■なぜザ・ノース・フェイスとコラボしたプラド登場?
トヨタ・コニック・プロは「ジャパンモビリティショー2023」にて、同社が展開する中古車のカスタムブランド「CORDE by」のモデルを展示しました。
そのなかで、トヨタ「ランドクルーザープラド(150系)」がありましたがどのような特徴があるのでしょうか。
【画像】「えっ…!」カッコいい! これが世界初公開の「プラド」です(66枚)
様々なモビリティが展示されている「ジャパンモビリティショー2023」ですが、日本RV協会のブースの一角に、アウトドア派の心を掴む1台のクルマが展示されています。
一見するとトヨタ「ランドクルーザープラド(150系)」ですが、ナンバープレートにはさりげなく「THE NORTH FACE(ザ・ノース・フェイス)」(以下ノースフェイス)のロゴが。
ルーフラック上にも同ブランドのバックが載せられており、非常に気になります。
実はこのプラド、トヨタグループとザ・ノース・フェイス、そしてバイオベンチャー企業「Spiber(スパイバー)」のコラボで誕生した『CORDE byランドクルーザープラド NEWSCAPE』というモデルなのです。
ノースフェイスは北米発のアウトドアブランドで、山岳用品に端を発して、今ではタウンユースのファッションで大人気となっています。
そしてSpiberは、蜘蛛の糸やウール・カシミアといった自然界に存在するタンパク質に着想を得て、日本酒やビールの製造にも似た独自の微生物発酵技術によって「ブリュード・プロテイン」というタンパク質素材を生産しています。
まず車両の特徴を見てみると、すぐに目に入るのがメルドグレーというボディカラー。
フォグランプと牽引フックにサフランイエローの差し色、そしてドアミラーはマットブラックに塗装されているのがアクセントです。
実はこのメルドグレー、登山愛好家にはお馴染みのノースフェイス「Geodome4」の色で、ブランドのイメージカラーと言っても過言ではありません。
インテリアは、シートトリムがノースフェイスのロゴ入りで、グローブボックスにもブランドロゴがあしらわれています。
足元を見ると、ランクルファンに人気のあるTOYOTAのフォントロゴが入った防水マットが。
もはや、これだけでアウトドア派は欲しくなるのではないでしょうか。
ちなみに、シートトリムの中央の柔らかい部分の生地には、Spiberの技術によってつくられたブリュード・プロテイン素材が一部採用されています。
実はこのSpiber、繊維関連だけではなく、将来的にモビリティ部材にも積極的にその技術を活かしていくとのことです。
例えばドアのトリムやドアハンドル、さらにはドアビームも、すでにブリュード・プロテイン素材が活用できる可能性があるのだとか。
ブリュード・プロテイン素材は微生物と植物由来のバイオマスによってつくられるため、脱石油、脱マイクロプラスチック、脱アニマルといったSDGsな技術なのです。
■なぜ異色のコラボ誕生? 企画経緯は? プラド NEWSCAPEは発売される?
そして、実はクルマにもサステナブルな要素が盛り込まれています。
実は、このランドクルーザープラド NEWSCAPEは、中古車をベースにしてリノベーションし、市場で販売していく予定のモデル。
なぜこのようなモデルが誕生したのでしょうか。企画を担当したトヨタ・コニック・プロの武田典昭氏に聞いてみました。
「本格的な少子化時代が到来する共に、新車価格が高騰している今、トヨタとして中古車事業に新たな価値を付加して活性化しなければいけないという考えがグループ内にあります。
そのプロジェクトのひとつとして、サステナブルなクルマ社会の実現を目指すCORDE byの想いに共感いただいたノースフェイスさんとSpiberさんとのコラボが実現して、この車両が誕生しました」
ただセカンドハンドの車両を売るだけなのではなく、若年層をワクワクさせるような商品、そして環境を考えた中古車の新しいカタチというわけです。
実はCORDE byブランドとしてすでに、「ヴォクシー」「ノア」「プリウス」ベースの3モデルが発売されており、2024年春には「ハイエース」ベースモデルも追加されます。
そして第五弾となる予定なのが、このランドクルーザープラド NEWSCAPEというわけです。
中古車とは言え、トヨタがこうした他のブランドと車両でコラボするのは珍しいことで、時代の変化を強く感じるトピックスです。
今後、別ブランドとのコラボや新車での展開も気になるところです。前出・武田典昭氏は次のように話しています。
「そういった可能性も視野に入れて考えています。
しかし、まずはこのランドクルーザープラド NEWSCAPEがお客様にどういう評価をいただけるのか。
ということを見極めながら、次の展開を考えていきたいと思います」
※ ※ ※
ちなみに気になる価格ですが、まだ未定としながらも、中古車+100万円くらいにはなるのではないかということでした。
2017年9月にマイナーチェンジをした150系プラドの中古車価格帯が300万円から500万円ですので、ベースとなる車両を安目に抑えないと高額になりそうです。
それでも、ノースフェースという付加価値が付くプラドとともなれば、多少は高くても購入希望者は相当数いるのではないでしょうか。
2024年の発売に期待です。
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