F1に参戦するウイリアムズは今季、昨年に比べてパフォーマンスを向上させている。昨シーズンは予選最後尾が定位置となっていたが、今季はハースやアルファロメオと予選で争うことができるようになっているのだ。
ただレースペースの面では予選と比べて競争力が落ち、今季もこれまでのところポイントを獲得できておらず、その状況は昨年から変わっていない。
■ウイリアムズ、米国の投資ファンドに売却「チームの将来のために」
F1は今週末からスパ、モンツァ、ムジェロの高速サーキット3連戦を迎える。パワーが重要となるこの3連戦では、最も強力だと言われるメルセデス製パワーユニット(PU)が強さを発揮すると見られている。
しかしウイリアムズは、メルセデスPUを搭載しながらも苦戦するだろうと、ドライバーのジョージ・ラッセルは考えている。彼は今季用マシンFW43がドラッグの大きい性質を持っていることから、ハイスピードサーキットには合わないだろうと予想している。
「最も強力なエンジンを手にしているにもかかわらず、ウチはグリッドの中では圧倒的にドラッグの多いクルマなんだ」と、ラッセルは言う。
「それが過去2年間ブタペスト(ハンガリー)で強かった理由だ。あそこはそこまでパワー感度が高いサーキットじゃないからね」
「僕らにはパワーがあるにもかかわらず、それを活用できていない。マシンにドラッグが多すぎるせいでね」
「(同じメルセデスPU搭載の)レーシングポイントやメルセデスと比較しても、ドラッグが多いことでスピードが落ちてしまっている」
「机上の理論では、『よし、ウチはメルセデス製PUがある。スパとモンツァでは”飛ぶ”ように走れるはずだ』と考えられたとしても、実際はそうじゃないんだ」
「残念ながらクルマの空力効率は悪い。そのせいで僕らは厳しい状況に置かれることになるだろう」
ただラッセルは中団チームを捉えるという目標は、ウイリアムズにモチベーションを与え、彼自身もドライバーとしてギャップを埋めようというモチベーションが高まっていると語った。
「僕ら全員にとって、それはモチベーションになっている」
「後方でポジションを争うためにここに居たいと、僕らは思っていない。実際ハースとアルファロメオに並んで……彼らは僕らよりまだ速いかもしれないけど、本当に目の前の距離に迫っているんだ」
「このことはドライバーに、そしてチームにさらなるモチベーションを与えてくれて、全てを出し切ろうと思わせてくれる。Bクラスへと戻るため、全員がさらにプッシュし続けることを可能にしてくれるんだ」
「今のところ、僕らはハースやアルファロメオとCクラスにいる。Bクラスへ行くためにプッシュし続ける必要があるんだ」
なおウイリアムズはベルギーGP初日FP2をジョージ・ラッセルが16番手、ニコラス・ラティフィが18番手で終えている。
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