MotoGP第2戦アルゼンチンGPのMoto2クラスが行われ、ロレンソ・バルダッサーリ(Flexbox HP 40)が開幕戦に続き連勝を飾った。
Moto2クラス決勝は曇り空のもと、気温25度、路面温度36度のコンディションで23周のレースがスタートした。
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予選はジャビ・ビエルヘ(EG 0,0 Marc VDS)がポールポジションを獲得。開幕戦表彰台のマルセル・シュロッター(Dynavolt Intact GP)は2番グリッドからのスタートとなった。
日本人ライダーの長島哲太(ONEXOX TKKR SAG Team)は22番グリッドと後方からのスタート。また、注目の日本・福島県のシャシーコンストラクター、NTSのマシンを駆るボー・ベンスナイデル(NTS RW Racing GP)はポイント獲得圏内目前の16番グリッドからのスタートだ。
しかし、レース開始直前のウォームアップラップで、ビエルへのマシンのエンジンが停止してしまい、そのままグリッドに着くことができなかった。ビエルへはこれでレースをリタイア、呆然とコース脇からライバルたちを見つめるという事態となった。
ホールショットを奪ったのはシュロッター。その後ろにアレックス・マルケス(EG 0,0 Marc VDS)、トーマス・ルティ(Dynavolt Intact GP)が続く。
2周目、レミー・ガードナー(ONEXOX TKKR SAG Team)がマルケスを躱して2番手に浮上する。そのまま先頭のシュロッターを捉えて首位を奪うと、ファステストラップを記録する好ペースでシュロッターを突き放しにかかる。
しかしシュロッターもそう簡単に逃げを許さない。4周目には自己ベストタイムのペースでガードナーを追い、むしろギャップを詰めていく。5周目にはシュロッターがガードナーを抜きにかかるが、ガードナーはクロスラインでこれをブロックする。
後方ではルティがターン7でビンダーのリヤタイヤに接触し転倒。そしてサム・ロウズ(Federal Oil Gresini Moto2)もクラッシュ。ルティはそのままリタイアとなった。
7周目に差し掛かるとトップ集団と後方の差が開き、優勝争いはガードナー、シュロッター、マルケス、ロレンソ・バルダッサーリ(Flexbox HP 40)の4台に絞られる。すると、マルケスがシュロッターを躱し2番手に浮上。そのままトップのガードナーへ追いすがる。
9周目、マルケスがガードナーをパスし首位となるが、すぐに奪い返されてしまう。先頭集団がバトルをしている間に後方5番手、ブラッド・ビンダー(Red Bull KTM Ajo)が徐々に先頭集団との差を詰めだす。
マルケスとシュロッターは激しいバトルを展開。この勝負はシュロッターに軍配。シュロッターは勢いそのままガードナーに襲いかかり、首位を奪還する。
そして、13周目に入るとビンダーが完全にトップ集団へ追いついてくる。
残り8周、ここまで4番手から動きを見せていなかったバルダッサーリがマルケスを躱し3番手に浮上。そのままシュロッターも抜き去り2番手までポジションを上げる。さらに、後方から追いついてきたビンダーがマルケスにアタック。4番手となる。
残り6周、トップのガードナーの後ろにバルダッサーリがしっかりと付け、テール・トゥー・ノーズまで接近するが、あえて抜かないような動きを見せる。
そしてまたもやエンジントラブルか、ニコロ・ブレガ(SKY Racing Team VR46)がリタイアしてしまう。さらに前年のMoto3王者ホルヘ・マルティン(Red Bull KTM Ajo)がクラッシュを喫してしまった。
残り4周を切るとバルダッサーリがアタックを仕掛け、遂にトップへ浮上する。ガードナーは接触した影響か膨らんでしまい、3番手に順位を落とす。首位に浮上したバルダッサーリはそのままシュロッターとのギャップを広げにかかっていく。
残り3周、シュロッターとガードナーが激しい2番手争いのバトルを展開。その間にバルダッサーリとの差は1秒以上に広がってしまう。
残り2周、マルケスも2番手争いに加わり、シュロッターへと猛チャージ。これを成功させ、2番手に浮上する。そしてシュロッターはビンダーと接触してしまい7番手まで順位を落とす。
ラストラップはバルダッサーリ、ガードナー、マルケスの順で突入。マルケスが差を詰めようとチャージするがガードナーも逃げ、なかなか差は詰まらない。
そして後方では、ターン7でビンダーとルカ・マリーニ(SKY Racing Team VR46)が5番手闘いの最中に接触するシーンもあった。
バルダッサーリはそのまま逃げ切り、開幕戦に続き2連勝となった。そしてガードナーはマルケスを抑え切って2位、自身初表彰台を獲得した。マルケスは3位フィニッシュ、今季初表彰台となった。
「本当に長い間待ち望んでいた、表彰台だ。レースでは良いバトルが出来た。接触のことは気にしていないよ。次はもっとスマートなレースで戦いたい。次のレースが楽しみだよ」とガードナーは初表彰台の喜びを語っている。
長島哲太は後方グリッドから追い上げを見せ、12位フィニッシュ。ポイントを獲得している。NTSのベンスナイデルも14位フィニッシュとなり、ポイントを獲得した。
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