Singer Vehicle Design
シンガー ビークル デザイン
ル・マン ウィナーの完全復刻。フォード GT40の“伝説の個体”が50台限定で現代に蘇る!
クラシックカーの祭典で10周年を祝う
ポルシェのナローや964などのクラシカルな911ボディの中に、最新のメカニズムを組み合わせてビスポーク・ポルシェを作るカリフォルニアのデザインハウス「シンガー ビークル デザイン」。今年で創業10周年を迎えた同社は、8月9日~18日に開催されるモンテレー・カー・ウィーク2019で節目を祝した記念展示を行う。
「シンガー・ビークル・デザイン」がモンテレーで初めてレストア車両を展示したのは、ちょうど10年前の2009年。これまでに150台の作品を世界中の顧客へ届けてきた。今年のモンテレーには、顧客のめいめいが自分好みに仕上げた20台超のシンガーが集合する。
シンガーが手がけた最初の1台もオークションに
「シンガー ビークル デザイン」はカリフォルニア州サンバレーの一角にある小さな工房で、1台の空冷911のレストアをスタートしたことから始まった。彼らの信条は自動車界のアイコンともいえるデザインを21世紀にふさわしく最適化すること、伝統と最先端を本当の意味で繋ぎあわせること、そしてダイナミクスと美的観点のいずれにも妥協を許さないこと。
同社曰く、この10年で「Reimagination(別の視点から考え直す、の意から転じてリメイク、レストアの新しい表現として使われている)」という言葉がクルマの辞書に加わり、「Singerize(Singerにする)」という動詞さえ生まれたという。
自動車産業界をぐるり見まわしてみると、確かにヘリテージカーに対する人々の関心は再燃しているようで、フェラーリ・クラシケやランボルギーニ・ポロストリコなど、メーカー自らレストア部門を立ち上げる例も増えている。
「シンガー・ビークル・デザイン」の創業者でありクリエイティブ・ディレクターも務めるロブ・ディキンソンは説明する。
「自動車産業全体は、いまReimaginationの時代に入っているように思います。これからの10年も、我々は過去と未来を讃えながら、新しいアイデアを生み出し、革新を起こし続けていくつもりです」
また、8月16日に開催されるグッディング&カンパニー主催のオークションには、同社が初めて手がけたレストア車両が出品される。
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