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もう新型「ハリアー」登場!? 細目がカッコいい驚きの謎モデルの正体

掲載 更新 14
もう新型「ハリアー」登場!? 細目がカッコいい驚きの謎モデルの正体

■インド? 日本? 「HARRIER」の違い

 日本で「ハリアー」といえば、多くの人はトヨタのラグジュアリーSUVをイメージするでしょう。しかし、インドに行くと、製造するメーカーからしてまったく別のハリアーが存在するのです。それは、どんなハリアーなのでしょうか。

【画像】えっ! もう新型「ハリアー」出たの!? カッコいい謎モデルの正体をチェック(24枚)

 インドで開催された「デリー・オートエクスポ2020」に展示されていたインド版ハリアーは、ミドルサイズのSUVという意味で、日本のハリアーと同じです。どちらもスポーティなデザインで、インド版ハリアーのボディサイズは全長4598mm×全幅1894mm×全高1706mm。日本版ハリアーが全長4725mm×全幅1835mm×全高1690mmなので、インド版は少し短く幅はわずかにワイド。ほぼ同じクラスといえます。

 ただし顔つきは異なり、インド版ハリアーはフロントデザインがかなり独特。三菱の「ダイナミックシールド」のようにヘッドライトはバンパー左右に配置され、代わりにボンネットの下には細長いライトが組み込まれます。

 このハリアーは、トヨタとは関係のないSUVです。「タタ」という現地の財閥系有力自動車メーカーがラインナップするSUVモデルで、タタといえば数年前に格安乗用車の「ナノ」を販売したことで世界を驚かせました。

 タタ・ハリアーのデビューは2018年末。一方のトヨタ・ハリアーはデビューが1997年で現行モデルの登場が2013年のため、トヨタ版のほうが長い歴史を持っています。

 そんなインド版ハリアーは、驚くべきことにランドローバーのコンパクトSUV「レンジローバー イヴォーク」と基本コンポーネントを共用しているのです。プラットフォームは、ランドローバーと共同開発した「D8」と呼ぶタイプの大幅アップデート版で、ジャガー「Eペイス」やランドローバー「ディスカバリースポーツ」とも関連が深い設計なのです。

 しかし、なぜランドローバーとプラットフォームを共用しているのでしょうか。それは、インドのハリアーを生産するタタは、ジャガー・ランドローバーの親会社だからです。

 なお、搭載されるエンジンは2リッターディーゼルターボで最高出力170馬力を発生。パワートレインに関しては、プラットフォームと違ってジャガー・ランドローバーとの関連はなく、排気量や最高出力・トルクの数値から推測するとインドで合弁事業をおこなっているFCAのディーゼルユニットと考えられ、トランスミッションは6速AT/6速MTで駆動方式は4WDのみの設定です。

 レンジローバー イヴォークとプラットフォーム共用で、FCAが設計したエンジンを積むインド版ハリアー。車体レイアウトはトヨタのハリアー同様にエンジンを横置き搭載にしており、老舗オフロードブランドのプラットフォームを使うだけに走りも興味深いところです。

 このインド版ハリアーの発売は、2019年1月。発表当時、タタの乗用車事業部門責任者氏は、次のように述べていました。

「ランドローバーの伝統的なD8プラットフォームから派生したハリアーは、グローバルな製品を提供するための継続的な取り組みの証です。乗用車事業は新製品を背景に力を強化しており、ハリアーは現在のすべてのベンチマークを超え、インドのSUVのまったく新しい基準を確立することにより、市場での存在感をさらに強化するモデルです」

■インド版ハリアーってどんなクルマ?

 インド版ハリアーの外観デザインは、強いプロポーションと表現力豊かなスタイルです。現代的なSUVデザインのプロポーションを備えたハリアーは、クロームフィニッシャー、フレアホイールアーチ、デュアル機能LEDデイライトによって存在感があるデザインになっています。

 とくに、フロントバンパー左右に配置されたキセノンHIDプロジェクターヘッドランプは、ダイナミックなフロントマスクを演出。さらには、視界向上も担っています。

 内装デザインは、シンプルながら高品質の素材と色を組み合わせたうえ、実用性のある配置でバランスを取っています。また、8.8インチの高解像度ディスプレイを備えたフローティングアイランドタッチスクリーンインフォテインメントシステムは、Android AutoやApple CarPlay 、ビデオ・画像再生、SMS読み上げ、音声アラートなど多彩な機能を搭載。

 さらに、9個のスピーカー(4個のスピーカー+ 4個のツィーター+ 1個のサブウーファー)を備えたJBLオーディオシステムを採用しています。

 また、ドライバーが任意で走行モードが変更可能なマルチドライブモード2.0には、路面状況に応じて変更可能な「ノーマル/ラフ/ウェット」のほか、ドライブフィール「エコ/シティ/スポーツ」という環境やスポーツ走行にも対応。

グレード展開や日本円価格(消費税込)は、「XE(6速MT)」の約210万6013円から「XZAダークエディション」の約311万5176円となっています。

 一方、日本のハリアーはラグジュアリーSUVということもあり、ガソリン車、ターボ車、ハイブリッド車を取り揃え、価格は300万4100円から468万9300円。

 日本でも2020年にトヨタの新型ハリアーが登場するという噂が出ていますが、どのような進化を遂げているのか注目せずにはいられません。

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