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まずはボディを一体化!AMT製プラモ「2021ダッジ・チャージャーR/T」を作る・第1回【LE VOLANTモデルカー俱楽部】

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まずはボディを一体化!AMT製プラモ「2021ダッジ・チャージャーR/T」を作る・第1回【LE VOLANTモデルカー俱楽部】

組みやすく進化した現代流キット

「LE VOLANTモデルカー倶楽部」では様々な車種のプラモデル制作レポートを連載のかたちでお見せしてきたが、今回新たな連載を開始することとした。題材として採り上げるのは、AMT製1/25スケール・キット「2021ダッジ・チャージャーR/T」、制作を担当するのはアメリカンカープラモの制作では第一人者・畔蒜幸雄氏。以下、畔蒜氏のレポートをお読みいただくこととしよう。(編集部)

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AMTの久々のニューツールとして2023年にリリースされたのが、2021年型フォード・ブロンコと、この2021年型ダッジ・チャージャーR/Tだ。パーツ構成やディテールの雰囲気は「ラウンド2」流といったところで、かつてのAMTとは違うというのが第一印象。最近のレベルも同じような印象を受けるので、現代のプラキットの標準的なキットフォームだろう。ややシャープさに欠けるかもしれないが、パーツの精度や組みやすさは良くなっていると思う。

大きな進歩?と言えるのは、ボディとシャシーの取り付け位置が、ピンとホールでしっかり決まっていること。私はアメリカンカープラモ最大の欠点と思っているが、未だにシャシーの位置が決まらないパターンは多い。もしかするとこの進歩はこのキットだけに終わってしまうかもしれないが、今後、他のキットでも注目しておこう。

2021年型はダッジ・チャージャー四代目(2011~2023年)に当たる。初代(1966~1978年)が最もチャージャーらしいと言ったら歳がバレるが、二代目(1982~1987年)でコンパクトな3ドアハッチにダウンサイジング。一時姿を消すが、2005年の三代目からアメリカンマッスルの再来かと思わせる復活を果たす。同時にクライスラー300やチャレンジャーも同じプラットフォームで復活した。

さて、AMTのチャージャーに戻ろう。まず下処理として仮組みを行う。メインのボディは1ピースだが、前後のバンパーと左右のサイドシルは別パーツの構成。エンジンを再現するためエンジンフードも別パーツ、ただしヒンジはないので、フードは単なる着脱可能となる。ボディは、前後のパンパーとサイドシルを接着して、あらかじめ一体としておく。

なぜ一体化に拘るか? 第一に、ムラのない均一な塗装面を得るため。別々に塗装してから合体すると、往々にして色味が違ってしまうことがある。ソリッドカラーのレッドやイエローは要注意、メタリックにしても、塗装の(吹く)向きや量で微妙に色味は変わってしまうから。

そして、連結したパーツの表面をスムーズにつなげること。パーツの面がスムーズにつながっていないと、色味が違って見えてしまう。ボディにバンパーを取り付けたら、接着箇所は入念に「面出し」しておく。そこでエンジンフードだが、別パーツのままとして、ボディカラーを塗装するときは、ボディに仮組みして一体として塗装する。

ボディが組み上がったら、シャシーに足周りとタイヤ/ホイールを仮に取り付け、車高やトレッド、バランスをチェックする。結果として、いずれも調整の必要はなかった。特に前述したように、ボディとシャシーがピンとホールでしっかりと位置が決まっていることで、組み立てのストレスを軽減していると言える。

塗りやすく・組みやすくするアレンジも面白さのひとつ
私はこれまで、モデルカーの制作の手順として、ボディを一体で塗装したものに、塗装し組み立てたインテリア、シャシー/足回りを組み付けるという方法を採ってきた。これは必ずしもインストの組み立て順とは一致しないが、美しくストレスなく制作する最良の方法と考えている。従ってインスト順でないがゆえの問題はしばしば発生する。それを調整(カスタム)するのが一つの楽しみと思っているところだ。もちろんこの方法が必須ではない。製作者が最も楽しめる方法が最優先であることは言うまでもない。

そこでこのキットのインストを見てみると、メインボディを組み立て、これに完成したインテリア、シャシーを取り付け、ホイール/タイヤを取り付ける直前に、前後のバンパー、左右のサイドシルを取り付けている。これをボディの一体化を先に行うことによってどんな問題が発生するか。一体化したボディを裏返してみると、ボディの開口部よりシャシーの方が大きいので、そのままではシャシーをボディ内に収めにくい。

ボディを広げながらシャシーを収めることは可能かもしれないが、塗装済のボディを広げるのは、クラックが入るリスクがある。つまり、ボディに負担をかけずにシャシーをスムーズに組み込めるように、ボディとシャシーの目立たないところを切り取ると良い。

このキットの場合、シャシーの前後でバンパーと干渉するシャシー側の一部を切り取り、左右のサイドシルの下側に回り込んだ一部を切り取った。ボディとシャシーは4カ所のピンとホールがあり、しっかりと位置決めができているので、シャシーのサイドシルの4カ所の突起は不要だろう。

ボディとシャシーの下処理が完了したら、足周りを仮組みして車高やタイヤのバランスをチェック、そして塗装の前に同じ色に塗装するパーツを仕分けする。ボディカラー、ブラック系、メタリック系、その他といった感じだ。同じ色に塗るパーツで貼り合わせや組み立てが可能なら、できるだけ一体にしておいた方が塗装は楽だ。このようにして塗装前の下処理が完了する。

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