日本国内販売限定10台
アウディは、プレミアム・アッパーミディアムセグメントの究極のスポーツグレードRS6アバントGTを発表した。
【画像】アウディRS6アバントGTとRS6シリーズをみる 全199枚
日本国内販売限定10台(ミトスブラックメタリック5台、クロノスグレーメタリック5台)のうち、クロノスグレーメタリック5台のオンライン販売が開始されており、尚、ミトスブラックメタリック5台については、今秋以降、順次販売店を通じて販売予定となる。
・オンライン販売モデル:アウディRS6アバントGT、クロノスグレーメタリック:5台
・オンライン販売期間:2024年10月3日 11:00~10月16日 10:00
・抽選結果は、10月18日に当選者に通知をEメールにて
・メーカー希望小売価格(税込)2820万円
限定モデルのアイディアは、2020年にクアトロ誕生40周年を記念した、ネッカーズルム工場の研修生グループによるプロジェクトRS6 GTOコンセプトに遡るという。
アウディの各部門で働いていた12人の研修生が、アウディデザインのサポートを受けて、6か月間このプロジェクトに取り組み、1989年に登場した伝説的なアウディ90クアトロIMSA GTOレースカーからインスピレーションを得てRS6 GTOコンセプトを製作した。
今回の限定モデルは、このRS6 GTOコンセプトを進化させた、世界限定660台のRS6アバントのトップ・オブ・トップモデルだ。
RS6アバントの頂点に立つモデル
アウディRS6アバントGTに搭載される4L V型8気筒TFSIツインターボエンジンは、最高出力630ps、最大トルク86.68kg-mを発揮。0-100km/h加速は3.3秒の俊足を誇る。
一方、48Vマイルドハイブリッドやエンジンの低負荷時に8つのシリンダーのうち4つのシリンダーを休止させるシリンダーオンデマンド(cod) を8速ティプトロニックと組み合わせることにより、高性能と高効率を両立し、そのエンジンサウンドは、RSスポーツエキゾーストシステムによりトップモデルとしての存在感を主張するという。
最高速度はスピードリミッターに制限される305km/hまで高められ、この究極のハイパフォーマンスに対応して、ブレーキにはレッドキャリパーによるセラミックブレーキシステムを搭載。
駆動方式はアウディの代名詞でもあるクアトロ四輪駆動で、セルフロッキング・センターディファレンシャルは、エンジンの駆動力を通常フロント40%:リヤ60%の比率でリアアクスル寄りに分配。路面状況に合わせて、より多くのトルクを自動的に適切なアクスルに伝える。
最大70%をフロントアクスルに、あるいは最大85%をリヤアクスルに配分することでドライビングダイナミクスが向上し、卓越したトラクションと優れた加速を実現し、このモデル専用チューニングのリアスポーツディファレンシャルは、理想的なトルク配分を計算して、リヤホイールにアグレッシブかつ可変的に分配することで、コーナリングのハンドリング限界で、アンダーステアを軽減することが可能になるという。
今回のモデルは、究極のスポーツグレードにふさわしく、RS6アバントGT専用のライトウェイトなアジャスタブルコイルオーバーサスペンションを初採用。
このサスペンションは、RS6アバントと比較して車高を10mm低くしながら、優れたダイナミクスと快適性を完璧に融合しており、より高いスプリングレート、3段階に調整可能なダンパー、より硬いスタビライザー(フロントで30%、リヤで80%硬め)により、ボディのロールが減少し、ドライビングの楽しさが大幅に強化されているという。
数多くの特長的な装備
今回の限定モデルは、RS6アバント・パフォーマンスをベースにシリーズの頂点に君臨するモデルにふさわしく、内外装に数多くの特長的な装備を採用している。
エクステリア
ハイグロスブラックのシングルフレームグリルとエアインテークがワイド&ローの印象を高め、フロントエプロンの垂直ブレードやバンパーに統合された力強いフロントスプリッター等がシャープな外観を強調。
また、RS6アバント史上初めてルーフレールを廃止することにより、よりフラットでスポーティなシルエットを実現したことに加え、RS6 GT専用エクステリアである軽量化にも寄与するカーボン製のボンネット/バンパー/フェンダー/リアディフューザー/印象的なパススルー/モータースポーツからヒントを得たルーフエッジスポイラー(ダブルウイング)/GTロゴが付くアウディスポーツによるブラックメタリックポリッシュトの6アームデザイン10.5J x 22インチホイール等が、一見してRS6アバントのシリーズトップモデルであることを主張している。
カーボンパネルの多用等により、ベースモデルと比較して40kgの軽量化を実現。専用ホイールに装着される285/30R22のハイパフォーマンスタイヤであるコンチネンタル・スポーツコンタクト7は、乾いた路面と濡れた路面の両方で優れたグリップを提供すると同時に、高速でコーナリングする際のアンダーステアを抑制し、あらゆる速度域でより正確なハンドリングを実現するとともに、100km/hから停止するまでの制動距離を最大2m短縮するとアウディは語る。
インテリア
スポーティさを強調。身体をしっかりとホールドする機能性と上質なマテリアルが醸し出す質感が両立する、ダイナミカとレザーによるコンビネーションのRS6 GTロゴ付きRSバケットシート、RS6 GTデザインパッケージ、ディープブラックダイナミカのデコラティブパネル、フラットボトム ステアリングホイール等を特別装備として採用し、センターコンソールには限定モデルの証としてシリアルナンバー(製造番号)が刻印される。
さらにRS6アバントGT専用のドアエントリーライト、フロアマット、レッドのシートベルトが、この特別なモデルの利便性ならびに所有する満足度を高めるという。
ベーリンガーホフ工場における、最高レベルのものづくり
限定モデルであるアウディRS6アバントGTは、そのベースとなったRS6アバント・パフォーマンスと異なり、ネッカーズルムの生産ラインのあと、ベーリンガーホフ工場でも組み立てが行われるという。
ネッカーズルムでボディの製造および塗装工程が終了した660台のモデルは、アウディR8/アウディeトロンGTクアトロ/アウディRS eトロンGTといったハイパフォーマンスモデルが少量生産されるベーリンガーホフ工場へと送られる。
ネッカーズルム生産拠点の近くに位置するこの柔軟性の高いベーリンガーホフ拠点は、グループ内でもユニークな存在で、アウディRS6アバントGTの仕上げ工程に最適な条件が整っているという。
最終組み立て工程は、この特別な限定モデルのために設置された3か所のステーションで、7人の経験豊富な従業員によって行われ、各車両は、そこで丸一日かけて作業が行われ、すべてのGT専用装備は、世界限定660台のRS6アバントGTのために手作業で取り付けられる。
これには、カーボンボンネット/フェンダー/ロッカーパネル/ダブルウイング/フロントおよびリアエプロン/アジャスタブルコイルオーバーサスペンション等が含まれると発表された。
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