現在位置: carview! > ニュース > 業界ニュース > コロナ禍も10万台販売!? ホンダ「N-BOX」なぜ好調? それでも手放しで喜べない訳

ここから本文です

コロナ禍も10万台販売!? ホンダ「N-BOX」なぜ好調? それでも手放しで喜べない訳

掲載 更新 27
コロナ禍も10万台販売!? ホンダ「N-BOX」なぜ好調? それでも手放しで喜べない訳

■日本イチ売れているN-BOXはコロナ禍でどうだったのか

 日本一売れている軽自動車として、5年連続で販売台数首位に立つのがホンダの「N-BOX」です。コロナ禍においても順位は変動することなく首位を死守していますが、実際にN-BOXは、コロナ禍の影響を受けなかったのでしょうか。

ホンダ「N-BOX」超豪華仕様は200万円では済まない!? 定番オプション全部盛りの金額は

 世界的な新型コロナウイルスの感染拡大を受け、各国や地域の市場では軒並み新車販売台数が落ち込んでいます。

 それでも、中国では2020年4月、そのほかの国や地域でも6月くらいからは徐々に回復傾向にあるものの、コロナの第二波や新たな感染症などによる影響が出てくる可能性は否めません。

 また、日本でも緊急事態宣言中の新車市場は、過去1年以内に登場した新型モデルやフルモデルチェンジを除いて、軒並み前年比を大きく割り込むほど落ち込んでいるなど、大きな影響を受けました。

 そのなかでN-BOXは、コロナ禍の影響を確実に受けてはいるものの、コンスタントに月間平均1万5000台を維持しています。

 2020年のN-BOXは、1月に1万8953台、2月に1万9177台、3月に2万2078台と、日本で本格的にコロナが騒がれる直前までは、例年どおりの好調を維持していました。

 しかし、緊急事態宣言が発令された4月には、1万4034台、5月に1万1655台と1万台近くまで大きく落ち込んだものの、6月に1万5557台、直近の7月では1万6222台と、徐々に回復傾向です。

 また、2019年をとおして見るとN-BOXは、11月こそダイハツ「タント」に逆転されていますが、コンスタントに月間約2万台を維持したほか、多い月には約3万台もの台数を記録するほどの人気ぶりを発揮しています。

 このように、N-BOXは長らく軽自動車市場の首位を不動のものにしているため、一見コロナ禍でも安泰の印象を受けますが、実際には通常時とコロナ禍においては、約1万台もの落ち込みがあるのです。

 この1万台という数字は、昨今の登録車販売台数の上位車種1台分で、直近7月では登録車1位のトヨタ「ヤリス」が1万4004台、2位のトヨタ「ライズ」が1万2283台、3位のトヨタ「カローラ」の1万994台に並ぶほどの台数が減少したことになります。

 それでも、2020年上半期(1月から6月)の販売台数で、N-BOXは10万1454台を記録し、軽自動車2位のスズキ「スペーシア」の6万5323台、登録車1位のライズの5万8492台を大きく上回る形となりました。

 コロナ禍でのN-BOXの販売動向について、ホンダの販売店スタッフは次のように話します。

「N-BOXは軽ワゴンのなかでも広い室内空間や、それにともなうシートアレンジのバリエーションといった日常での使い勝手、安全機能『Honda SENSING』を全車標準装備している点などが、ファミリー層や高齢層を中心に好評です。

 また、軽自動車といえども走行性能や燃費性能も評価されているほか、若年層からは『Custom』モデルのデザインを好まれるなど、幅広いお客さまに支持されています。

 最近では、お陰様で『軽自動車=N-BOX』といえるほど認知頂いていることもあり、軽自動車を検討される際に『まずはN-BOXを見てみよう』という新規のお客さまもいます。

 ただし、緊急事態宣言中は外出自粛の影響もあり、販売店にお越しになられる総体数が減ったことや、ご契約されたお客さまによっては、数日間とはいえ生産工場が稼働を停止した影響もあり納車の時期に影響があったと思います」

※ ※ ※

 このように、販売台数の順位としては首位を死守しているN-BOXですが、実際の販売台数はコロナ禍の影響を大きく受けていたようです。

 それでも、2020年6月、7月と回復の兆しが見えており、従来の販売台数に戻りつつありますが、コロナ禍による経済不安は計り知れないため、今後もN-BOXの動向から目が離せません。

【キャンペーン】第2・4 金土日はお得に給油!車検月登録でガソリン・軽油5円/L引き!(要マイカー登録)

こんな記事も読まれています

東北道「浦和ICの大改造」ついに“最後のランプ”建設へ 並行ランプを通行止め 側道利用者は注意!
東北道「浦和ICの大改造」ついに“最後のランプ”建設へ 並行ランプを通行止め 側道利用者は注意!
乗りものニュース
トヨタWRCマニュファクチャラーズ王者に豊田章男会が破顔「苦労して獲ったタイトル」ライバルのヌービル初王者にも祝意
トヨタWRCマニュファクチャラーズ王者に豊田章男会が破顔「苦労して獲ったタイトル」ライバルのヌービル初王者にも祝意
motorsport.com 日本版
波乱だらけのラリージャパン! ニッポンの勝田が意地をみせSS連続ステージ優勝で総合4位につける
波乱だらけのラリージャパン! ニッポンの勝田が意地をみせSS連続ステージ優勝で総合4位につける
WEB CARTOP
最新「サファリ」がスゴイ! 「ハリアー」と兄弟車で登場! 「3列7人乗り」&英国風の“超精悍顔”がカッコイイ! 便利機能モリモリのタタ「最上級SUV」とは?
最新「サファリ」がスゴイ! 「ハリアー」と兄弟車で登場! 「3列7人乗り」&英国風の“超精悍顔”がカッコイイ! 便利機能モリモリのタタ「最上級SUV」とは?
くるまのニュース
1000万円以下で買えるV12搭載ランボルギーニ!…世界に4台しかない「ハラマ 400GTS」のAT仕様の出来は当時どうだった?
1000万円以下で買えるV12搭載ランボルギーニ!…世界に4台しかない「ハラマ 400GTS」のAT仕様の出来は当時どうだった?
Auto Messe Web
【この190SLなんぼ?】走行距離わずか4,753kmでこの値段!なんで?このメルセデス300 SLの弟分190SLは掘り出し物?
【この190SLなんぼ?】走行距離わずか4,753kmでこの値段!なんで?このメルセデス300 SLの弟分190SLは掘り出し物?
AutoBild Japan
ソニー損保、自動車保険満足度調査で2部門1位を獲得…事故対応に高評価
ソニー損保、自動車保険満足度調査で2部門1位を獲得…事故対応に高評価
レスポンス
最後までもつれ込んだメーカー対決はトヨタに軍配! 僅差でヒョンデ逃す。総合優勝エバンス|WRCラリージャパンDAY4午後
最後までもつれ込んだメーカー対決はトヨタに軍配! 僅差でヒョンデ逃す。総合優勝エバンス|WRCラリージャパンDAY4午後
motorsport.com 日本版
スズキ 新型「スポーツクロスオーバー」登場! 斬新デザインの“尖った”スタイリング!? 軽量な車体を活かした軽快な走り! 「Vストローム250SX」何が変わった?
スズキ 新型「スポーツクロスオーバー」登場! 斬新デザインの“尖った”スタイリング!? 軽量な車体を活かした軽快な走り! 「Vストローム250SX」何が変わった?
くるまのニュース
勝田貴元が限界ギリギリの力走。トヨタ勢が猛追も、SS12は安全確保を理由にキャンセル/ラリージャパン デイ3午前
勝田貴元が限界ギリギリの力走。トヨタ勢が猛追も、SS12は安全確保を理由にキャンセル/ラリージャパン デイ3午前
AUTOSPORT web
給油所で「レギュラー“なみなみ”で!」って言ったら店員にバカにされました。私が悪いんですか?怒りの投稿に回答殺到!?「なにそれ」「普通は通じない」の声も…悪いのは結局誰なのか
給油所で「レギュラー“なみなみ”で!」って言ったら店員にバカにされました。私が悪いんですか?怒りの投稿に回答殺到!?「なにそれ」「普通は通じない」の声も…悪いのは結局誰なのか
くるまのニュース
市川團十郎がF1日本GPの公式アンバサダーに! F1文化に“新たな風”を吹き込むことを目指す
市川團十郎がF1日本GPの公式アンバサダーに! F1文化に“新たな風”を吹き込むことを目指す
motorsport.com 日本版
[かわいい]見た目して超[ホット]!! スズキ[アルトラパンSS]今買うのアリ説
[かわいい]見た目して超[ホット]!! スズキ[アルトラパンSS]今買うのアリ説
ベストカーWeb
追突事故を避ける「2秒ルール」ご存知ですか? あおり運転にならず割り込まれもしない、ほどよい安全な車間距離の保ち方をお教えします
追突事故を避ける「2秒ルール」ご存知ですか? あおり運転にならず割り込まれもしない、ほどよい安全な車間距離の保ち方をお教えします
Auto Messe Web
「足が長くて」スタイリッシュな新型SUVが2024年内に正式発表か!?DSオートモービルズの電動化戦略が新たなステージ
「足が長くて」スタイリッシュな新型SUVが2024年内に正式発表か!?DSオートモービルズの電動化戦略が新たなステージ
Webモーターマガジン
都内の“旧式小型バス大活躍”路線ついに廃止へ 「リエッセ」と運命を共に 西武バス
都内の“旧式小型バス大活躍”路線ついに廃止へ 「リエッセ」と運命を共に 西武バス
乗りものニュース
ディーゼルトラックをEVへ改造、国内初の量産予定車が完成 ヤマトモビリティが発表
ディーゼルトラックをEVへ改造、国内初の量産予定車が完成 ヤマトモビリティが発表
レスポンス
FIAがフロア摩耗に関する取り締まりを強化。フェラーリ、メルセデス等に加え、抜け穴を指摘したレッドブルも修正
FIAがフロア摩耗に関する取り締まりを強化。フェラーリ、メルセデス等に加え、抜け穴を指摘したレッドブルも修正
AUTOSPORT web

みんなのコメント

27件
  • 国の税収が上がっているのに世帯年収が上がっていないか下がっている経済状況が、軽に行く理由なのでは?
    その中でもNボを見に行ったコメントから推察すると、一目見てお買い得と判る車の出来+本当にホンダが儲かっていないと言う事実ではないだろうか?
  • 完成車メーカーは裾野が広いから、売れなくなるとディーラーや部品メーカーが困る。
    だから簡単には国内は捨てられない。
    でも売るものがNboxしかない。何を作ってもトヨタグループに負ける。
    ダイハツのように軽自動車のラインナップを揃えると、Nboxが売れなくなって
    効率が悪くなる。
    でも必ずNboxが売れなくなる日が来る。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

169.0192.2万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

0.0288.4万円

中古車を検索
N-BOXの車買取相場を調べる

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

169.0192.2万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

0.0288.4万円

中古車を検索

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村