今では高級セダンに代わるVIP御用達車からファミリーの愛車として超人気なのがボックス型ミニバンだ。その頂点の1台、トヨタ・アルファードの絶大なる人気ぶりからも、それが証明される。そのミニバンの特等席は2列目席であり、キャプテンシートがもたらす豪華で快適な空間の広さ、居住性、着座感、足元のゆとりは、セダンやSUVでは得られない魅力となる。
新旧国産ミニバンの2列目席の足元の広さをランキング
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そこで、国産ミニバンの過去から現在に至る、2列目席の居住性を決定づける要素のひとつと言ってもいい足元の広さ=ニースペースをランキングしてみた。車内空間の広さは頭上方向のゆとりも重要だが、前を向いて座っている限り、やはり頭上方向よりも足元の広さ=ニースペースがモノを言うのである。
ひとつの基準として、まずは新型アルファード&ヴェルファイアのZグレード、エグゼクティブパワーシート仕様車の2列目キャプテンシートを例に挙げたい。数値は身長172cmの筆者がドライビングポジションを決め、その背後に座った時の膝頭から前席シートバックまでの水平寸法(以下、同)で、アルファード&ヴェルファイアのZグレード、エグゼクティブパワーシートの場合、最大(スライド位置後端、以下、同)510mmというスペースになる。当然、自慢のオットマンを出して脚を真っすぐ伸ばせる広さが確保されている。
そんなアルファード&ヴェルファイアの2列目キャプテンシートの足元の広さに不満を抱く人は、よほどの高身長でない限り、いないはずだが、実は上には上があるのだ。
ランキング1位から5位を発表
では、ここからが本題の国産ミニバンの後席ニースペースランキングである。
1位は、同じトヨタ・アルファードでも、先代の3番目のグレード(シート仕様)となるリラックスキャプテンシート仕様だ。足元の広さ=ニースペースは、スーパーリラックスモードでなんと最大870mmとなる。前席が遥か遠くに感じられるほどのシート位置、足元の広さがあった。スーパーリラックスモードでは、左右のキャプテンシートを中寄せしてロングスライドさせるため(リヤホイールハウスを避けてスライド)、その状態では左右2席がくっついてしまう難点はあるものの、足元の広さは圧巻。フルリクライニングして横になった際の足先にも余裕たっぷりのスペースが確保されていたのである。
先代アルファード&ヴェルファイア
画像は先代のエグゼクティブラウンジシート
2位もトヨタの過去モデルである3代目エスティマの7人乗り、リラックスキャプテンシート仕様だ。左右のキャプテンシートを中寄せしてロングスライドさせるのはアルファード同様で、その数値はこれまた広すぎる最大800mm。今では先代アルファード&ヴェルファイア同様に中古車でしか手に入らないが(先代アルファード&ヴェルファイアは中古車価格高騰中!!)、エスティマの場合、2016年6月のビッグマイナーチェンジ以降のモデルなら、走りの良さでもエスティマ史上最上で、今でも十分に通用するスタイリッシュミニバンの選択肢となるかも知れない。
トヨタ・エスティマ
エスティマのキャプテンシート
3位は国産乗用ミニバン、多人数乗用車のパイオニアと言っていいホンダ・オデッセイだ。その最新型はついに両側スライドドアを備えた5代目の復活版で、7人乗りキャプテンシート仕様の足元の広さ=ニースペースは、”現行モデル最大級”の780mm(最大スライド量は740mm)に達する。もちろん、オットマンも備わり、アルファード&ヴェルファイアほどではないにしても、かなり贅沢な居心地、かけ心地に満足することができる2列目席となる。走りにもこだわるホンダ製ミニバンだけに、ドライバーズカーとしての魅力にも注目したい1台だ。
ホンダ・オデッセイ
オデッセイのキャプテンシート
オデッセイは足元も十分広い
Mクラスボックス型ミニバンの2列目席も広い!!
4位はアルファードと同じボックス型ミニバンジャンルの売れ筋となるトヨタ・ノア&ヴォクシーのキャプテンシートの最大600mmである。先代のキャプテンシートは中寄スライドによって最大600mmの膝周り=ニースペースを有していたのだが、先代アルファードのリラックスキャプテンシート同様に、左右両席がくっついた状態でのロングスライドとなり、その状態だと2-3列目席スルーが不可能で、折り畳みテーブルも使えなくなるのが難点だった。しかし新型ノア&ヴォクシーでは、2列目キャプテンシートのリクライナーを内側に寄せ、横幅をやや狭めることで、中寄せすることなく、ストレート超ロングスライドを実現。左右席の間に最大185mm(メーカー値)、最小140mmのスルー幅があり、2-3列目席の移動も楽々。これは2列目席キャプテンシートを超ロングスライドさせたときに実感できる便利さである。ただし、中寄せスライド機構が廃止されたため、ベンチシート化することはできなくなっている(先代はできた。セレナとステップワゴンはOK)。
トヨタ・ヴォクシー
トヨタ・ノア
ヴォクシーのキャプテンシート
4位タイがホンダ・ステップワゴンの2列目キャプテンシートの600mm。オットマンの装備、ロングスライドだけでなく、先代と違い、中寄せスライド機構があるのが特徴で、中寄せスライドすることで、現行4代目ノア&ヴォクシーではできなくなったベンチシート化することも可能になっている。
ホンダ・ステップワゴン
ステップワゴン・エアーの2列目席
ステップワゴン・スパーダ(写真 雪岡直樹)
スパーダのオットマン付きキャプテンシート(写真 雪岡直樹)
キャプテンシートの豪華さでダントツの新型アルファードは6位にランキング
そしてついに6位にランキングされるのが、新型アルファード&ヴェルファイアのエグゼクティブパワーシート仕様の最大510mmである。もっとも高級なミニバンなのに6位かっ!!と残念がることはない。そもそも2列目席膝周り空間=ニースペースの870mm、800mmが過剰であり、むしろ足元が広すぎて落ち着かない・・・と感じることもあるぐらいで、フルリクライニング&オットマンが使える510mmでもクルマの後席として広すぎるぐらい広い。しかも、仕立て、装備類を加味すれば、当たり前だが国産ミニバン最高峰の豪華さ、居心地の良さ、快適装備の充実度ある2列目キャプテンシートであると断言できるのだ(レクサスLMは別格として)。
トヨタ・アルファード
ミニバンの特等席である2列目席の足元の広さ=ニースペースだけで快適性が計れるわけではないが、狭いより広ければ広いほうが、リラックス感が高まるのは当然で。ミニバン選びのひとつの参考にしていただきたい。
トヨタ・エスティマ
文・写真・計測/青山尚暉
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