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BMW MOTORRAD GSオーナーなら参加可能な冒険心溢れる世界規模のイベント

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BMW MOTORRAD GSオーナーなら参加可能な冒険心溢れる世界規模のイベント

BMWがリリースするアドベンチャーマシンであるGS。その世界観を演出する大きなきっかけになっているGSトロフィーというイベントがある。

これはGS乗りによるGSによる国別対抗戦だ。選ばれた3人が1チームとなり、誰が(どこの国が)ベストかを競う。

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2008年にチュニジアで初開催されたこのイベントは、それから2年に1度。南アフリカ、アルゼンチン、カナダ、タイ、モロッコとその舞台を変えながら開催されているのだが、そのスケールがとにかくでかい。

約20カ国の参加チームとメディア。そして関係者と、総勢100台以上のGSが一斉に走るさまは壮観だ。参加者にはスペシャルカラーが施されたGSが用意され、これも支給されたお揃いのウェアで走るのである。前大会からは女性チームも参加。こちらは国別ではなく、別枠で選考会を開催し、そのなかから上位3名を選出した混同チームを結成する。

レースでは丸々1週間、未舗装路を走り続ける。寝泊りはすべてテントでのキャンプ生活だ。スペシャルステージと呼ばれる競技で優劣を決めていく。自動車のパリ・ダカール・ラリーに近いと言えば近いが、実際はかなり異なる。

スペシャルステージ間の移動はポイントに無関係であり、また大会を通して基本的に1セットのタイヤだけしか使えないという制限もあってハードに走る場面ばかりとはなっていない。また、スペシャルステージも速さや上手さを競うものだけでなく、単純に体力勝負のようなものや、なぜかスタンドアップパドルでの競争等、バイクとは全く関係のないものも少なくない。もちろん英語力やコミュニケーション能力も必要だ。

それはアメリカ横断ウルトラクイズ的というか、風雲たけし城風というか、目を三角にするだけではない多角的要素が求められるところが、コンペティション性の高いマシンではないGSの大会らしいところでもある。

選考されるのはそれぞれの国で行なわれる予選をクリアしたトップ3名。プロフェッショナルライダーや関係者、過去に選考されたことのあるライダーは除外される。

2年毎に行なわれる世界大会に向け、世界各国でその選考会が行なわれ、2020年に行なわれる予定のニュージーランド大会への切符を掴むべく、去る6月16日にわが国でも第一次選考会が開催された。総勢35名ものGS乗りがエントリー。ここから最終選考に進めるのは10名となる。また、女性ライダーも3名がエントリー。そのうちの2名がスペインで行われる最終選考会への切符をかけての戦いとなった。

開催場所はBMW専用オフロードトレーニング施設であるBMWモトラッド・エンデューロパーク・ジャパン(奈良)だ。遠くは東北地方からのエントラントもいるなか、午前と午後にわかれて予選は行なわれた。

今回は10種目のスキルテストを実施。それはヒルクライムや低速でのスラローム。アップ&ダウンヒル等のいわゆるライディングテクニックを競うものだけでなく、ジャケット、ヘルメット、グローブをいかに素早く身につけることが出来るかといった競技?(チャックやボタンの締まり具合等をチェック)など、一般的なレースとはかなり趣が異なる。ライディングが上手な人が必ずしも上位に入ったというわけではなく、結果は興味深いものとなった。

今回の予選会をクリアした10名は、9月7~8日に長野県・白馬村にて行なわれるモトラッドデイズにおいて、最終決戦を行なう。

当日まで、というよりも走り出す直前までどんな競技となるかは一切アナウンスがないというドキドキの展開ではあるが、これも本戦での戦い方を盛り上げる狙いもある。

ちなみに筆者は2014年のカナダ大会にメディアとして参加したのであるが、朝から晩まで走りまくりの1週間はなかなかにハードではあったが、一生忘れることが出来ない貴重な経験をさせてもらうこととなった。

選考されたライダーには渡航費から現地での滞在費等、すべてBMWモトラッドが負担。金額に換算すれば数百万となるであろう大アドベンチャーではあったが、かりにお金を出しても経験できないような素晴しい時間。

これを読んで、おおっ! 我こそは! と思うライダーは是非チャレンジして欲しい。

日本代表というビッグタイトルではあるけれど、実現のチャンスは決して小さくない。GSを購入するところにまずは大きなハードルが存在するかもしれないが、いずれにしても数年がかりのプロジェクトと考えれば可能性は広がる。

新旧のGSであれば車種は問わない。まずはどんなものか。9月の白馬で熱戦を観戦しつつ、プランを立ててみてはいかがだろう? それがきっかけで単純にGSにはまってしまいました! というおちがあっても、それはそれで素晴しい世界が待っているとも思われるのだ。

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