■まさか…「コンパクトクルーザー」登場!? その正体は?
2023年8月2日にトヨタは新型「ランドクルーザー250」と新型「ランドクルーザー70」を発表しました。
発表会の終盤では今後のランドクルーザーシリーズを示唆する映像が流れましたが、そこにはかつてお披露目された「コンパクトクルーザー」らしきモデルが写っていたのです。
【画像】えっ…これが「ミニランクル」? 250と違うデザインを写真で見る!(36枚)
ランクルは、トヨタBJ型として1951年8月1日に誕生し、シリーズとして2023年に生誕72周年を迎えました。
長い歴史の中で、ランクルシリーズは世界中のユーザーに育てられ・鍛えられることで「どこへでも行き、生きて帰ってこられるクルマ」として信頼性・耐久性・悪路走破性の継承と進化を続けています。
そして現在までに約170の国と地域で、累計1130万台が販売されてきました。
これまでランクルは、常に最新技術を導入しフラッグシップとして進化を担うステーションワゴン(300シリーズ)。
高い耐久性、走破性が求められるヘビーデューティー(70シリーズ)。
悪路走破性をベースに扱いやすさと快適性を付与し、人々の生活と実用を支えるライトデューティー(プラド/150)の3シリーズで展開してきました。
今回の発表会ではライトデューティーの流れを汲みつつ新たなランクルシリーズの中核モデルとして250が発表されたのです。
また同発表会では、改良された70もお披露目されました。
そうした中でプレゼンを担当したトヨタの取締役・執行役員 デザイン領域統括部長サイモン・ハンフリーズ氏は将来のランクルシリーズについて次のように述べています。
「我々は未来へ向けて…
カーボンニュートラルへのさらなる提案や、より手に入れやすくできないか、なども考えているのです」
この際、サイモン氏の背景には300、250、70と異なるシルエットの2台が現れました。
正面から見て左側には小柄なシルエットのSUV。
右側にはロングボディを備えたラージSUVのようなものが見て取れます。
このシルエットに関して、SNSは即座に反応。特に左側のシルエットに関しては「コンパクトクルーザーEVに似てる!」、「小さいランクルキタ!」というような声が寄せられています。
■SNSで話題の「コンパクトクルーザー」ってなに?
コンパクトクルーザーEVとは、トヨタが2021年12月にお台場・メガウェブで開催された「バッテリーEV戦略に関する説明会」で初公開されたモデルです。
コンパクトクルーザーEVは、アウトドアレジャーを楽しむ都市部の若者に向けて企画されたモデルで、トヨタ四駆の伝統に基づき、フランス・ニースにあるED2(EDスクエア)のチームが制作しました。
その特徴的な角張ったシルエットは、トヨタ「FJクルーザー」や「初代ランクル」のイメージを踏襲。
ヘッドライトは、コの字型になっており力強さを演出する他、スキッドプレートやグリル中央のエンブレムに「TOYOTA」ロゴを配してオフロード感を表現しています。
ボディカラーは、明るいブルーとオレンジラインが施されており、アクティブさと遊び心が感じられます。
なおその後も欧州トヨタでは、グリーン×オレンジ(マウンテン仕様)、イエロー×シルバー(ビーチ仕様)、シルバー×オレンジ(ランドスケープ仕様)という組み合わせもお披露目していました。
インテリアの詳細は明らかになっていません。
しかし、欧州トヨタが公開した動画内でごくわずかながらインテリアのCGが披露されています。
水平基調のインパネに大画面の液晶ディスプレイを組み合わせたシンプルで機能的なインテリアと、楕円形のようなハンドルが確認出来ました。
気になるボディサイズも詳細は不明ですが、欧州トヨタはコンパクトクルーザーEVとED2のスタッフが写った集合写真を公開しており、300や250よりは小柄なサイズとなっているようです。
発表会の際に担当スタッフは「ランドクルーザーシリーズは、トヨタを世界に広めた他、さらに今では『信頼性・耐久性・悪路走破性』を象徴するモデルです。そんなランドクルーザーシリーズだからこそ、時代に合わせたモデルは必要となりますので、ご期待頂ければと思います」と話しています。
※ ※ ※
今回発表されたランクル250は、日本において2024年前半の発売を予定。
ランクル70は、日本において2023年冬に継続販売モデルとして日本に再導入する予定です。
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