8倍、ジムニーシエラは2.5倍まで増えた。それなのに販売店では「納期が短くならない。生産規模が拡大するほど、注文も増えていく」と述べている。

 今の状況を踏まえると、仮にジムニーシエラ5ドアを日本国内に導入するとしても、ジムニーとジムニーシエラの納期が3か月以内に収まってからだ。今後もコロナ禍の影響は続くから、納期が落ち着くには、しばらく時間を要する。ジムニーシエラ5ドアが発売されるとしても、2024年に入ってからだろう。

■日本価格は240万円!! ライバルよりお買い得感炸裂で勝負に

250万円以下で本格派のモデルが手に入るとなれば日本でも爆裂ヒットとなる予感!!

 それでも市販を前提に、ジムニーシエラ5ドアの価格について考えたい。まずグレードは、3ドアのジムニーシエラJC(208万4500円/4速AT)をベースに開発される。LEDヘッドランプや15インチアルミホイールなどを標準装着する上級グレードだ。

 ジムニーシエラ5ドアの価格は、3ドアと比べた時の約30万円と想定するのが妥当だ。というのも、それ以上。例えば250万円を超えてしまうと、ジムニーを求める層からすると高く感じるはずで、それ以下にしたいという願いもあるのだ。

 今のコンパクトSUVのラインナップを見ると、ノーマルエンジンを搭載する4WD仕様の価格は、トヨタライズ1.2Z・4WDが230万9000円、トヨタヤリスクロス1.5Z・4WDは246万3000円、マツダCX-3・15Sツーリング・4WDは238万1500円になる。

 ジムニーシエラ5ドアJCの価格が240万円以下なら、ライバル車の上級グレードと比べても、買い得度で十分に対抗できる。ジムニーシエラ5ドアがこの価格で国内発売されると、SUVの流れを変える人気車になることは間違いない。

【キャンペーン】第2・4 金土日はお得に給油!車検月登録でガソリン・軽油5円/L引き!(要マイカー登録)

こんな記事も読まれています

8年目の小さな「成功作」 アウディQ2へ試乗 ブランドらしい実力派 落ち着いた操縦性
8年目の小さな「成功作」 アウディQ2へ試乗 ブランドらしい実力派 落ち着いた操縦性
AUTOCAR JAPAN
RSCフルタイム引退のウインターボトム、2025年は古巣に復帰しウォーターズの耐久ペアに就任
RSCフルタイム引退のウインターボトム、2025年は古巣に復帰しウォーターズの耐久ペアに就任
AUTOSPORT web
ハコスカ!? マッスルカー!?「ちがいます」 “55歳”ミツオカ渾身の1台「M55」ついに発売 「SUVではないものを」
ハコスカ!? マッスルカー!?「ちがいます」 “55歳”ミツオカ渾身の1台「M55」ついに発売 「SUVではないものを」
乗りものニュース
スズキ、軽量アドベンチャー『Vストローム250SX』のカラーラインアップを変更。赤黄黒の3色展開に
スズキ、軽量アドベンチャー『Vストローム250SX』のカラーラインアップを変更。赤黄黒の3色展開に
AUTOSPORT web
元ハースのグロージャン、旧知の小松代表の仕事ぶりを支持「チームから最高の力を引き出した。誇りに思う」
元ハースのグロージャン、旧知の小松代表の仕事ぶりを支持「チームから最高の力を引き出した。誇りに思う」
AUTOSPORT web
本体35万円! ホンダの「“超”コンパクトスポーツカー」がスゴい! 全長3.4m×「600キロ切り」軽量ボディ! 画期的素材でめちゃ楽しそうな「現存1台」車とは
本体35万円! ホンダの「“超”コンパクトスポーツカー」がスゴい! 全長3.4m×「600キロ切り」軽量ボディ! 画期的素材でめちゃ楽しそうな「現存1台」車とは
くるまのニュース
最近よく聞く「LFP」と「NMC」は全部同じ? EV用バッテリーの作り方、性能の違い
最近よく聞く「LFP」と「NMC」は全部同じ? EV用バッテリーの作り方、性能の違い
AUTOCAR JAPAN
リアウィンドウがない! ジャガー、新型EVの予告画像を初公開 12月2日正式発表予定
リアウィンドウがない! ジャガー、新型EVの予告画像を初公開 12月2日正式発表予定
AUTOCAR JAPAN
アロンソのペナルティポイントはグリッド上で最多の8点。2025年序盤戦まで出場停止の回避が求められる
アロンソのペナルティポイントはグリッド上で最多の8点。2025年序盤戦まで出場停止の回避が求められる
AUTOSPORT web
「俺のオプカン~仙台場所~」初開催!「オープンカントリー」を愛する男性ユーザーが集まって工場見学…川畑真人選手のトークショーで大盛りあがり
「俺のオプカン~仙台場所~」初開催!「オープンカントリー」を愛する男性ユーザーが集まって工場見学…川畑真人選手のトークショーで大盛りあがり
Auto Messe Web
「ラリーのコースなのでトンネル工事を休止します」 名古屋‐飯田の大動脈 旧道がレース仕様に!
「ラリーのコースなのでトンネル工事を休止します」 名古屋‐飯田の大動脈 旧道がレース仕様に!
乗りものニュース
紫ボディはオーロラがモチーフ、中国ユーザーが求めた特別なインフィニティ…広州モーターショー2024
紫ボディはオーロラがモチーフ、中国ユーザーが求めた特別なインフィニティ…広州モーターショー2024
レスポンス
『頭文字D』愛が爆発。パンダカラーで登場のグリアジン、ラリージャパンで公道最速伝説を狙う
『頭文字D』愛が爆発。パンダカラーで登場のグリアジン、ラリージャパンで公道最速伝説を狙う
AUTOSPORT web
トヨタ勝田貴元、WRCラリージャパンDAY2は不運な後退も総合3番手に0.1秒差まで肉薄「起こったことを考えれば悪くない順位」
トヨタ勝田貴元、WRCラリージャパンDAY2は不運な後退も総合3番手に0.1秒差まで肉薄「起こったことを考えれば悪くない順位」
motorsport.com 日本版
日産「新型ラグジュアリーSUV」世界初公開! 斬新「紫」内装&オラオラ「ゴールド」アクセントで超カッコイイ! ド迫力エアロもスゴイ「QX60C」中国に登場
日産「新型ラグジュアリーSUV」世界初公開! 斬新「紫」内装&オラオラ「ゴールド」アクセントで超カッコイイ! ド迫力エアロもスゴイ「QX60C」中国に登場
くるまのニュース
エコの時代に逆行!? 「やっぱ気持ちいいのは大排気量のトルクだよね」……800馬力超のエンジンが吠える「アメ車」マッスルカーの“クセになる世界”とは
エコの時代に逆行!? 「やっぱ気持ちいいのは大排気量のトルクだよね」……800馬力超のエンジンが吠える「アメ車」マッスルカーの“クセになる世界”とは
VAGUE
変化と進化──新型ロールス・ロイス ゴースト シリーズII試乗記
変化と進化──新型ロールス・ロイス ゴースト シリーズII試乗記
GQ JAPAN
加熱する中国高級SUV市場、キャデラック『XT6』2025年型は「エグゼクティブシート」アピール
加熱する中国高級SUV市場、キャデラック『XT6』2025年型は「エグゼクティブシート」アピール
レスポンス

みんなのコメント

46件
  • クロスビーの値段なんか見ると、割高感あるから、ジムニーシエラ5ドアももっと高いんじゃないか。競合車ないし、海外からの輸送料金を考えても、もっと強気で来そう。

    それにしても蛇足の多い記事!
    やっぱりこのライターか(苦笑)
  • 値段より納期だよ問題は。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

165.4200.2万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

0.0650.0万円

中古車を検索
ジムニーの車買取相場を調べる

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

165.4200.2万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

0.0650.0万円

中古車を検索

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村