現在位置: carview! > ニュース > 業界ニュース > 【きぬた歯科】ドライブ中によく見る“あの看板”はなぜあんなにたくさんあるの? 設置主を直撃!

ここから本文です

【きぬた歯科】ドライブ中によく見る“あの看板”はなぜあんなにたくさんあるの? 設置主を直撃!

掲載 9
【きぬた歯科】ドライブ中によく見る“あの看板”はなぜあんなにたくさんあるの? 設置主を直撃!

全盛期は300超の看板が……!

あなたはこの看板を目にしたことがあるだろうか。

そう、「きぬた歯科」の街頭看板だ。少なくとも首都圏にお住いの方はきっと一度は目にしたことがあるのではないだろうか? 例えば首都高や国道20号線を走行しているとき、さらには新幹線の車窓から見える野立て看板などなど…日々生活する中でこの看板を目にする機会は思ったよりも多い。
「きぬた歯科」の街頭看板はそのインパクト大なビジュアルと数の多さで度々話題になるが、デジタル全盛のこの時代に、医院を構える八王子からかなり離れた場所も含めて設置する“街頭看板増殖戦略”に至った理由やその意図は何なのか? そしてこの戦略の仕掛け人であるきぬた泰和院長とはどういう人物なのか、気になったので会いに行ってみた。

きぬた歯科の看板について、まず一番に気になったのはその設置数。きぬた氏に質問を投げかけてみると「一番多かったときは300か所以上あったけど現在は270か所ぐらいじゃないかなぁ」というお返事が。その数の多さもさることながら、設置しているご本人でも数を把握しきれていないという豪気さには心底驚いた。全盛期から数を減らした理由も決してネガティブなものではなく、より効果的な立地やサイズに絞った結果だという。設置数は把握していないけれど効果測定はしているという、一見矛盾を感じてしまうかもしれないがきっとそれが“きぬたメソッド”なのだろう。

当初の宣伝広告はWEB主体だった?

そもそも当初は、WEB広告主体で広告宣伝を行っており、街頭看板にはそこまで力を入れていなかった。ところが数年後、インプラント事故についての報道によって客数が減ってしまうという出来事があり、その機会に来客導線について独自調査を行った。その結果、当時1000万円超の広告費がかかっていたWEB広告と数十万円しかかかっていなかった街頭看板の集客力にほぼ差がないことがわかった。この調査がきっかけで、街頭看板の有用性に気づいたきぬた氏はWEB広告から街頭看板の設置に宣伝手法をシフト。その結果“街頭看板増殖戦略”が生まれ、今の“きぬたメソッド”が確立した。

きぬた歯科から直線距離で270km超! 伊勢にも進出したきぬた看板

伊勢市並ぶきぬた看板 画像:きぬた氏提供 画像:きぬた氏提供


街頭看板の設置は首都圏が中心だが、きぬた歯科から最も遠い設置場所は三重県 伊勢の明和町。きぬた氏曰く「『赤福』が伊勢周辺の電柱看板を占拠していることに対するアンチテーゼ」であると。さらには、きぬた歯科がスポンサーを務める法政大学陸上部が、全日本大学駅伝(伊勢駅伝)に落選してしまった無念を看板の設置によってスポンサーが晴らすといった意味も込められている。上述の通り、きぬた氏はあくまで広告媒体として街頭看板を活用していると語る一方で、唯一の趣味が街頭看板も含めたスポンサー活動とも語っており、伊勢への設置は趣味性にだいぶ寄った活動であるといえる。

今回、きぬた氏にお会いして感じたのは、「何事もやるなら真剣に取り組む」といった並々ならぬ覚悟を持った一本筋が通っている方だということ。そしてご自身の知見に基づいたマーケターとしての手腕と、「看板を見る人が笑ってくれればそれでいい」と語るエンターテイナー性の共存も垣間見えた。
最後に、今後の展開について伺ったところ、「街頭看板を越えるヒットを生み出したいがまだ企画検討中」とのこと。既存のヒットに満足せず新たな企画に挑戦する“看板王きぬた院長”の今後の活動に注目したい。

関連タグ

こんな記事も読まれています

復活の山本尚貴、2戦連続の好位置から決勝レースへ。“暑さ”を苦手としていたNAKAJIMA RACINGにも光明か?「良い材料は揃ったと思う」|スーパーフォーミュラ第2戦オートポリス
復活の山本尚貴、2戦連続の好位置から決勝レースへ。“暑さ”を苦手としていたNAKAJIMA RACINGにも光明か?「良い材料は揃ったと思う」|スーパーフォーミュラ第2戦オートポリス
motorsport.com 日本版
新型「6人乗りハイエンドミニバン」発売! 国産“最高峰”の「3列目」も採用! 快適すぎるレクサス「新型LM」 サードシートの特徴は
新型「6人乗りハイエンドミニバン」発売! 国産“最高峰”の「3列目」も採用! 快適すぎるレクサス「新型LM」 サードシートの特徴は
くるまのニュース
ヤマハのナイトミーティング「The Dark side of Japan Night Meeting 2024」 来場者数は約700名 次回開催は?
ヤマハのナイトミーティング「The Dark side of Japan Night Meeting 2024」 来場者数は約700名 次回開催は?
バイクのニュース
『DS 7』の特別仕様、「RIVOLI E-TENSE 4x4」を発売…価格は794万4000円
『DS 7』の特別仕様、「RIVOLI E-TENSE 4x4」を発売…価格は794万4000円
レスポンス
売れっ子チューニング系ライターが「A PITオートバックス京都四条」の本当の使い方を伝授! 普通のオートバックスとは何が違う?
売れっ子チューニング系ライターが「A PITオートバックス京都四条」の本当の使い方を伝授! 普通のオートバックスとは何が違う?
Auto Messe Web
トヨタ セリカ1600GT(昭和45/1970年12月発売・TA22型)【昭和の名車・完全版ダイジェスト061】
トヨタ セリカ1600GT(昭和45/1970年12月発売・TA22型)【昭和の名車・完全版ダイジェスト061】
Webモーターマガジン
F1第7戦木曜会見:独特の雰囲気と歴史、追い抜きの難しさ。オールドサーキットのイモラにドライバーは賛否両論
F1第7戦木曜会見:独特の雰囲気と歴史、追い抜きの難しさ。オールドサーキットのイモラにドライバーは賛否両論
AUTOSPORT web
スバル、『WRX S4』で15回目のニュルブルクリンク24時間耐久レースに挑む
スバル、『WRX S4』で15回目のニュルブルクリンク24時間耐久レースに挑む
レスポンス
悲願のスーパーフォーミュラ初優勝に向けて好位置確保。2番グリッド牧野任祐「決勝に向けてポジティブ」|スーパーフォーミュラ第2戦オートポリス
悲願のスーパーフォーミュラ初優勝に向けて好位置確保。2番グリッド牧野任祐「決勝に向けてポジティブ」|スーパーフォーミュラ第2戦オートポリス
motorsport.com 日本版
F1、ペナルティ上等“マグヌッセン走り”阻止に向けてルール変更を検討へ。ただし施行を急がず
F1、ペナルティ上等“マグヌッセン走り”阻止に向けてルール変更を検討へ。ただし施行を急がず
motorsport.com 日本版
日産 新型「ノートSUV」間もなく世界初公開! 精悍グリルがカッコイイ! 新型「ノート“クロスオーバー”」発表へ
日産 新型「ノートSUV」間もなく世界初公開! 精悍グリルがカッコイイ! 新型「ノート“クロスオーバー”」発表へ
くるまのニュース
航続1000kmの電動SUV発表、中国NIOが新ブランド立ち上げ
航続1000kmの電動SUV発表、中国NIOが新ブランド立ち上げ
レスポンス
飛行機に! ボブスレーに! シューズに! クルマと「他スポーツ」の切っても切れない関係
飛行機に! ボブスレーに! シューズに! クルマと「他スポーツ」の切っても切れない関係
WEB CARTOP
苦戦した開幕戦から2ヵ月……岩佐歩夢が本領発揮。予選ぶっちぎりポール獲得で自信深める「ちゃんと形にできたことはすごく大きい」|スーパーフォーミュラ第2戦オートポリス
苦戦した開幕戦から2ヵ月……岩佐歩夢が本領発揮。予選ぶっちぎりポール獲得で自信深める「ちゃんと形にできたことはすごく大きい」|スーパーフォーミュラ第2戦オートポリス
motorsport.com 日本版
【人とくるまのテクノロジー展2024】マツダ 「MAZDA MX-30 Rotary-EV」の展示やクルマ好きの会社をアピール
【人とくるまのテクノロジー展2024】マツダ 「MAZDA MX-30 Rotary-EV」の展示やクルマ好きの会社をアピール
Auto Prove
マツダの新型SUV『CX-70』、ターボ+ハイブリッド搭載…メキシコ市場に導入へ
マツダの新型SUV『CX-70』、ターボ+ハイブリッド搭載…メキシコ市場に導入へ
レスポンス
やっぱりいまはコーティング! ワックスのツヤが最高! クルマの「ワックスvsコーティング」論争を考える
やっぱりいまはコーティング! ワックスのツヤが最高! クルマの「ワックスvsコーティング」論争を考える
WEB CARTOP
SC4度出動の荒れたレースをレオンが逃げ切り優勝|F3イモラスプリントレース
SC4度出動の荒れたレースをレオンが逃げ切り優勝|F3イモラスプリントレース
motorsport.com 日本版

みんなのコメント

9件
  • ついに銚子電鉄がパロディでぬれ煎餅の広告はじめちゃいました…
    なんときぬた歯科公認でなぜか院長もそのまま出ています。
  • 埼玉だったか もっと薄気味悪い顔の看板を目にする。本当に気味悪いぞ。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

577.8756.0万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

59.8595.0万円

中古車を検索
300の車買取相場を調べる

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

577.8756.0万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

59.8595.0万円

中古車を検索

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離(km)

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村