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「まったくクラウンらしくない」は60年前からの伝統! 元祖トヨタ「ニュークラウン」も革新的だった

掲載 更新 38
「まったくクラウンらしくない」は60年前からの伝統! 元祖トヨタ「ニュークラウン」も革新的だった

16代目トヨタ・クラウンがついにデビュー

 クラウンが進化するたびに「こんなのクラウンらしくない……」と言われます。しかし、豊田章男社長の言う通り「クラウンの歴史はチャレンジの歴史」なのです。過去のクラウンを振り返ってみると、飛躍的に進化を遂げたモデルがあることに気付かされます。

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「観音クラウン」が時代遅れになっていた60年前

 初代トヨタ・クラウンがデビューしたのは1955年のこと。リヤのドアが前開きという特徴的な開き方から「観音クラウン」と呼ばれています。初代は1962年まで製造されたロングセラーとなりましたが、ライバルの日産セドリックやプリンス・グロリア(当時は別メーカーの違うクルマでした)のスマートさに比べると、さすがにモデル末期には時代遅れとなっていました。

最初の「ニュークラウン」でまったく別物に進化

 そこで1962年に「最初」の新型クラウンが登場。この2代目クラウンはカタログや広告で「ニュークラウン」と大々的にNEWが強調されていました。それでは、どれだけ「ニュー」なのか見ていきましょう。

 初代に比べて、約70mm低く、約200mmも長いロング&ローのボディ(全長4610mm×全幅1695mm×全高1460mm)になりました。当時は、車高を低くしつつ居住性を向上させるために、シャシー構造やサスペンションなどの努力をしていた時代だったのです。4灯ヘッドライトも初採用です。

 インテリアもニュークラウンの名前にふさわしい進化を遂げました。ホイールベースが160mm長くなり、居住性も大幅に向上。インストルメントパネル上部を柔らかいパッドで覆い、鉄板むき出しの部分が減りました。ちなみにウインカー操作はステアリングに備わる銀色のホーンリングを回して行います。

やがて「これぞクラウン」となる歴史は繰り返す?

 初代ではトラックのような梯子形フレームでしたが、X型フレームとなりました。カタログでは画期的とうたっていますが、すでにアメリカの高級車ではポピュラーな構造でした。なお、ここに紹介するのはレアなスタンダードのカタログのためリヤがリーフスプリングですが、デラックスにはリヤもコイルスプリングが初採用されています。

「ニュークラウン」のエンジンは初代にも搭載されていた3R型1900ccで、じつは飛躍的な進化とは言えません。しかしトランク容量は4割もアップしています。ところで、ガソリン給油口はナンバープレートの裏にあることを知ってましたか?

 その後も、クラウンは数々のチャレンジで進化を遂げてきました。今回発表された新型クラウンも、数十年後には「これぞクラウン」と受け入れられていることでしょう。そして、その頃に発表された新型クラウンはまた「こんなのクラウンらしくない」と批評されたりして……。

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みんなのコメント

38件
  • 買いもしない、買えもしない人の感想なんてどうでもいい。
    現役クラウンオーナーがどう思うかだ。
  • ゼロクラウンからカムリハイブリッドに乗り換えてクラウンに乗り換えるつもりだったけど
    何か違う感じがするのは、、、、
    自分が歳を取ったのか時代について行けないのかなのかもしれませんが、このクラウンは買わないとおもいます。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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