日本一の軽ドレスアップカーイベントの雰囲気が味わえる
日本最大級の軽自動車オールスターイベント「KING OF K-CAR MEETING」が2022年5月1日、無事に岡山国際サーキット臨時駐車場で開催された。
10年かけていじり倒した集大成! ネオクラ路線のカッコ可愛いシャコタン「ラパン」
このイベントは日本一のカスタマイズ軽を決めるドレスアップカーコンテスト「KING OF K-CAR(2022年は秋に開催予定)」の雰囲気を、気軽に体験してもらいたいという思いから2017年にスタートし今年で6回目。いわばエントリー向けでもあり、参加車両は軽自動車ならば何でもウエルカムなのだ。
事前申し込みなしで入場料1000円! 思い立ったら即来られるのが魅力
カテゴリーは定番のハイト系から今注目の軽トラまでジャンルは幅広く、カスタマイズもノーマル車両から雑誌の表紙を飾るような本気で仕上がったクルマまで、バラエティ豊か。しかし、見ているだけでお腹いっぱいになるガチ車両が勢揃いなドレスアップコンテストとはテイストが異なり、ノーマル+αから本気組まで、さまざまな軽カーカスタムの奥深さを楽しむようなイベントだと思う。
しかも、面倒な事前申し込みの必要なし、入場料も1000円とこの手のイベントとしては格安だ。当日思い立ったら来られる気軽さ(ただし、駐車場枠が埋まったら受付終了)と、懐の負担も最小限という気楽さから、毎年駐車場の枠いっぱいに迫る300台前後が参加。SNSで知り合った人とリアルに集えるオフ会の場所として活用するオーナーも年々増え、チームののぼりが立つようになってきたのも最近の特徴だ。
また、場所の移動も自由なので思い思いに仲間と記念写真を撮るなど雰囲気はじつにアットホーム。「軽のカスタマイズマーケットを盛り上げたい」という、主催者の思いは大成功ではないだろうか。
VIP系は減り純ベタが台頭 カスタマイズのトレンドは年々変わる
軽自動車のマーケットが新陳代謝するように、カスタムカーの傾向も徐々に移り変わっている。以前は大きな前後バンパーにブリスターフェンダーを装着し、強烈なキャンバーを付けたVIP仕様が主流であった。だが、最近はエアロパーツが控えめとした、純ベタ(純正ボディなのに車高だけ低い)にこだわる車両も増えている。
顔面スワップも大幅チェンジではなく、兄弟車移植(ワゴンR→スティングレイ)のような、分かる人に分かればいい的なツウ好みのカスタムが今回は複数台見られた。また、ジャンルもユーロ、アメリカン、キャル、アゲなど幅は広がりを見せ、これが軽カスタムを面白くしている。
カテゴリーはワゴンR/ムーブ/ライフなどのハイト系のシェアは減り、代わりに台頭してきたのが軽トラと軽バン。安定の人気を誇るのはスペーシア/N-BOX/タントなどの超ハイト系で、いまだ絶好調のジムニーを見なかったのは、もはや従来のカスタムカーとはジャンルが異なり、単独でイベントを開催しているためか。
人気のNシリーズとゆるキャラのキャンバス、迫力のスペーシアカスタムが躍進!
車種でいえば今年はホンダのNシリーズとダイハツのムーブキャンバス、スズキのスペーシアカスタムが大幅に増えた。新車販売台数ナンバー1を長く続けてきたNシリーズは、王道のボリューミーなエアロスタイルか、ストリート系のシャコタン路線で、昨年から増加傾向にあったキャンバスは、往年のVWバスをモチーフにしたキャルルックが主流。それらに対してスペーシアカスタムはモディファイの手数は全体に少なめだ。ノーマルでトヨタのアルファード/ヴェルファイアのような迫力あるフォルムなので、大きく手を入れる必要がないと考えているのかもしれない。
また、最近さまざまなイベントで見かける機会の増えた街道レーサー仕様はこのイベントでも1台発見した。今年3月に逝去された故・高橋国光仕様のハコスカレーシング風を彷彿させるこのマシンのベースはなんと初代ワゴンR。ビタローニミラーやハコスカのテールランプ&フロントスポイラーなど当時の定番アイテムはレプリカではなく本物を使うなどこだわりも満載だった(このクルマの詳細についてはあらためて紹介予定)。
パレードランなど参加者の楽しめるコンテンツも増やす予定!
3年振りにコロナ関連の制約がないGWとなったこともあり、旅行などのレジャーに出掛けているユーザーが多かったのか、参加台数は例年よりもやや少ない280台(673人)。しかし、来場者のカスタマイズ熱は例年以上に熱く、新たなカスタマイズベース車両の登場で見ていて非常に楽しかった。
今後は岡山国際サーキットのパレードランなど参加者が楽しめる催しも組み込まれる予定で、さらにイベントを盛り上げていくとのこと。今日いける、すぐ楽しめる「KING OF K-CAR MEETING」。軽カスタムに興味があるなら、来年はぜひ参加を!
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