速度域が高まるほど安定性が際立つ
今回ご登場願った1955年式の初代フォード・サンダーバードには、珍しい3速MTが載っている。ATより遥かに素晴らしいクルマに感じさせてくれるトランスミッションだ。
<span>【画像】初代サンダーバードとXK140 同時期のライバル、C1コルベットも 全64枚</span>
クラッチペダルは軽くつなぎやすく、シフトレバーは短く変速しやすい。手応えは重めで、メカニカルな印象が強い。
とはいえ、4.8L V8エンジンの図太いトルクがあるから、走り出してしまえば殆ど変速は必要ない。ボルグワーナー社製のオーバードライブが付き、2速と3速で入ると、エンジンの回転数が30%ほど落ちる。走行するスピードに応じて、自動で切り替わるようだ。
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