メルセデス・ベンツ日本は、新型「メルセデスAMG GLE 63 S 4MATIC+」および「メルセデスAMG GLE 63 S 4MATIC+クーペ」を発表した。
「GLE」は、その前身の「Mクラス」が1998年に誕生して以降、進化を遂げ、SUVらしい力強さとスポーティネスを表現したエクステリアデザイン、上質感溢れる内装、オンロード、オフロードともに優れた走行性能を備え、「プレミアムSUV」というカテゴリーを創出した。
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メルセデスAMG GLE 63 S 4MATIC+
2015年10月には名称を現在の「GLE」に改め、EクラスファミリーのSUVとしての位置づけを強化している。2019年6月にフルモデルチェンジした2世代目のGLEは、プレミアムSUVとしての特性はそのままに、内外装デザインを一新し、最新技術を搭載して、3列シートの7人乗りを設定し生まれ変わった。
メルセデスAMG GLE 63 S 4MATIC+クーペ
一方、「GLEクーペ」は、2016年にGLEをベースに誕生したスタイリッシュでSUVらしい存在感を備えたモデル。2020年6月にフルモデルチェンジした2代目のGLEクーペは、SUVクーペとしての個性を引き継ぎながら、内外装デザインを一新し、最新技術と装備を搭載して生まれ変わった。
オンロードでのアジリティとオフロードでの走破性はそのままに、自然対話型インフォテインメントシステム「MBUX(メルセデス・ベンツユーザー エクスペリエンス)」と安全運転支援システムを備え、利便性も向上した。
内外装デザイン
左:メルセデスAMG GLE 63 S 4MATIC+(導入仕様モデル、ISG 搭載モデル)
右:メルセデスAMG GLE 63 S 4MATIC+クーペ(導入仕様モデル、ISG 搭載モデル)
エクステリアデザインの主な変更点は、よりシャープでメルセデスSUVの統一感ある新デザインのヘッドライト、よりシャープな印象を与える新デザインのテールライト、さらに新デザインのボンネットエンブレムとなる。
インテリアデザインでは、メルセデス・ベンツの最新世代のステアリングホイールを採用し、ナビゲーションやインストルメントクラスター内の各種設定や安全運転支援システムの設定を全て手元で完結できる機能性も有している。
さらに、従来はタッチコントロールボタンへの接触やステアリングホイールにかかるトルクで判定していた、ディスタンスアシスト・ディストロニック使用時のハンズオフ検知機能のために、リムに静電容量式センサーを備えたパッドを採用した。
これにより、ステアリングホイールにかかるトルクがなくとも、ドライバーがステアリングホイールを握っていることが認識され、ディスタンスアシスト・ディストロニックの使い勝手を向上している。
また、Burmesterサラウンドサウンドシステムを全モデル標準装備し、心地よいサウンドを楽しめるだけではなく、オンラインミュージックによるDolby Atmosを体験することが可能となる。
パワートレイン
V型8気筒 4.0リッター直噴ツインターボエンジン「M177」
メルセデスAMG社が完全自社開発した、最高出力612PS(450kW)、最大トルク850Nmを発揮するAMG 4.0リッターV型8気筒直噴ツインターボエンジン「M177」が搭載される。
砂型鋳造されたクローズドデッキのアルミニウムクランクケースに鍛造アルミニウム製ピストンを組み合わせることで、軽量かつ高強度なエンジンを実現した。
また、シリンダーウォールにスチールカーボン材を溶射コーティングするNANOSLIDE摩擦低減加工を施すことで、フリクションロスを低減している。
さらに、燃料を効率的に消費するために、「Comfort」モードで走行中、エンジン回転数が1,000~3,250回転で低負荷の際に、2/3/5/8番の4気筒を休止することで燃料消費量とCO2排出量を抑えることができる「AMGシリンダーマネジメント」も搭載している。
2基のターボチャージャーはV型シリンダーバンクの外側ではなく内側に配置する「ホットインサイドV」レイアウトとしました。エンジンを可能な限りコンパクトにするとともに、ターボチャージャーへの吸排気経路を最適化することで、優れたレスポンスを実現する。
ISG
ISGはエンジンとトランスミッションの間に配置された、最高出力21PS(16kW)、最大トルク250Nmを発生する電気モーターで、オルタネーターとスターターの機能も兼ねている。
この電気モーターと「48V電気システム」により、従来のハイブリッド車のような回生ブレーキによる発電を行い、約1kWhの容量のリチウムイオンバッテリーに充電する。
エンジンが低回転時には、その電力を利用して動力補助を行うことで、高い効率性と、力強い加速を実現。スターターが高出力な電気モーターとなることで、エンジン始動時の振動を抑え、エンジンスタートおよびアイドリングストップの際の再スタートの快適性を向上した。
また、アイドリング時には、電気モーターの充電電流を調整することで、エンジン回転数を低回転で安定的に保つことを可能にし、効率性、快適性および静粛性に寄与。
さらに、このモーターはシフトチェンジ時にも使用され、エンジンが理想的回転数に達するまでの時間を最小限に抑えるためのアシストも行う。これによりシフトチェンジに必要な時間が短縮され、スムーズでタイムラグの少ないシフトチェンジを実現する。
さらに、スイッチ操作1つでエンジンやトランスミッションの特性を切り替えるDYNAMICSELECTの中に「Offroad」モードを加えている。
「Offroad」モードでは、トランスミッションがオフロードモードに切り替わり、雪道や悪路での走破性を高める。また、「DSR(ダウンヒル・スピード・レギュレーション)」も備えており、急な下り坂での安定した走行をサポートする。
AMGが開発した四輪駆動システム「AMG 4MATIC+」
四輪駆動システム「AMG 4MATIC+」
高性能エンジンのパワーを四輪に最適配分するメルセデスAMGが開発した四輪駆動システム「AMG 4MATIC+」を搭載。走行状況に応じて100(前):0(後)から0(前):100(後)の範囲で前後の可変トルク配分を行うことで、ハイパワーを四輪へ最適に配分する。
発進時はもちろん高速走行、ハイスピードコーナリング、そしてコーナーの立ち上がり加速などにおいて絶対的な安定性を誇り、思いのままのドライビングを楽しむことができる。
電子制御AMGリミテッド・スリップ・デフ
また、「電子制御AMGリミテッド・スリップ・デフ」を装備し、走行状況に応じてロッキング機構を電子制御することでトラクションを高め、コーナー出口での加速タイミングを早める、ブレーキング時の安定性を高める、発進加速時のトラクションを高めるなどの効果を発揮する。
サスペンション
マルチチャンバーを備えた「AMG RIDE CONTROL+エアサスペンション」を標準装備している。コーナリング時やブレーキング時には、硬いスプリングレートに瞬時に切り替えることで、高い安定性と思いのままの俊敏なハンドリングを実現。
さらに、走行状況に合わせて四輪それぞれを電子制御する連続可変ダンピングシステムを採用している。また、ボタンを押すことで車高を上げ、駐車場のスロープなどでも気を遣わずに運転することが可能となっている。
最適なトラクションを実現する「AMG ACTIVE RIDE CONTROL」
AMG ACTIVE RIDE CONTROL
高いアジリティとニュートラルなコーナリング、最適なトラクションを実現する「AMGACTIVE RIDE CONTROL」を採用している。前後アクスルそれぞれに配されたアクチュエーターが独立して動き、車体の安定化を図る。電気機械式でレスポンスが速く、1秒あたり1,000回の頻度で路面の状態に対応した制御を行うことができる。
これにより、直進時にはしなやかな足回りによる快適な乗り心地を発揮しながら、コーナリングや車線変更時にはロールを効果的に抑制し、より快適でダイナミックなドライビングを可能とした。
【メーカー希望小売価格】
メルセデスAMG GLE 63 S 4MATIC+
(導入仕様モデル、ISG 搭載モデル)24,180,000円(税込)
メルセデスAMG GLE 63 S 4MATIC+ Coupe
(導入仕様モデル、ISG 搭載モデル)24,540,000円(税込)
関連情報:https://www.mercedes-benz.co.jp/passengercars/models/suv/gle/overview.html
構成/土屋嘉久
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