現在位置: carview! > ニュース > 業界ニュース > 「グニャグニャやん…」 なぜ“タイヤが変なカタチ”に? 気温差大きいイマこそ要注意! 空気圧の重要性を聞いてみた

ここから本文です

「グニャグニャやん…」 なぜ“タイヤが変なカタチ”に? 気温差大きいイマこそ要注意! 空気圧の重要性を聞いてみた

掲載 3
「グニャグニャやん…」 なぜ“タイヤが変なカタチ”に? 気温差大きいイマこそ要注意! 空気圧の重要性を聞いてみた

■一日の気温差が大きいとタイヤの空気圧が変動しやすい!? そのワケとは?

 クルマに乗っている人なら定期的におこないたいメンテナンスのひとつが、タイヤの空気圧チェックです。
 
 とりわけ季節の変わり目で一日の気温差が大きい時期はタイヤの空気圧について注意しなければいけません。

【画像】タイヤにある「丸印」何の意味? その意味を画像で見る!

 1日の気温差が大きい時期のタイヤの空気圧の変動について、タイヤ専門店のスタッフは以下のように話します。

「空気圧は自然に抜けていってしまうだけではなく、温度によっても変わります。

 空気圧は暖かいときに上がり、冷えているときには下がります。そのため寒暖差のある季節には変動しやすくなります」

 一般社団法人日本自動車タイヤ協会によると、タイヤの空気は1ヵ月で5~10%ほど自然に抜けてしまい、約3台に1台は空気圧が下がっている状態になっているとのこと。

 さらに、寒暖差のある日は夜から朝にかけて急激に気温が低下し、空気の体積が減少して空気圧が下がってしまいます。

 空気圧を適切に管理する重要性について、前出の担当者は以下のように話します。

「空気圧が適切でないと、車重に耐えきれないことやタイヤが摩耗してしまうことから、トラブルが起こりやすくなります。

 空気圧は自然に抜けていってしまうものなので、定期的に確認することをおすすめしています」

 クルマの空気圧が下がっている状態で走行していると、走り心地や燃費が悪くなってしまうことがあります。

 とりわけ雨が降るなかでの走行では、水の上にタイヤが浮いた状態となり、ハンドル操作やブレーキ制御が効きにくくなる「ハイドロプレーニング現象」が起きやすく、交通事故を引き起こす恐れがあります。

 とりわけ初心者や普段それほど運転しない人こそ、タイヤの空気圧チェックを適切におこなっていない傾向があるようです。

■低すぎても高すぎてもダメ!適切なタイヤの空気圧とは

 空気圧はもちろん、低すぎるのも高すぎるのもよくなく、ちょうどよい適切な空気圧を保たないといけません。

 空気圧が下がっている状態で走行する危険性については、上述した例のほかに、タイヤが潰れたような状態になるため、内側と外側に余計な負荷がかかることも挙げられます。

 その結果、「転がり抵抗」が増して燃費が悪化するのはもちろんのこと、摩耗に偏りが発生したりタイヤのたわみが増えたりすることで、操縦安定性が悪くなることがあります。

 一方で、タイヤの空気圧は高すぎてもリスクが発生します。

 空気圧は少し高い程度であれば特段問題はありませんが、高すぎてしまうとタイヤの寿命が削れたり、乗り心地が悪くなったりすることもあります。

 タイヤの空気が入り過ぎていると、タイヤのゴムが張り詰めた状態となり、地面からの衝撃を吸収および緩和させにくくなってしまいます。

 その結果、接地面(トレッド)の中央部分だけが減ってしまう偏摩耗になることも。

 また、接地面積が少なくなるため、制動距離が長くなる恐れもあります。

 タイヤの空気圧は高めがよいという人もいますが、あくまでも、適正空気圧の10%増し程度にとどめておく必要があるでしょう。

 さて、空気圧はどのような状態で管理するのがベターなのでしょうか。タイヤの空気圧の管理について、前出の担当者は以下のように話します。

「空気圧は通常タイヤが冷えている状況で測ります。ですが、ガソリンスタンドでタイヤの空気圧を測定する場合、ガソリンスタンドまで走行してきたわけですから、タイヤは非常に温まっていることがほとんどです。
 
 そのため空気圧が高めに出ると思いますが、その点はあまり問題ないことが多いです。数値が高く出ているからといって下げてしまうと、タイヤが冷え切ったときに空気圧不足になってしまいます。

 また、走行中であるのに、基準値ほどの空気圧の場合は空気圧が足りない可能性があるため、冷え切った後にもう一度確認して空気を入れるようにしましょう」

 タイヤの空気圧チェックや補充は、一般的にガソリンスタンドやディーラー、カー用品店、整備工場などでおこなえます。

 空気圧チェックや補充自体は簡単で短時間で済むため、常に適切に管理する意識を持つとよいでしょう。

※ ※ ※

 このように、一日の気温差が大きい季節の変わり目こそ、タイヤの空気圧に注意が必要だということがわかります。

 ガソリンスタンドでもタイヤの空気圧チェックはできるため、給油のついでにおこなってみてもよいかもしれません。

関連タグ

こんな記事も読まれています

雨でクルマが滑りやすい! 悪天候は「FR」と「FF」どっちが得意? 「4WDがベスト」とも言い切れないワケとは?
雨でクルマが滑りやすい! 悪天候は「FR」と「FF」どっちが得意? 「4WDがベスト」とも言い切れないワケとは?
くるまのニュース
雨の日の死傷事故は晴れの日の4倍!? いま濡れた路面でもきちんと止まる「低燃費タイヤ」が増えている理由とは
雨の日の死傷事故は晴れの日の4倍!? いま濡れた路面でもきちんと止まる「低燃費タイヤ」が増えている理由とは
VAGUE
駐車場では「タイヤ止め」から離して止めるべし!! 愛車の寿命を伸ばす習慣3選
駐車場では「タイヤ止め」から離して止めるべし!! 愛車の寿命を伸ばす習慣3選
ベストカーWeb
「ポンピングブレーキ」覚えてる? そもそも何のために存在し、もはや「不要なスキル」なの? 実は今でも意外な「役立ち方」があった!
「ポンピングブレーキ」覚えてる? そもそも何のために存在し、もはや「不要なスキル」なの? 実は今でも意外な「役立ち方」があった!
くるまのニュース
日本全国いますぐチェック! 梅雨&台風シーズンに向けて必須の「愛車チェック&メンテ」6つ
日本全国いますぐチェック! 梅雨&台風シーズンに向けて必須の「愛車チェック&メンテ」6つ
WEB CARTOP
夏のカーエアコンで燃費が悪化! 「25度設定」が良い理由は? 押すと燃費が悪くなる“意外なスイッチ”とは?
夏のカーエアコンで燃費が悪化! 「25度設定」が良い理由は? 押すと燃費が悪くなる“意外なスイッチ”とは?
くるまのニュース
「クルマの空調」使い方間違えると「燃費悪化」も!? 「謎の“A/Cボタン”」何のため? カーエアコンの「正しい使い方」とは
「クルマの空調」使い方間違えると「燃費悪化」も!? 「謎の“A/Cボタン”」何のため? カーエアコンの「正しい使い方」とは
くるまのニュース
大雨に注意!? セダンは「冠水路」に弱い!? 逆に「SUV」は強いの? 本当に沈めて分かった「実車テスト」の結果とは!
大雨に注意!? セダンは「冠水路」に弱い!? 逆に「SUV」は強いの? 本当に沈めて分かった「実車テスト」の結果とは!
くるまのニュース
洗練された大人のスポーツフィーリングを堪能!グッドイヤーの新作「イーグルF1 アシンメトリック6」を初テスト【新着タイヤ試乗
洗練された大人のスポーツフィーリングを堪能!グッドイヤーの新作「イーグルF1 アシンメトリック6」を初テスト【新着タイヤ試乗
Webモーターマガジン
実際に「EV」ってどうなの? 使い方次第で良き選択肢になる? カギは「太陽光&V2H」か スバル「ソルテラ」で試してみた
実際に「EV」ってどうなの? 使い方次第で良き選択肢になる? カギは「太陽光&V2H」か スバル「ソルテラ」で試してみた
くるまのニュース
「あなたはやってる?」 乗車前の「推奨行為」ってナニ? 教習所で教わるもやってる人は少ない安全確認とは
「あなたはやってる?」 乗車前の「推奨行為」ってナニ? 教習所で教わるもやってる人は少ない安全確認とは
くるまのニュース
EV普及に欠かせない「EV用タイヤ」 普通のタイヤとどう違うのか?
EV普及に欠かせない「EV用タイヤ」 普通のタイヤとどう違うのか?
Merkmal
「ガソリンスタンドの屋根」が“平ら”なのはなぜ? 雨や雪が降ったらどうなる? 屋根に隠された驚きの「工夫」とは
「ガソリンスタンドの屋根」が“平ら”なのはなぜ? 雨や雪が降ったらどうなる? 屋根に隠された驚きの「工夫」とは
くるまのニュース
オイルは[粘度]を見て選べ! 種類が多くて迷うオイル交換だけど……大事なことは意外とシンプルなのよ!
オイルは[粘度]を見て選べ! 種類が多くて迷うオイル交換だけど……大事なことは意外とシンプルなのよ!
ベストカーWeb
気を付けるべきことはある? 急ブレーキをせざるを得ない場合の注意点
気を付けるべきことはある? 急ブレーキをせざるを得ない場合の注意点
バイクのニュース
雨でびしょ濡れ! タッチパネルがめんどい! オッサンが最新式のクルマにキレる「ハイテクトラブル」急増中!
雨でびしょ濡れ! タッチパネルがめんどい! オッサンが最新式のクルマにキレる「ハイテクトラブル」急増中!
ベストカーWeb
使わなきゃ損しかないクルマの「ACC」機能! ただし危険な「けっこう見かける」間違った使い方に要注意
使わなきゃ損しかないクルマの「ACC」機能! ただし危険な「けっこう見かける」間違った使い方に要注意
WEB CARTOP
“鏡”タイプの「ルームミラー」は時代遅れ!? カメラで後方を映す「デジタルミラー」なぜ人気なのか? 理由と装着時の「注意点」とは
“鏡”タイプの「ルームミラー」は時代遅れ!? カメラで後方を映す「デジタルミラー」なぜ人気なのか? 理由と装着時の「注意点」とは
くるまのニュース

みんなのコメント

3件
  • mas********
    たしかにハイドロプレーニングも可能性はあるが、ハイドロはどちらかというなら摩耗による溝がない時の方
    空気圧だとスタンディングウェーブからのバーストの方を先に書くべきでは
    空気圧不足によるバーストやパンクはJAF救援理由の上位(たしかバッテリーあがりについで2位だったはず)
  • カズー
    タイヤは走行前の冷間時と走行後の温間時は気にしていましたが
    朝晩の気温差の事は考えてもいませんでした・・・

    さすが目の付け所が違いますね・・・
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離(km)

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村