■新型「ゼニックス」登場
2023年6月16日、トヨタのフィリピン法人は新型「ゼニックス」を26日から同市場で販売すると発表しました。
インドネシアや、インドなどにもすでに導入され、着々と販売地域を拡大する新型ゼニックスはどのようなクルマなのでしょうか。
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トヨタは、アジア圏向けに「イノーバ」(国や地域によって名称が少し異なる)という後席ヒンジドアの3列MPV(ミニバン)を展開しています。そんなイノーバの名前を冠したSUVミニバンが「イノーバ ハイクロス」(インドネシア名:イノーバ ゼニックス)です。
今回フィリピンに導入された新型ゼニックスもこれと同型のクルマです。
プラットフォームにTNGAプラットフォーム(GA-C)を採用し、「イノベーティブ・マルチパーパス・クロスオーバー」というコンセプトを掲げて開発されたといいます。
ボディサイズは全長4755mm×全幅1845mm×全高1790mmで最低地上高は185mm。3列シートを備えており、日本で販売されている車両でいえば三菱「デリカD:5」に近しいサイズとコンセプトです。
エクステリアは、筋肉質なスタンスや、高い全高、グラマラスでありながらタフな印象を与える大型フロントグリル、隆起したボンネットライン、力強いキャラクターラインなどが、縦長なミニバンながら“SUV”としての存在感を放っています。
インテリアは、クラスを超えた高級感を感じられるデザインに仕上がっているほか、電動オットマン付きシートや開閉可能な大型サンルーフ、イルミネーションライトなどを採用し、快適な移動空間を実現しています。
パワートレインは、システム最高出力約186馬力・最大トルク188Nmを発揮する2.0リッター直列4気筒ガソリンエンジン+モーターのハイブリッドモデルと、最高出力172馬力・最大トルク205Nmを発揮する2.0リッター直列4気筒のガソリンエンジンモデルの2種類が用意されます。組み合わされるトランスミッションはいずれもCVTです。
価格は、ハイブリッドモデルが195万3000ペソ(約498万円)から、ガソリンエンジンモデルが167万3000ペソ(約425万円)です。
トヨタのフィリピン法人で副社長を務めるダニー・クルーズ氏は、今回の導入について以下のように述べています。
「新型ゼニックスをついに導入することで、フィリピンのご家族のために、トヨタの選択肢をさらに増やすことができ、大変嬉しく思います。
フィリピン国内における電動化車両の需要の高まりを認識しており、持続可能なモビリティを選ぼうとするお客様の意識的な取り組みに感謝しています。電動化車両の普及は私たちの目標のひとつであり、実用的で適切な選択肢を提供することで、これを支援していきたいと思っています」
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