事故の可能性を検知して危険を減らしてくれる予防安全技術や、安全運転をサポートしてくれる運転支援技術は今の車には欠かせません。特に新型車には新しく開発された新機能が搭載され目玉となることもありますが、全車標準装備ではないケースもあるため車選びの際にはよく確認しておくことが大切です。
ここでは、エクストレイルの安全性能について詳しくご紹介します。
今年乗ったクルマのなかで一、二位を争う出来映え「日産エクストレイル」(岡崎五朗レポート)
「360°セーフティアシスト(全方位運転支援システム)」を採用
「プロパイロット」はナビリンク機能付きに進化
上位グレードには運転支援機能「プロパイロット パーキング」を搭載
エクストレイルの安全性能の特徴
現行型のエクストレイルでは前方・左右の側方、そして後方と360°の安全をサポートする「360°セーフティアシスト(全方位運転支援システム)」を採用しています。
さらに、高速道路でのドライバーの負荷を軽減する運転支援技術「プロパイロット」にナビとリンクする機能が追加され、より性能を向上させています。また、新たに緊急時に専門オペレーターのサポートが受けられる「SOSコール」や、駐車支援機能「プロパイロット パーキング」などの最新鋭の機能も採用されました。
エクストレイルに搭載される先進安全技術
出典:日産「エクストレイル」ギャラリー
ここからは、エクストレイルに搭載される先進安全技術のおもな機能をご紹介します。なお、運転支援技術「プロパイロット」については後述します。
1. インテリジェント エマージェンシーブレーキ
2. インテリジェント FCW(前方衝突予測警報)
3. インテリジェント LI(車線逸脱防止支援システム)+LDW(車線逸脱警報)
4. インテリジェント BSI(後側方衝突防止支援システム)+BSW(後側方車両検知警報)
5. インテリジェント アラウンドビューモニター(移動物 検知機能付き)
インテリジェント エマージェンシーブレーキ
「インテリジェント エマージェンシーブレーキ」は、フロントカメラとミリ波レーダーの2種類のセンサーによって先方の車両や人などを検知し、衝突する危険があれば警告して減速を促します。それでもさらに危険が増した場合はブレーキを作動させて衝突の回避や衝突被害の軽減を図る機能です。
検知対象は昼夜の車両と歩行者、昼間の人が乗った自転車で、対車両の場合は約5km/h以上、対歩行者・人が乗った自転車の場合は約10~80km/hで作動します。
インテリジェント FCW(前方衝突予測警報)
ドライバーが視認できない2台前を走る車両の車間距離や相対速度をシステムがモニタリングし、減速が必要であると判断した場合は音や表示でドライバーに注意喚起し減速を促すことで、玉突き事故防止をサポートする機能です。
インテリジェント LI(車線逸脱防止支援システム)+LDW(車線逸脱警報)
車線からはみ出す危険が発生すると、まず音や表示で警告します。さらに車を車線内に戻す方向にステアリング操作の支援を行い、車線逸脱による事故の防止に貢献します。
インテリジェント BSI(後側方衝突防止支援システム)+BSW(後側方車両検知警報)(S、S e-4ORCEを除くグレードに標準装備)
車線変更の際、ドアミラーから後方約6m、車両の側面から横方向に約3mの範囲内の隣車線の車両を検知し、ドライバーに注意喚起します。その状態で車線変更を開始すると、元の車線内に戻す方向にシステムが力を発生させ、安全な車線変更ができるようにサポートする機能です。
インテリジェント アラウンドビューモニター(移動物 検知機能付き)(G、G e-4ORCEに標準装備X、X e-4ORCEにメーカーオプション)
車両を真上から見下ろしているような映像を表示し、ドライバーが目視しにくい部分の安全確認をサポートします。また、移動物検知機能があるので歩行者や自転車などを検知した場合は音と表示でドライバーに注意を促します。
このほか、ふらつきを検知して警告する機能や、標識検知機能、駐車場などでのペダルの踏み間違い時の事故防止をサポートする機能、ハイビームとロービームを自動で切り替える機能などがあります。「G」「G e-4ORCE」ではオプションでヘッドライトの照射範囲を状況に応じて変えることで眩惑を防ぎながらハイビームを維持する「アダプティブLEDヘッドライトシステム」の選択も可能です。
プロパイロット(ナビリンク機能付き、S、S e-4ORCEを除くグレードに標準装備)
出典:日産「エクストレイル」走行・安全
「プロパイロット」は、高速道路など自動車専用道路でシステムがアクセルとペダル、ステアリングの操作を支援し、大幅にドライバーの運転負荷を減らしてくれる運転支援技術です。
現行型のエクストレイルでは、プロパイロットにナビリンク機能が追加されました。「NissanConnectナビゲーションシステム」と連動することで、地図情報からカーブやジャンクションなどを把握し、安全かつスムーズに曲がれるように車速を制御してくれます。
また、「G」「G e-4ORCE」では、プロパイロットの作動中に一定時間ドライバーのステアリング操作がなく、音や表示による警告への反応もない場合は急病などの異常事態と判断し、ハザードを点灯させながら緩やかに減速し、停止する機能もあります。NissanConnectサービスに加入している場合はさらに緊急通報センターに自動接続し、専門オペレーターによる緊急車両の手配などのサポートを受けることができます。
プロパイロット パーキング(G、G e-4ORCEに標準装備)
現行型のエクストレイルでは、駐車支援機能も新たに採用されました。駐車時にステアリング、ペダル、シフトに加えパーキングブレーキまでシステムが制御してくれるため、駐車が苦手な方でもスムーズに駐車できる優れものです。
エクストレイルは安全性能が高く、快適にドライブが楽しめるSUV
エクストレイルは最新鋭の先進安全技術を多数採用し、今の時代にふさわしい安全性能を有したSUVです。高度な運転支援機能や駐車支援機能もあるので、ドライブがより楽しくなる1台といえるのではないでしょうか。
よくある質問
Q1:エクストレイルの安全性能の特徴は?
A:現行型のエクストレイルでは、全方向の安全をサポートする「360°セーフティアシスト(全方位運転支援システム)」が採用されています。また、高速道路でペダルとステアリング操作をサポートする運転支援機能「プロパイロット」には、ナビから得た情報を基にカーブなどでの車速の制御を行う「ナビリンク機能」が追加されるなど、先代モデルよりも進化した安全装備を採用しています。
Q2:エクストレイルにはどのような先進安全技術が採用されているの?
A:人が乗っている自転車や夜間の歩行者検知も可能な衝突被害軽減ブレーキの「インテリジェント エマージェンシーブレーキ」や、車線からの逸脱防止をサポートする「インテリジェント LI(車線逸脱防止支援システム)+LDW(車線逸脱警報)」をはじめとした多彩な機能が搭載されています。
Q3:「プロパイロット(ナビリンク機能付き)」は全車標準装備なの?
A:いいえ、全車標準装備ではありません。「プロパイロット(ナビリンク機能付き)」は「S」「S e-4ORCE」を除くグレードに標準装備となっています。なお、上級グレードの「G」「G e-4ORCE」にはさらに駐車支援機能「プロパイロット パーキング」も搭載されています。
※この記事は2022年11月時点の情報で制作しています
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みんなのコメント
そもそも2年落ちのローグだからな。