現在位置: carview! > ニュース > ニューモデル > 先に済ませたいアプリの連携 フォルクスワーゲンID.4 GTX(3)長期テスト 模範的な航続距離

ここから本文です

先に済ませたいアプリの連携 フォルクスワーゲンID.4 GTX(3)長期テスト 模範的な航続距離

掲載 2
先に済ませたいアプリの連携 フォルクスワーゲンID.4 GTX(3)長期テスト 模範的な航続距離

積算4802km 先に済ませたいアプリとの連携

最近のクルマには多機能なソフトウェアが実装され、スマートフォン・アプリも提供されている。先日は、フォルクスワーゲンのウィーコネクトというアプリに時間を割いた。ただし、ちょっと手こずった。

【画像】日本でも販売開始 フォルクスワーゲンID.4 GTX ボディ違いのID.3とID.5 ゴルフ GTIも 全112枚

アプリを手持ちのアイフォーンへダウンロードする手順は、いつもどおり。アイコンをタップし、ドライバー情報を入力し、長期テスト車両のID.4 GTXを登録する手順も煩雑ではない。クルマとの接続には少しの時間を要したが。

だがここで、些細な発見があった。既にクルマが別のユーザーで登録されている状態では、メインアカウントの設定前に、クルマ側をデフォルト状態へ戻しておく必要があるようだ。

ピカピカの新車を購入したユーザーなら、特に問題はないだろう。だが今後増えるであろう、新古車や中古車を購入したユーザーにとっては、気をつけたいポイントになる。

設定していたインディビジュアル・ドライブモードやラジオのプリセット、レーンキープアシストやナビの設定などが、デフォルト化ですべて消えてしまうためだ。ID.4の購入後は、先にアプリとの連携を済ませることが賢明かもしれない。

これらの再設定は、ダッシュボード上のインフォテインメント用タッチモニターで行う。原状復帰までに短くない時間を要してしまった。以前の記憶を辿り、元通りにはなったけれど。

現在のBEVとして模範的な航続距離

一度アプリの設定が終わると、なかなか便利。駆動用バッテリーの充電量を手元のスマートフォンで確認できるし、エアコンを予め起動させ、車内の温度を調整することもできる。故障時に備え、ロードサービスの連絡先を登録しておくことも可能だ。

バッテリーEV(BEV)ユーザーとして特に便利なのが、最寄りの充電器を表示してくれるマップ機能。アイコンが色分けされ、利用中か空いているかを確認できる。急速充電器も区別されている。航続距離を超えるような旅行では、間違いなく重宝しそうだ。

とはいえ、気温が高い状態でのID.4 GTXの航続距離に不足はない。カタログ値の484kmに届くことは難しいようだが、最近は449kmという数字がメーター用モニターに表示された。現在のBEVとしては、模範的な性能だと思う。

筆者は以前にレクサスUX 300eの長期テストを担当していたが、そちらは航続距離が短く、常に若干の不安がつきまとった。ID.4 GTXなら、そんな気持ちから開放される。

乗り心地も良好。20インチとホイールサイズは大きいが、小さな起伏を柔軟にいなし、舗装の剥がれた穴を通過しても粗野な振動が伝わることもない。

シートの座り心地は褒められるし、手動ながら調整域も広い。英国価格を考えると、電動シートでもいいとは思う。

好ましくはないタッチセンサーでの操作

走行中のID.4 GTXの車内は至って静か。アクセルペダルを踏み込むと、パワートレインから電子的な高音が軽く聞こえてくるものの、それ以外はほぼ無音。とても平穏に運転できる。

ロードノイズや風切り音は最小限。走行中に聞こえてくるノイズといえば、ドリンクホルダーの水筒や後ろの荷物が発するものくらいだろう。

シフトセレクターのデザインは、慣れるまでに時間が必要かもしれない。バックで素早く駐車したいような場合に、筆者は何度かRではなくDを選んでしまったことがあった。

タッチモニターやタッチセンサーを介した機能操作も、余り好ましくはない。ステアリングホイール上のタッチセンサーで、窓の開閉やヘッドライトの点灯ができるのは便利といえるが、扱いにくく反応も今ひとつ。何度かタップすることがある。

エアコンの温度調整も簡便ではない。タッチセンサーにはイルミネーションが内蔵されておらず、夜間はどこを触れるべきか判断できない。特に運転中は難しい。もっと理想的なインターフェイスがあるはずだ。

従来的な、実際に押せるハードボタンを省きタッチセンサーやタッチモニターへ集約することで、インテリアはスマートに見える。部品点数が減り、製造コストも減らせる。しかし、機能的だとは限らない。優先すべきは、安全に運転できる環境だと思う。

テストデータ

気に入っているトコロ

優しい乗り心地:サスペンションの設定が絶妙。ソフト過ぎずハード過ぎず、多くの路面の不整を滑らかに吸収してくれる。

気に入らないトコロ

インフォテインメント・システム:音声アシストで操作できる機能には限界がある。言葉の理解性も良くはない。ファストフード店の検索はスムーズなのだが。

価格

モデル名:フォルクスワーゲンID.4 GTX マックス(英国仕様)
新車価格:5万540ポンド(約808万円)
テスト車の価格:5万1225ポンド(約819万円)

テストの記録

電費:5.7km/kWh
航続距離:449km
故障:なし
出費:なし

こんな記事も読まれています

KINTO 新サービス「これなにガイド」開始 クルマの機能をARでチェック【動画あり】
KINTO 新サービス「これなにガイド」開始 クルマの機能をARでチェック【動画あり】
グーネット
ベントレー 新型「コンチネンタルGTスピード」発表 完全新設計の高性能パワートレイン搭載
ベントレー 新型「コンチネンタルGTスピード」発表 完全新設計の高性能パワートレイン搭載
グーネット
インフィニティ新型「QX80」7月発売 フルモデルチェンジで洗練されたデザインに!
インフィニティ新型「QX80」7月発売 フルモデルチェンジで洗練されたデザインに!
グーネット
究極の悩み!! 150万出すなら新車と高級中古どっち!? 新車なら軽、中古ならベンツもイケる!!
究極の悩み!! 150万出すなら新車と高級中古どっち!? 新車なら軽、中古ならベンツもイケる!!
ベストカーWeb
「296チャレンジ」国内初お披露目も!フェラーリ公式イベント 6月29日&30日開催 鈴鹿
「296チャレンジ」国内初お披露目も!フェラーリ公式イベント 6月29日&30日開催 鈴鹿
グーネット
読者の値引き実例 私もX氏
読者の値引き実例 私もX氏
グーネット
試乗して驚いたBYD SEALの侮れない実力
試乗して驚いたBYD SEALの侮れない実力
グーネット
ラリー・ポーランドを前にオジエ/ランデ組が交通事故に遭う。メディカルチェックのために病院に搬送
ラリー・ポーランドを前にオジエ/ランデ組が交通事故に遭う。メディカルチェックのために病院に搬送
AUTOSPORT web
ファン熱狂!「ル・マン24時間」決勝前のお楽しみとは? ドライバーズパレードはグッズ欲しさに老若男女が大声でアピール!!【みどり独立乙通信】
ファン熱狂!「ル・マン24時間」決勝前のお楽しみとは? ドライバーズパレードはグッズ欲しさに老若男女が大声でアピール!!【みどり独立乙通信】
Auto Messe Web
もう負けられない[新型エルグランド]!! [アルファード/ヴェルファイア]を倒す必勝法ってなに!?!?
もう負けられない[新型エルグランド]!! [アルファード/ヴェルファイア]を倒す必勝法ってなに!?!?
ベストカーWeb
【24’ 6/24最新】レギュラーガソリン平均価格174.8円 4週ぶり微増
【24’ 6/24最新】レギュラーガソリン平均価格174.8円 4週ぶり微増
グーネット
延期となっていたスーパーフォーミュラ・ライツ第1大会もてぎが12月6~8日に開催へ
延期となっていたスーパーフォーミュラ・ライツ第1大会もてぎが12月6~8日に開催へ
AUTOSPORT web
航続距離がすべてじゃない! ミニ・カントリーマン SE オール4へ試乗 「ゴーカート」感なSUV
航続距離がすべてじゃない! ミニ・カントリーマン SE オール4へ試乗 「ゴーカート」感なSUV
AUTOCAR JAPAN
コーンズが18台限定のベントレー「CORNES 60th Edition」を発表! フライングBを日本に紹介して60年、純ICEモデル最後の特別な「GT/GTC/フライングスパー」とは
コーンズが18台限定のベントレー「CORNES 60th Edition」を発表! フライングBを日本に紹介して60年、純ICEモデル最後の特別な「GT/GTC/フライングスパー」とは
Auto Messe Web
メルセデス・マイバッハ、旗艦『Sクラス』に日本限定30台の特別仕様車“ナイト・エディション”を導入
メルセデス・マイバッハ、旗艦『Sクラス』に日本限定30台の特別仕様車“ナイト・エディション”を導入
AUTOSPORT web
BYD、国内第3弾の電気自動車『シール』を販売開始。“e-スポーツセダン”の確立を目指す
BYD、国内第3弾の電気自動車『シール』を販売開始。“e-スポーツセダン”の確立を目指す
AUTOSPORT web
「22歳元アイドル」が家族にトヨタ「ミニバン」購入!? 元HKT48・田中美久、“親孝行”な姿に「かっこよすぎる」「マジでスゴい」と話題
「22歳元アイドル」が家族にトヨタ「ミニバン」購入!? 元HKT48・田中美久、“親孝行”な姿に「かっこよすぎる」「マジでスゴい」と話題
くるまのニュース
RB20の縁石問題を解決するためフェルスタッペンがイモラでテスト。旧型マシンを“参考資料”に弱点を探る
RB20の縁石問題を解決するためフェルスタッペンがイモラでテスト。旧型マシンを“参考資料”に弱点を探る
AUTOSPORT web

みんなのコメント

2件
  • レクサスUXはゴミの様なスペックでしたね。
    毎度恒例のとりあえず投入しましたよと言う話題作りで
    実用性はとてもじゃ無いけどと言うのを実感しました。
  • この価格と性能では、テスラモデルYのほうがずっといいように思います。

    冬場の性能はさらに性能差が開いてしまうようです。

    後はデザインが好みかどうかでしょう。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

400.3491.2万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

219.0559.8万円

中古車を検索
UXの車買取相場を調べる

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

400.3491.2万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

219.0559.8万円

中古車を検索

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離(km)

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村