スズキはソリオをフルモデルチェンジ、11月25日発表、12月4日に発売する。
現行モデルの登場が2015年8月26日であるから、5年4か月ぶりの世代交代である。11月下旬に価格を決め、すでに事前の予約受注も開始している。
文/遠藤徹、写真/スズキ
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【画像ギャラリー】新型ソリオ 12月4日に発売開始!! 新型と旧型をイッキにみる
新型ソリオは標準とバンディッドの違いがより明確に!
今回発表された新型ソリオは旧型ソリオより強めなデザインが採用され、従来のEV走行可能なフルハイブリットが廃止された
次期型は基本的にはキープコンセプトだが、サイズ&クオリティアップして仕立てることで、荷室の広さ、使い勝手の向上が特徴となる。
パワーユニットは従来のEV走行可能なフルハイブリッドを廃止し、燃費&性能を向上させた1.2Lのマイルドハイブリッドと1.2L・NAガソリンエンジンを搭載する。
外観は、標準タイプのフロントマスクが従来の逆台形横線&アンダーグリルから横長の横線グリル&異形2灯式ヘッドランプに大型化したハニカムアンダーグリルの組み合わせと、押し出し感を強めた顔立ちとする。
新型ソリオ バンディットではソリオよりもさらに厳ついデザインになった。二つにわけたバンパーの中に埋め込んだ個性的なアンダーグリルが特徴的である
これに対して上級&スポーティなコンセプトのバンディッドは、逆台形グリルに大型なメッキをラウンドさせ、ハニカムタイプのデザインに。
また、両サイドは異形ヘッドランプの上に細い横長のLED補助のLEDランプを走らせ、アンダーグリルは二つにわけたバンパーの中に埋め込んだ個性的な顔立ちに仕立てている。
これによって標準タイプとバンディッドは、より違いを際立たせたマスクに仕上げている。
ボディ拡大&フルハイブリッド廃止でグレード構成も大刷新
新型ソリオは旧型よりもボディサイズが大きくなった。さらに車内、荷室も広がり、ゆったりとした車内空間を実現した(新型ソリオ ボディサイズ(室内))
ボディサイズは全長を80mm、全幅は20mm延長、拡大して走行性を向上させながら荷室、後席も拡大。荷室は普通サイズの旅行バックが縦に5個入るスペースを確保。
後席シートのスライドや前倒しが荷室側から簡単にできる利便性も向上。室内の温度を均一化し、前席と後席の温度差を解消する「スリムサーキュレーター」を新たに搭載。
ナビは大型画面の9インチを採用し、スマートフォンとの連携、車両情報の表示などの機能を搭載したメモリーナビゲーションも搭載される
運転席、助手席ともシートヒーターを標準装備。ナビは9インチの大型画面を採用。スマートフォンとの連携や平均燃費などの車両情報を表示する機能を搭載したメモリーナビゲーション。広視野角で運転席、助手席からも見やすい。
スライドドアは予約ロック機能採用でドアが閉まり切るのを待たずにロック操作が可能。
今回のフルモデルチェンジで、フルハイブリットが廃止され、マイルドハイブリッドとガソリンの2ユニット体制になった(K12C型デュアルジェット エンジン(イメージ画像))
パワーユニットは、従来の1.2Lフルハイブリッド、同マイルドハイブリッド、同NAガソリンの体制から、フルハイブリッドを廃止し、2ユニットの搭載に切り替える。
フルハイブリッドは価格が高いうえにそれほど燃費が良くなく、実際に売れ行きが良くなかったので、マイルドハイブリッドの改良で充分にカバーできるとの判断によるもののようだ。
今回、カラーヘッドアップディスプレイが新採用された
セーフティサポートには、先行車を追従するアダプティブクルーズコントロールに全車速追随機能を追加し、カラーヘッドアップディスプレイも新採用。
クルーズコントロールは、停止までの全車速域で、先行車に自動追従。高速道路での長距離運転や混雑時などで運転操作の負担を軽減。ヘッドアップディスプレイは車内のメーターを見なくても、運転に必要な情報を確認できる。
グレード構成は標準タイプが「ハイブリッドMZ」、「ハイブリッドMX」、ガソリン「G」。バンディッドは、「MV」のみで合わせて4タイプ、駆動方式はいずれも2WD、4WDを設定するので合計8タイプとなる。
タイヤサイズは、ベーシック「G」/14インチフルホイールキャップ、ハイブリッド/15インチアルミホイールとなる
タイヤサイズはベーシックの「G」は14インチフルホイールキャップ、ハイブリッドは15インチアルミホイール。
最上級の「ハイブリッドMZ」は、MXにプラスしてLEDヘッドランプ、LEDポジションランプ、LEDフロントフォグランプを装備。
このほか、ヘッドアップディスプレイ、スリムサーキュレーター、後席右側ワンアクションパワースライドドア、本革巻ステアリングホイール、LEDサイドターンランプ付ドアミラー、プレミアムUV&IRカットガラス、全方位モニター付メモリーナビゲーション、全方位モニター用カメラパッケージなどが標準装備される。
ソリオとソリオ バンディットのボディカラーの新色として追加されたメロディープレッドパール
ボディカラーは、標準のソリオが新色のメロディープレッドパールとフレイムオレンジパールメタリックを加えたモノトーン8色。
バンディッドは、新色のグリッターバイオレットパール、メロディープレッドパール、フレイムオレンジパールメタリックのモノトーン3色を加えた7色とルーフがブラックで、ボディ色がメロディープルレッドパール、フレイムオレンジパールメタリックの2トーンを加えた4色をラインアップする。
注目の価格&燃費は新型ソリオでどうなった?
従来型比でボディを拡大した新型ソリオ。これまでより大きな居住空間が期待できそうだ
JC08モード燃費は21.8~22.4km/L(編注:新基準のWLTCモードで18.4~19.6km/L)で従来の22.0~32.08km/Lに比べると悪化している。サイズアップによる重量増とフルハイブリッドが廃止になったため。
車両本体価格は158万1800円~214万8300円で、従来モデルの148万6100円~211万9700円に比べると2万8600円~9万5700円高い。
主要メーカーオプション価格は、後席左側ワンアクションパワースライドドア4万7300円、LEDヘッドランプ5万5000円、ブラック2トーンルーフ4万4000円、ピュアホワイトパールなど3有料色2万2000円。グレード&タイプ別車両本体価格は以下の通り。
<新型ソリオ グレード&価格一覧>
「G」(2WD)158万1800円/(4WD)170万7200円
「MXハイブリッド」(2WD)185万200円/(4WD)197万5600円
「MZハイブリッド」(2WD)202万2900円/(4WD)214万8300円
バンディッド「MVハイブリッド」(2WD)200万6400円/(4WD)213万1800円
フルHV廃止も影響は軽微?
【証言1:首都圏スズキ店営業関係者】
新型ソリオはサイズアップし上級シフトした感じであり、室内も広くなったので、売れると予想している。
EV走行可能なフルハイブリッドがなくなり、モーターアシスト方式のマイルドハイブリッドだけになったが、これまでフルハイブリッドの売れ行きは全体の15%程度と少なかったのであまりマイナスの影響はないと思う。
燃費の差はそれほどなく、価格だけが20万円以上も高い。トランスミッションが5AMTだからCVTに比べると走行上の違和感があるのがネックになっていた。フルモデルチェンジのCVTの開発は先になるので、当分復活はないと予想している。
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みんなのコメント
「乙」型パーツが白色というのもいただけない。