新車系ユーチューバーである筆者が愛車をレポートする「オーナーズレポ」。自身のチャンネルでは定番コンテンツだが、今回からベストカーWebでも語っていきたい、というわけで8台ある愛車のなかから最もホットな新型シビックタイプRをチョイスし、本音を明かしてもらった。
文、写真/ゼミッタ
もしや「スポーツカー好き」最高の1台!? 新車系ユーチューバーがシビックタイプRに魅せられた「愛する理由」とは?
■シビックタイプRを購入するキッカケ。前車はGR86だったが……
筆者が今回のシビックタイプR購入前まで所有していたAT車のGR86
スポーツカーであるシビックタイプR。とはいえ、常にサーキットを走り回るわけではない。普段の足として使うこともあれば、ロングドライブのお供になってもらうことだってある。
実は契約直前まで現行型GR86を所有していた。スポーツカーならではの走りに感動したことを今でも覚えている。しかし! タイプRについての詳報を営業マンから聞いた段階で乗り替えを決意。
いったいどうして? というのも私が購入したのはオートマモデルのGR86。当時の6速マニュアル仕様にはアイサイトが付かなかったのだ。アイサイトとはプリクラッシュブレーキや車線逸脱警報などを含む先進安全機能。
心の奥底ではMTで乗りたいと思う一方、万が一という最悪のシーンも想定した。その結果、ATを選択することに。ちなみに現在は改良されており、MTモデルもアイサイト標準装備となっている。
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■気になった点はレーンキープアシスト機能の不採用
国産車8台をすべて新車で購入し、そのなかでも最も思い入れがあるというスポーツカーのシビックタイプR
じゃあこれで万事解決……というか妥協してAT車を選んだので本質的には何も解決していないが、ほかにも気になる点はあった。何度も言うようにスポーツカーでも普段使いやロングドライブをこなしていたところが発端となった。
そこで出た不満は“レーンキープアシストの不採用”だった。「購入前にわかっていたはず」、「スポーツカーに求めるものじゃない」、そんな声もあるだろう。確かにそのとおりかもしれない。
しかし、約1000kmという関西~関東往復の長距離走行をしょっちゅうこなす私にとっては必須装備だった。なぜならあれば運転疲労度が大きく変わってくるからだ。そんな悩みを抱えていた時に彼(シビックタイプR)は現れた。
■何から何までケチのつけようがない! すべてを満たす存在か?
330ps/42.8kgmを誇る直4、2LターボのK20C型エンジン
最高出力330ps、最大トルク420Nmを発生する2L直4ターボ搭載のシビックタイプR。ターボチャージャー含めた各部の刷新により、先代を超えて歴代最強の強心臓になった。
FF車トップレベルを誇るパワーウェイトレシオ。納車されてからこれまで過ごしてきたなかで遅いと思ったことは一度もない。当然だ。
ミッションは6MTのみとなるシビックタイプR
トランスミッションは6MT。その全段適用に進化したレブマッチシステムを採用している。先日、改良されたマツダロードスターに乗った時、自分でも驚くほどギクシャクしてしまった。おそらくタイプRのハイテクシステムに慣れていたからだろう。
ほかにもタイプRを語るうえで欠かせない要素はあるものの、とりわけスポーツカーとしての性能は文句なし。では求めていたところはどうなのか?
驚くことにその点についてもケチのつけようがない。先に伝えたとおり、シビックタイプRのミッションは6MT。それでいてホンダセンシングも標準装備。充実した先進安全機能を備えたうえで念願の3ペダルスポーツを堪能できているのだから、不満を覚えるわけがない。
運転支援システムも満足レベル。アダプティブクルーズコントロール(ACC)に加えて、車線維持支援システム(LKAS)も備える。欲張るなら低速域でのステアリングサポートを行うトラフィックジャムアシストが欲しい! が、高速道の大半はスムーズに流れてくれるから、現在のシステムでも充分助かっている。
■盗難リスクの高さだけは如何ともしがたい……
理想的なスポーツカーと筆者がほれ込んだシビックタイプRだが、盗難リスクの高さで心配になってしまうのはしんどい部分だという
求めていたものはシビックタイプRにはひととおり揃っており、もしやすべてを満たすスポーツカーなのでは!? と思われたが、実際は違った。
盗難リスクが高すぎるのだ。盗まれないためにアレコレしたり、朝起きて愛車がそこにあるかを心配しなければいけなかったり、とにかくしんどい。希少車を所有するということは維持に対する負担も相応に増えるということだった。
ここだけの話、私のタイプRは月極駐車場の一角にポツンと置いてある。田舎だからと言い訳したくないが、シャッター付きガレージや機械式駐車場なんて近所にない。といって野ざらしも危険なので、ディーラーオプションのボディカバーをかけているが、なんせ付け外しが大変。汚れた状態で付けるのも気が引けるので、乗った後は毎回洗車してカバーを装着。
ほかにもさまざまな対策を施しているが、動かすだけでかなりの手間を要するので滅多に乗らなくなってしまった。リスクさえ低ければカバーなんてかけず、もっと気軽に乗れるのに……。
というわけで今回は愛車のシビックタイプRについて語ってきた。スポーツカーとしての性能は文句なし。現代的な装備も備えている。しかし、維持する環境次第では経済的にも精神的にも一般的なクルマ以上の負担がかかる。その点は覚悟したほうがいいだろう。
※ゼミッタ:チャンネル登録者数9万5000人以上の新車系インプレッション動画「GOOD CARLIFE Channel」を投稿しているユーチューバー。国産の愛車8台をすべて新車で購入し、所有するクルマ好き。今回からベストカーWebで原稿を書きたい! という熱い思いからスタートすることになった。
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みんなのコメント
一年も待つのは嫌だ。
中古のが50万ほど高いからラッキー