積算1万6165km まだフレッシュなインテリア
既に長期テストのポルシェ718ボクスター GTSは、走行距離が1万6000kmを超えてしまった。その理由はこれまで広報車両として乗られてきたため。厳しい条件で走り込まれてきたはずだ。
<span>【画像】4.0L NAフラット6搭載 ポルシェ718ボクスター GTS 718ケイマン GTSと比較 全62枚</span>
一般的なオーナーの乗り方なら、2~3倍の走行距離に相当すると考えていいだろう。それを踏まえると、インテリアの印象はまだフレッシュ。この世代のポルシェの内装は、とても堅牢に作られているようだ。
積算1万7636km ロングな6速MTのギア比
ポルシェ・ボクスターのシフトフィールは悪くない。だが、おそらく多くのドライバーが感じていることが、ギア比が公道走行にはロング過ぎるということではないだろうか。特に2速目が。
この718ボクスター GTSには6速MTが載っているが、2速で1000rpm当たり17.2km/hのギア比が与えられている。7800rpmのレッドラインまで回しすと、133.5km/hに到達してしまう。
3速ではレッドラインで185.0km/h、4速では231.7km/hという計算。かなり速度域が高い。このロング・レシオのおかげで、自然吸気エンジンのすべての回転域を存分に楽しむことが難しい。1速で目一杯引っ張るだけでも、正直リスキーだ。
AUTOCARの詳細データテストの内容を振り返ってみた。回転させる喜びを持つ、自然吸気エンジン・モデルのギア比と比較するために。やはり718ボクスターのギア比は、かなりロングだった。
変速回数を減らせる、走りのための2速
例えば、小さな1.5L 4気筒エンジンを搭載する現行型マツダMX-5(ロードスター)の場合は、2速で1000rpm当たり13.2km/h。7500rpmのレッドラインまで回せば、99.7km/hに届く計算になる。
シリアスな997型911 GT3 RSの場合、2速で1000rpm当たり14.4km/h。素晴らしい水平対向6気筒エンジンは、8500rpmという高回転域まで吹け上がるが、そこまで回しても123.9km/hという計算だ。
フェラーリ812スーパーファストには、8900rpmまで回るV型12気筒が載っている。これでも、2速で1000rpm当たり14.8km/h。レッドラインで131.9km/hとなる。718ボクスター GTSより、まだ2km/hほど低い。
さらにロングなギア比を探したら、ブガッティ・ヴェイロン・スーパースポーツが出てきた。2速は1000rpm当たり22.8km/hで、146.4km/hまで加速できる計算になる。だがヴェイロンの場合、7速目で431.3km/hまで到達させる必要がある。
718ボクスター GTSのギア比には、CO2の排出量を抑えるという目的がある。また、古くからのエンジニアに、2速での走りを好む人が多いこともあるようだ。コーナーの続く区間でも、頻繁に変速する必要がなくなる。
ポルシェによれば、この6速MTは設計が古いことも理由だという。内部構造的に、ギア比を変更することは難しいらしい。どれが最大の理由なのかは定かではない。でも、筆者は走りのための2速、というのが真っ当な気がする。
7速PDKなら少しギア比はショート
4.0L水平対向エンジンは豊かなトルクを生み出し、回転の吹け上がりは素晴らしくシャープ。確かに2速のまま積極的に走らせると、高次元なシャシーバランスとステアリングを存分に楽しめる。
ちなみに718ボクスター GTSなら、6速MT以外にも、7速PDKが選べる。これはギア比が異なり、2速でレッドラインまで引っ張っても122.3km/hまで。まだ充分速いものの、素晴らしいエンジンの高回転域を、より長く味わえることは確かでもある。
テストデータ
気に入っているトコロ
ソフトトップの速さ:ソフトトップは、65km/hくらいまでなら走行中でも開閉可能。かなり速い速度域でも動くから、どこでも開け閉めできる感覚がある。
気に入らないトコロ
ソフトトップが出す音:オーナーは、この原因をご存知だろうか。ソフトトップから、しばしばパチパチという音が聞こえる。その発生源が何なのかわかないが、気持ちが良いものではない。
価格
モデル名:ポルシェ718ボクスター GTS 4.0(英国仕様)
新車価格:6万6340ポンド(1028万円)
テスト車の価格:7万5860ポンド(1175万円)
テストの記録
燃費:9.7km/L
故障:なし
出費:なし
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素のカレラと悩む。